パートナーシップの罠

谷底の女と谷底の男

こんばんは

神戸メンタルサービスの平です。

今回は、パートナーシップの罠に関するお話です。

夫婦や、付き合いがそこそこ深くなってきたカップルに起こるわなのひとつに、「谷底の女と谷底の男」と私たちが呼んでいるパターンがあります。

先日、ある奥様から、久しぶりに同窓会に行ったところ、少々、ハメをはずしてしまい、帰宅時間が午前様になったのをご主人に叱られた、という話を聞きました。

すると、そこにいたほかの主婦から、「うちの主人なんか、同窓会に迎えに来たりするのよ」という話も出てきて、どうして、主人はこうなのか?という質問を受けました。

カップルというのは、いつも、お互いに相手の成功を祈っているものなのですが、実は、深層心理では、お互いの成功や、よりすばらしくなることを望んでいないような部分があります。

先ほどの同窓会のように、出かける前に、入念にお化粧をして、めったにしない貴金属類を身につけ、家にある一番すてきなドレスで着飾った奥様を見たご主人が「何時ごろ帰ってくるの?」としつこく聞くという話や、奥様が、同窓会から帰って来ると、何だかだんな様の機嫌が悪い、という話はよく聞きますが、奥様が同窓会に行くと、だんなさまがおもしろくないのは、なぜでしょう?

女性が美しくなっていけばいくほど、男性の深層心理では、「こんなに美しい女性に自分はふさわしいのだろうか?」という自己懐疑が目覚め始めます。

「このすばらしく美しい女性には、もっとすばらしい男性がふさわしいのではないか?」と感じはじめるのです。

実際、結婚相手の女性に、お化粧やきれいな服を着ることを求めない男性は、確かに存在します。

奥様がどんどん美しくなっていくと、それに比例するように、男性陣の自信のなさも増えていくのかもしれません。

同じ理由で、男性が社会的に成功したり、どんどん有名になっていけばいくほど奥様の不安が増していくため、だんな様が、どれだけ社会的に認められたとしても、だんな様をすごくけなしている奥様も存在します。

これも、「こんな私が、あのすばらしいだんな様に本当にふさわしいのかしら?」という疑いが作り出すわななのです。

ここで、みなさんに知っていただきたいことは、男性のすべての成功は、奥様に向けられており、女性の美しさのすべての目的は、だんな様に向けられている、ということなのです。

男性は、家で、社会的な成功を語りたがります。

だんな様の仕事にあまり興味がない奥様は、適当にしか聞いてあげないかもしれませんが、だんな様は、ただ、奥様にほめてもらいたいだけなのです。

ここであなたが、だんな様を十分ほめてあげないと、彼は、もっともっと仕事を忙しくするかもしれません。

奥様に、「だんなは、いつも仕事ばかりで、うちはまるで母子家庭のようよ」という不満があればあるほど、ほめてあげるという気分にはなれないかもしれませんが、だんな様にとっては、奥様に十分、ほめてもらうことが、成功の目的となっているのです。

一方、奥様が、どんどん美しくなることは、本来ならば、男性の喜びになるはずなのですが、ご主人にも不安がいっぱいあるため、奥様の美しさが、自分に向かっているとは、ご主人も認識していないのです。

男性が、その成功を奥様に向けてどんどん広げていき、奥様がその美しさをだんな様に向けてどんどん花開いていくことができたならば、本当にすばらしいカップルが誕生していくのですが、多くのカップルは、その逆に突き進んでいるようです。

あなたの大好きな彼が素敵になっていくと、あなたはどんどん彼に魅了されてしまいます。

すると、素敵だと思うからこそつきあいはじめた彼が、もっともっと魅力的になると、世界中のすべての女が彼を狙ってくるんじゃないか、と勘違いをしてしまうのです。

もちろんそう思っているのは、あなただけなのですが、ほかの女に彼を取られるくらいなら、そうならないように、彼にはできるだけダサい服を着せ、髪型も適当に安い散髪屋さんですませ、破れた靴下をはかせておけば・・・とやってしまいます。

しかしながら、そうなったとき、あなたの横にはいつもダサい格好をした男性がいることになります。

同じ理由で、同窓会に嫌な顔をするご主人も奥様をコントロールしているのかもしれません。

もう一度思い出していただきたいのは、すべての男性の成功は、愛する奥様に向けられていることです。

女性のみなさんが、その成功を喜んで、男性をほめてあげると、男性はもっともっとあなたのために成功を捧げてくれることでしょう。

そして、男性のみなさんは、すべての女性の美しさが、あなたに向けられていることを知ってください。

その美しさをあなたが味わってあげればあげるほど、あなたの奥様はもっともっと美しい女性になっていかれることでしょう。

 

来週の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。