お金と仲良く

「お金と仲良くなりたいのなら、お金の見方をポジティブにすること」

お金と心理には深い関わりがあります。
お金には自分の価値観や観念を映しやすいものです。
お金にネガティブなイメージを張り付けていた場合は、お金が入ってくるチャンスや縁を見逃してしまう、または自分から遠ざけてしまうことがあるようです。
逆に、お金に対してポジティブな印象を持っていれば、お金が入ってくるチャンスをつかみやすい、ということなんですね。

私がお金に映し出していたのは「過去の自分の痛み」だったのですが、それをポジティブに変えていくためにやったのは「愛を受け取る」ということでした。

◇ ◇ ◇

「お金と欠乏感がくっついている」
「お金は悪いもの」
「私はお金を稼げない」

これらは私がお金に抱いていたイメージです。
私はこんな風にお金に対してネガティブな思いがあったので、お金との付き合いは上手ではありませんでした。
お金に対していつも欠乏感を感じていましたが、不思議なことに実際お金が入ってきてもあまり嬉しさって感じられないのです。
給料日になってお金が入っても、なくなることを思うと憂鬱になって、銀行口座を見るのが嫌い。
臨時収入があったときも一瞬は安堵感を感じるのですが、すぐにどうでもいいものを買ってしまって気付いたらなくなってる!
いつの間にかなくなっちゃうから、あっても不安だし、なくても不安。

私、お金、苦手かも。
そう思っていました。

どうしてこんなにお金に対して苦手意識があるのか、それに気付く機会がありました。

先輩とカウンセリングの話をしていたときの事。
私はもともと自己嫌悪が強いタイプなので、人前に出ていくことや自分を表現していくことが苦手でした。
人からどう見られるかを気にしてしまって、表現にストップがかかるのです。

「どうして自分を前に出さないの?もっと前に出て行かないとあなたがカウンセラーとしてやっていることが伝わらないよ。どうして、稼げないと思ってる?」
そう聞かれた時に、ものすごい痛みを感じる思い出がよみがえってきたのです。
ちょっと暗い記憶です。

私は、大学中退後、結婚前までの約15年間を東京で社員、派遣社員で働いてきました。
転職ばかりでした。
朝になると会社に行きたくなくてものすごく気が重かったこと、会社で倒れたり、会社で仲間外れになったり。
そんなことを繰り返していたので、「社会に出ても役立たず」そう思って毎日自分を責めてきました。

「社会に出ても…」ということは、幼少期に家庭内でも自分を「役立たず」という風に感じていたみたい。
父も会社勤めだったけれども、会社でいじめられて辞めてしまったことがあったのです。
父は深く落ち込み、母は不安からヒステリックになり、父と母はお金の有り無しで良く喧嘩していました。
その様子を見ていた私は「私がいなければもっと父も母も楽だったろうな、お金に悩まなくて済んだのに」と感じていました。
自分をお荷物だと思っていたのです。
子どもってその幼さ故に「親の不幸全部自分のせい」と感じてしまうので、私は自分を役立たずと思って責めてきたのでした。

それらのお金に纏わる思い出から、私の中では「稼ぐこと」イコール「もう一度あの時の惨めな気持ちを感じる事」と繋がっていたのです。
あの時と同じ惨めな気持ちなんてもう絶対に感じたくない!
だから、お金を稼ごうとするとあの時と同じ事が起こるのでは?と思ってしまい、結果「お金が稼げない私」という思い込みがあったのです。

そこで、先輩からこんなことを聞かれました。
「当時、助けてくれようとした人はいる?」

助けてくれた人?
こんなに惨めな思いをしたって話しをしているのに、助けてくれた人?
そんな人いたら、こんな気分になってないわ!
…という怒りが出てきました。

ですが、私も心理学を学んできたのでこれがどんな質問であるか、ということもわかるのですよね。
罪悪感を感じている時は、愛を受け取れません。
だから、愛を受け取るための質問なのです。

