自己判断からの対人関係について

自己判断と対人関係

こんばんは

神戸メンタルサービスの平です。

前回、マンネリに関して、人は自分以外の人に対して「あの人はこういう人だ」と判断してしまうと、その判断に合わせるような感性を作り上げ、それを使って対人関係を作っていくというお話をさせていただいたところ、もう少し詳しく説明してほしいという依頼を多数いただきましたので、それにお答えいたします。

誰でもそうなのですが、人間の中には、いろんな自分がいるものです。

雨の日にあなたが道を歩いていると電柱の側に子犬が捨てられていた思ってください。

あなたが何てかわいそうなんだ、と子犬を見ているとき、その側をダンプカーが通り抜けて水溜りの水をはねあげ、あなたは水浸しになってしまいました。

その瞬間に、先ほどまで慈愛にあふれていたあなたのマインドが一変し、「何をするんだバカヤロー!!!」と鬼のようなマインドが出てくるかもしれません。

このように私たちの心の中にはいろんな自分がいるようです。

当然、自分以外の人の中にもいろんなマインドがあるので、私たちはややこしくてしょうがなくならないように、便宜上「この人はこういう人なんだ」と人を決めつけて、心の奥底でそれに対する用意をしているようです。

例えば、あなたが会社の上司のことをとても怖い人であると認識した場合、あなたは無意識的に恐れを感じ、その人の前に行くだけで顔がひきつってしまうかもしれません。

そして、上司はあなたのひきつった顔を見て「何だ!おまえは!」とあなたのことを怒りたくなってしまうのかもしれないのです。

あなたが心の中で上司に対して「今日もきっと怒るんだろう。

怒るに違いない」と決めつけてしまうと、それが相手に伝わったかのように、上司はあなたのことを怒ってあげないといけないような気分になると言った方がいいのかもしれません。

私は長い間、色んな人とカウンセリングしてきましたが、人間はどうも「相手の期待に応えてあげたい」と常に感じているようなのです。

先ほどの例で言えば、上司は自分に向けられた「怒るに違いない」という期待に応えて怒ってあげた、という変な現象が起こっているようです。

誰だって上司に怒られるのは嫌です。

しかし、この怒りんぼうの上司の中にあるやさしい部分を見てあげることができたら、上司もその期待に応えるかのようにあなたに向ける反応が変わってくるかもしれないのです。

男女関係では、つきあいが長くなればなるほど、「この人はこういう人なんだ」という思い込みが多くなるので、無意識にあなたのパートナーを制限してしまいます。

もちろん、あなたのパートナーは、今まで長い間、やさしくなかったかもしれないし、セクシーではなかったかもしれないし、つまらない人だったかもしれません。

しかし、そのパートナーの中にも、やさしくしたいという思いや、セクシーでありたいという思い、さらに楽しく生きたいという思いはもちろんあるのです。

ところが、判断を下してしまうと、あなたはその要素が欲しいにも関わらず、あなた自身でそれを制限してしまうことになってしまうのです。

もし、あなたがあなたのパートナーに対して、「この人は私のことを愛していない」と決めつけてしまえば、あなたは気づかないかもしれませんが、パートナーから見ればとても愛しにくい態度をとってしまうのです。

そしてその結果、パートナーは「何だよこいつ!」と感じてしまい、さらに彼のその態度を見たあなたは「やっぱりこの人は私のことをぜんぜん愛していない」と共鳴します。

するとあなたの態度がさらに横柄になり、2人の関係が最悪になってしまうのです。

人生を変える秘訣の中でとてもダイナミックは方法を一つ紹介しますね。

それは「あなたがパートナーから欲しくてもらえないものをあなたがパートナーにあげる」ということです。

もし、あなたがパートナーのことをやさしくないと感じているのならば、あなたがパートナーにやさしくしてあげてください。

「やさしくないあいつに私が何でそんなことをしなければならないの?」と思わないでくださいね。

あなたが意地になってしまうと、先ほどの悪いスパイラルに一直線に巻き込まれてしまうでしょう。

正しいとか、間違っているというよりも、あなたがこの関係のリーダーシップをとって、2人に必要な関係を作っていく先導者になっていただきたいのです。

もし、このことをあなたが学び、身に着けることができれば、いつも受身で彼がしてくれないことを嘆いてばかりの関係から、欲しいものを彼から全部もらえる関係に変えていくことも可能なのです。

どうか、彼のためにもあなたのためにもチャレンジしてみてください。

 

来週の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。