「チャーミーグリーンの夫婦」がいい!

♪チャーミーグリーンを使うと~、手を繋ぎたくな~る♪
このCMソングをご存知でしょうか?

だいぶ前、私が若かりし頃に放映されていた食器用洗剤のCMです。
(もしよかったら、YouTubeでもご覧いただけます)

手に優しい洗剤で、これを使うと手を繋ぎたくなる…というテーマで、色々な年代の手を繋ぐ夫婦が登場します。
あの頃、多くの人にとって仲の良い夫婦の代名詞になっていたように思います。

最近ふと、このCMを思い出したんですね。

チャーミーグリーンの夫婦=いくつになっても手をつなげる仲良し夫婦に憧れた人は、たくさんいたのではないでしょうか。
かくいう私もその1人。

けれど実際、街を歩いていても手を繋いでいるご夫婦って少ないな…って感じるんですよね。
もしかしたら、みなさん人目のないところでこっそり繋いでいるかもしれませんが。

私と夫の場合は、たまに散歩をするときやちょっとしたときに繋ぎますが、やっぱり知り合いに会いそうな場所はなかなか恥ずかしいです…。
もしかしたら同じように「本当は繋ぎたいけど、いい歳して恥ずかしい…」そんなふうに感じて遠慮しているご夫婦もいるかもしれないですね。

人によっては「子どもが生まれたら男女じゃなくて父と母でいいじゃない」とか「男女じゃない穏やかさがいい」、そんなふうに感じる人もいると思いますし、その価値観を否定するつもりはないんです。

ただね、私の本音としてはこうも思うんです。
いい歳して…ではなくて、いい歳だからこそ、自分が選んだ1人の人と人間同士としても男女としても長く仲良く楽しめたらいいなって。
結婚してから何十年と夫婦でいるならば、そのパートナーとの間に「恋愛」が抜け落ちるのは、ちょっともったいないなって。
多くの人にとって結婚後に、堂々と恋愛できるのってパートナーだけですしね。

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ちょっと心のお話をすると。
パートナー同士は心の距離がとても近い関係性なので、パートナーに向ける感情って、他のことにも投影(映し出されること)されやすくなります。

1人の人のなかにある心を、夫婦関係・ビジネス・趣味などで切り分けることはできなくて、感情はすべて繋がっているんですね。
頭である程度コントロールはできても、完全に感情を分けるということは難しいんです。

ですから、夫婦仲が良くて2人の間にポジティブな感情が循環していると、もし他のことで問題があっても、心のダメージが小さく済んだりします。
逆に、夫婦間で常にネガティブな感情を感じていると、家の外で楽しい時間を過ごしても、どこか消えないシミのように幸福感の邪魔をすることも。

パートナーを持つ幸せも持たない幸せもありますが、もし「誰かと生きる」ということを選ぶならば、その相手には良い感情を感じられるほど、人生全体で感じる感情は幸せなものになりやすい…ともいえます。

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私の父と母は子どもの前では、ザ・お父さん&お母さん、という立ち振る舞いでした。
昭和の時代ではめずらしいことではないのですが、あの時代にも実は、チャーミーグリーンに憧れた人はいたのではないかな、とも。

たくさんの夫婦が年齢に関わらず自然に手を繋ぐようになったら、街の景色はずいぶん変わって、特別じゃない休日の様子がものすごく楽しそうになるのでは…?
そんな妄想をしている私がいます笑

なぜ、ここ最近になってチャーミーグリーンのCMを思い出したのかは自分でもわからないのですが、きっとこれも何かのお告げ。
そう思って、最近一緒に歩くこともめっきり減った夫と、(いい歳ですが)さらに手を繋ぐ機会を作ってみようと思う今日この頃なのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました^^

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自分に自信が持てないことから生まれる、恋愛・夫婦問題や日々の閉塞感のご相談を得意とする。1人ひとりの価値観やペースを尊重し「自分軸の幸せに向かうカウンセリング」をご提供。理論的な解説と実体験からの感覚をあわせたサポートで「本当の気持ちに気づけた、勇気が持てた」との声も多い。