私には「自分は役に立てない」という罪悪感があるけど、この罪悪感を感じたくないので、当時の会社の上司や先輩たち、同僚たちに対して「助けてくれなかったじゃない!」と怒りに転嫁していたのです。
だから「助けてくれた人なんていないわ!」と思ったのです。

でも、そうやって怒りや自分責めを感じている間って、周りからの愛を受け取れてないのです。
そして、自分は被害者だと思い込んで、そこから動かないようにしていたのは自分。
ここから前に進みたい。
お金に張り付けた惨めさを感じるのはもう嫌だと思いました。
私、自分の罪悪感を感じて動けなくなっていたけれど…
罪悪感を癒すには、もう一度、愛を受け取りなおすこと。

私を助けてくれた人、思い出したくなかったけど、いました。
すっかり忘れていたけれども、いたんです。

「このまま会社の人と顔を合わせずに辞めたい」と言った私に対して「悪いことをしたのではないのだから、きちんと挨拶しに来なさい」と言って怒ってくれた当時の課長。

休みの日にディズニーランドに連れて行ってくれた女性の先輩。

落ち込んでるときに飲みに誘ってくれた嘱託社員のおじさん。

気にかけていてくれた同僚。私が辞めた後にメールをくれましたが、私は自分の惨めさにハマっていて、返事を返していませんでした。

みんな、気にかけてくれていた。
他にも私を助けたかった、でもできなくて歯がゆい思いをした人がいたかもしれない。
私が自分の痛みでいっぱいで、その思いに気付いていなかっただけで、私、思われていた。愛されていた。
会社を辞めてからもう15年近つけれども、思われていたということを初めて受け取ることができたのです。
そして、当時の私を気にかけてくれていた会社の人たちに、初めて「ありがたいなぁ」という思いを感じました。
なんだ、私愛されて許されてたんじゃん。
そう思われてたなら、私も役立たずだと思っていた自分のこと、許せるかも。
もうお金に惨めさをくっつけて自分を責めなくてもいいかもと思えると、ホッとする気持ちでした。

私にも助けてくれようとした人がいるのだから、きっと当時の父にも。
父にも助けてくれようとした人はいたのでしょう。
そして、父が辛い思いをしても働いてくれていたのは、家族を思ってくれていたから。
もしかして、私がいたから、何とか頑張ってこられたのかもしれないな。

「罪悪感が溶けると、愛が入り込んでくる」と言います。

私のお金に関する罪悪感が緩んできたのだと思います。
あれほど前に出ていくことが苦手だと感じていた私ですが、最近はカウンセラーしての自分を前に出すことに許可が下り始めました。
講演すること、動画をとってアップすること、SNSで発信することなど、人前に出る事に挑戦できるようになってきたのです。
これが嬉しいんですよね。
これでやっと私の応援を届けることができる。
私の表現を受け取ってくれる人に対して、嬉しさと感謝でいっぱいになります。
カウンセラーとして人前に出て、自分をアピールしていくことに抵抗がなくなってきた私は、表現を受け取ってくれる方々との繋がりができるようになりました。

お金に関するイメージも変わりました。
お金に感謝を感じるようになったのです。
私が働いたことに対するありがとうが、このお金。
あなたがしてくれたことへの感謝が、私からのお金。
そうやって見られるようになると「お金って私の味方じゃない!」と感じるようになりました。
私がお金に張り付けていた痛みと惨めさは、私の周りを循環する愛と感謝に変わったのです。

お金に乗っているのが感謝と自分の味方だっていう感覚なので、お金を怖く感じることもなくなりました。
最近の私はお金に興味深々。お金に関する本ばかり読んでいます。
お金を運用していくことにも興味が出てきました。
お金のことを考えるとワクワクする!
お金とやっと仲良くなり始めたのかもしれません。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

離婚危機や家族・親族との軋轢を越えてきた経験から、パートナーシップや家族関係を中心に人間関係の問題全般を扱う。持ち前の感覚と感性を使い、クライアントの繊細な感情を読み取り、表現することに長けている。痛みや苦さを癒した先に見えてくる自己実現までをサポートすることが得意。