自分の人生に責任を持ちたくない

相談者名
みーな

自分や自分の人生を放棄してしまい、責任を持ちたくないと思ってしまうことに悩んでいます。
幼稚園から高校まで、習い事や勉強、部活等で優等生でしたが、大学合格と同時に燃え尽きました。
20歳の時、周囲の学生と比べて劣等感から希死念慮、抑鬱状態になりました。
卒業後に、自分探しのように色々と行動を起こしましたが、全て失敗しました。
実際は屈辱感や焦りからくる、高校までの優等生だった自分の評価を取り戻すための行動になっていたためです。
今は一時的に親から生活費を援助してもらい、実家で引きこもっています。
数年前にインナーチャイルドのことを知り、自分でも癒そうとしてみました。
しかし、子供時代や社会での生き辛さ、失敗を、全てACである不仲な両親のせいにしていたことに最近気づきました。
せめて「人生を自分の力で何とかするぞ」と前向きな気持ちがあれば良いのですが、「なぜ幼い頃から苦しかったのにまた大変な思いをしなければならないのか」「人生はイヤなことや困難だらけで生きていくのが嫌で嫌で仕方ない」という気持ちが以前からあります。
人生に対するどうしようもない希望の無さ、やる気のなさがあり、「自分の人生を生きていく」ということがどうしても面倒臭くてたまりません。
今までの失敗を親のせいにしていては何も変わらないと分かっていますが、今は自分の非も認めたくありません。
挑戦どころか、自己否定でどんどん自己破壊的な行動を取ってしまいます。
自分で人生を悪い方に持っていっている自覚がありますが、今は現状の楽さや不幸に慣れてしまいました。
就職やお金のことなどは先延ばしにしており、このまま逃げ続ければもっと大変なことになると思っています。
前に進めない状況なのですが、どうしたら良いでしょうか?
よろしくお願いいたします。

カウンセラー
嶽きよみ

みーなさん、はじめまして
今回担当させていただきます、嶽きよみ と申します。

これまでの想いを丁寧に言葉にしてくださってありがとうございます。
今、とてもおつらい状況の中で、それでも「このままではいけない」という気持ちを抱えておられること、文章からしっかりと伝わってきました。

幼少期から高校までの努力、そして燃え尽きた後の苦しみや葛藤、それでも何かをつかもうとして行動された日々。どれもみーなさんが、自分の人生に向き合おうとしてきた証のように感じました。

「責任を持ちたくない」「面倒くさい」という感情も、決して怠けや甘えではなく、長年抱えてこられた心の疲れや傷が言わせている言葉なのではないでしょうか。

「今は自分の非も認めたくない」という正直な気持ちも、無理に変えようとしなくて大丈夫です。

わたしたちは、本当に心が傷ついているとき、「前向きに」なんて、とても無理です。
「面倒くさい」「もうどうでもいい」と感じるのも、自分を守るための精一杯の防御反応でもあるのだと思います。

むしろ、今のみーなさんに必要なのは「責任を持たなきゃ」と奮い立つことではなく、「責任を持ちたくないほど、私は今まで本当にがんばってきたんだ」と、自分をいたわってあげることかもしれません。

だからこそ、焦らず、急がず。
今は「がんばる」ことではなく、「これ以上、自分を責めないこと」から始めてみてはどうでしょうか?

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1. 「今日も生きててえらい」と考えてみる

人生全体を背負おうとすると苦しくなってしまいます。
「今日は昼まで寝てもいい」とか「今日はシャワーだけ浴びよう」など、小さなことで十分です。前向きでなくても、生きていればOKです。

2. 「自分がホッとするもの」に触れてみる

好きだった音楽、心が落ち着く映画、温かい飲み物、居心地のいい公園…。
できれば誰のためでもなく、「自分の心が安心する」ものに少しだけ時間を使ってみてください。

前に進めない状況のとき、どうしても そんな状態の自分を責めてしまいがちです。
でも、そうすると、何もしていなくても どんどんエネルギーが失われていきます。
それよりも、栄養をチャージするつもりでゆっくりと深呼吸してみてください。

3. 「いまの気持ち」を一言でも書いてみる

「なんかしんどい」「わからない」「嫌だ」…どんな言葉でもいいので、ノートやスマホに残してみてください。
言葉にすると、感情が少しだけ外に出て、心にスペースが生まれます。

カウンセラーや、信頼できる友人に話してみることもおすすめですが、それが難しいようなら言葉を文字にするだけでOKです。文脈や言葉遣いなども気にせず、書いた後は読み返す必要もありません。

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みーなさんは「責任を持ちたくない」と言いながらも、「前に進めないことに悩んでいる」時点で、もうすでに“自分の人生を放棄しきれない人”なのではないでしょうか。

その気持ちこそが、これから先、みーなさん自身を少しずつ助けてくれるはずです。

必要であれば、いつでも無料電話カウンセリングででもお話を聞かせてください。

「今は動けない」「非を認めたくない」も、すべてOKです。
それでもいいから、“今”を少しずつ変化させるための小さな選択を、ひとつずつ一緒に見つけていければと思っています。

みーなさんの心が 少しでも楽になること祈っています。
どうかご自分を、責めないでいてくださいね。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

柔軟な視点で問題を捉え「人間関係」「自己表現」「セクシャリティ」に関する悩みを多く扱う。 特に、現役で自身のビジネスも続けていることから、やりたいことを見つける、夢を叶える、など自己実現のサポートを得意としている。 「見た目の印象とは違い、声に癒される」との声が多く寄せられている。