お財布から、お金を抜かれた。どうしたらいい?

最近のことです。こどもが私のお財布から、お金を抜きました。私は非常にショックでした。そして
「なんてことしてくれたのだ」
と、こどもに強い怒りを感じると同時に、大変がっかりしました 。

さて、こどもにがっかりする日。いったい親である私は、どうしたらいいのでしょうか。

後悔と怒り

「かつて私も、親のお財布からお金を抜いた。それも何度も」
こどもにがっかりすると同時に、私も自分の過去を思い出しました。

片親だった母は、そんなことをする私にいったいどれだけがっかりしたのだろう。私は母に、改めて申し訳ない気持ちにもなりました。そして、自分にもがっかりしたのです。

期待が叶わないと、相手を攻撃したくなる

「私みたいにならないように、私は必死で子育てしてきた」
と、私の期待があったのです。

期待が叶わないと、相手も攻撃したくなるものです。私はこどもに強い怒りも感じてしまいました。

 

こどもは、親の鏡

さて、「こどもは親の鏡」という言葉があります。この言葉は、「その子を見たらどんな親か、なんとなくうかがい知れる」という意味だそうです。

ではなぜ、うかがい知れるのでしょうか。こどもは親のすべてを見たい、親の真似をしたいと心から思い、真似をしているから、うかがい知れるようなのです。

すべてを、こどもは見ている

では、こどもがみている親の「すべて」とは、どの範囲なのでしょう。親の行動や、表面的なものだけではありません。抑圧したもの、禁止したもの、封印したものもすべてです。そして、そのすべてをこどもは見ているようなのです。

 

憧れの人

あなたにとって
「すべてを見て、真似したい!」
と、思う人は、どんな人なのでしょうか。

「素敵で、輝いていて、憧れ、こんな人になってみたい人」なのではないでしょうか。

こどもにとって親とは、そのぐらい
「素敵で、輝いていて、憧れ、こんな人になってみたい人」
なのです。

 

無条件の愛

私は自分のことを、ずっと否定してきました。でも、
「こどもは、昔の私とそっくりなことをするぐらい、私のことをまるごと無条件で愛してくれていた」
ということを、私はまずは気づき、受け取らないといけないのだと思いました。

愛をさぼってきた

それなのに、私ときたらです。
「こどもにがっかりする!!」
と、強く憤り、

「あなたがいい子なら、私は愛するけど」
そのぐらい、私はこどものことをまるごと愛することをさぼってきたのです。そんな私がこどもにすることって、なんでしょうか。

 

こどもが問題行動をする必要がなくなる日

こどもにがっかりする時。必要であれば
「それはだめだよ」
と、しっかり伝えることはもちろん大事です。

それと同時に、我が家のこどもの問題行動の裏には
「お父さんとお母さんが大好きで、無条件に愛してきた。それなのに、自分の思いが親には本当に伝わっていない。そして、自分のことも見てもらっていない」
と、こどもの心が叫んで、助けを求めていたのだと思います。

だから私はこどもに
「寂しい思いをさせて、ごめんね」
と、謝罪しました。本気で。

「あなたが産まれてきてくれたこと、生きていてくれることがどれだけ嬉しいか。いっぱいあなたはがんばってきた。今までも家族をたくさん助けてくれて、ありがとう」
と、感謝を伝えました。
そして、
「どんなあなたも、やっぱり大好きなんだよ。愛してるからね」
と、愛を伝えました。だって、本当のことだからです。

私たち親は、ついつい、こどもたちに
「ごめんね、ありがとう、愛してる」
と、伝えることをさぼってしまいがちではありませんか?
「だって、伝わっているでしょ。こんなにやってあげているのだから」
と。

でも、あなたがこどもに伝えた「ごめんね、ありがとう、愛してる」という言葉。お子さんがなんらかの本当に大事な一線を超えてしまいそうになる時がもし訪れてしまったとしたら。必ずやその言葉が、お子さんを守ってくれるはずです。

だから、よかったら、伝えてみませんか。あなたのお子さんも、親御さんのその言葉を、待っているかもしれません。本当だったら、私はこどもが問題行動を起こす前に、もっと伝える必要があったのだと思います。

なぜ、問題行動を起こすのだろう

こどもの問題行動。親は、本当に悩みます。でも、決して私たち親が忘れてはならないのは
「子供の本当の思いは、親をがっかりさせたくて、親を傷つけたくて、やっているわけではない」
ということです。

こどもは親に
「助けて欲しい、わかってほしい、愛してほしい」
このどれか、またはすべてを言えなくて
「どうしたらいいかわからなくて、どうしようもなくて」
やってしまっているだけなのです。

そしてそれは、我が子も同じでした。私はそのことに気付き、こどもに向き合う必要がありました。

あなたのご家庭では、なにに気付き、受け取り、与える必要があるのでしょうか。私も本当に、もがきました。でも、親が変わることができた日。それは、こどもが問題行動をする必要がなくなる日なのかもしれません。

 

がっかりの一部は、問題行動だと思う必要がないもの

こどもへのがっかりの一部は、問題行動と思う必要がないものかもしれません。もちろん、こどもがお財布からお金を抜く行為は該当しないとは思います。

でも、子育てにおいての「がっかり」。期待とがっかりはセットです。こどもは無条件に親を愛してくれているものです。そう考えると、こどもへのあなたのがっかりは本当に必要なものでしょうか。

がっかりの一部は、親側の期待と失望の課題であり、こどもの問題行動だと思う必要がないものだったりします。

気づきが必要なのは、親である私たちの方なのかも

それこそ、「無条件の愛」をこどもから学び、気づき、受け取り、また、こどもに与える必要があるのは、親である私たちなのかもしれません。それができたとき、本当は私たち親こそが、これまで以上に大きな安心感と幸せと、家族の喜びを感じられることだと思います。

だって、私たち親は、こどもにこんなに一喜一憂するくらい、こどものことを愛しているのですから。 その思い、本当に尊いものです。

みなさまの子育てのお役に立つことができたら、うれしいです。

次回(2024/1/5)は、小川のりこカウンセラーです。

どうぞお楽しみに。

 

[子育て応援]赤ちゃんの頃から、思春期の子、そしてそんな子どもたちに関わる親とのお話を6名の個性豊かな女性カウンセラーが、毎週金曜日にお届けしています。
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恋愛・夫婦・子育て・人間関係など、生きづらさや悩みを抱えたかたに、穏やかに、寄り添うことを大切にしている。「話すことのすべてを大切に聴いてもらえる安心感」がある。あらゆる人のなかにある豊かな才能・魅力に光をあて、生きる力を一緒に育む。共感力の高いカウンセラーである。