自分を大切にするということとは?

自分を大切にする=自分が喜ぶことをする

自分を大切にするということにチャレンジしている人も多いかもしれませんね。自分を大切にすると言うのは、好き勝手にすることとは違います。自分を喜ばせるということなのです。

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今回、担当させていただく大門昌代です。どうぞ、よろしくお願いします。

◆私たちは、大切な人との関係でしばしば【我慢】をしてしまいます。

例えばデートの時、あまり興味がない場所であっても、「せっかく誘ってくれているし、私が少し我慢すれば・・・・」と、興味があるふりをして出かけたりします。

本当はイラッとしたとしても、「こんなことで怒ったら嫌われてしまうかも?」と思うと、我慢して笑顔ですごそうとします。

極端な場合ですと、愛する=我慢だと思っていることもあります。

そんなことをしていると、何が起こるかというと、私たちはそうそういつまでも我慢ができるものではありません。
最初は大切な人との関係を壊さないようにとしていた我慢であったとしても、だんだんと「この人といるからこんなに苦しいのだ」と思ってしまうようになります。

本当は、この人といるから苦しいのではなく、我慢しているから苦しいんですけどね。

そんなことがどんどん積み重なってくると、ケンカに発展したり、お別れになったりと、関係性に問題が発生してくることになります。
また、我慢に我慢を積み重ねた結果、自分が何が好きで、何が嫌いかということすらわからなくなってしまう人も出てきます。

そんな時、「もっと自分を大切にしましょうね」とカウンセリングではご提案することがあります。

ここで、皆さんにお伝えしたいのは、「自分を大切にする」ということと、「好き勝手にする」ということとは、違いますよということです。

我慢してきた時間が長い分だけ、我慢の度合いが強い分だけ、その我慢をやめるときに、爆発的に自分の欲求が飛び出しそうになってしまいます。

「今まで我慢してきたんですから、私の好きにさせてもらいますからねっ!」という感じです。

実際には、そのようなことはおっしゃらないでしょうが、気分は好き勝手にする!なのです。

好き勝手というのは、抑えてきた欲求を満たすために、周りの人の気持ちを全く考えずに、自分の欲求を満たすためだけに行動することです。
自分の欲求を自分で満たすことには、何の問題もありません。
大人なのですから、自分の責任において、行きたい場所に自分で行くのも問題ありませんし、食べたいものを食べるのも問題ありません。

ただ、誰かに自分の考えを押し付けたり、自分の欲求を満たすために、相手の承諾なしに負担を強いたりするのは、自分勝手、好き勝手することになりますから、かなりの問題行動になりますね。

◆自分を大切にするというのは、自分が喜ぶことをするということです。

ちょっと考えてみてください。
誰かに自分の考えを押し付けて、あなたは喜ばしい気持ちになりますか?
自分の欲求を満たすために、相手の承諾なしに負担を強いることで、あなたは喜ぶことができるでしょうか?

おそらくほとんどの人は、そんなことしても喜べないでしょうね。

自分にとって何が喜びなのか?
どうすることが、気分が良く、自分を喜ばせることができることなのか?
そう考えてみると、自分を大切にするということは、そんなに難しいことではないと思います。

我慢して、興味があるふりをするのではなく、自分が興味を持てる場所へ行く方が、あなたは喜べますよね。
相手を誘ってもいいですし、相手が興味が無いようなら、その場所へは一人で行って、二人が楽しめプランを別の機会に考える方が楽しいですよね。

イラッとしたことを、我慢するよりも、イラッとしたことを伝えて、今後そうならなようにするほうが、あなた自身が楽しい時間を過ごせますよね。
そのことを伝えても、あなたが不快になることをやめてくれない相手なら、一緒に居てあなたが心地よい気分になれるわけではないですから、距離をとる方がいいですよね。

自分が何が好きで、何が嫌いなのか?
我慢が多い人は、そのことすらわからなくなっていることがありますので、まずは自分の好みを思い出していきましょう。

そして、自分を大切にすることにチャレンジするならば、自分が喜ぶことを、自分で選択し、実行していきましょう。

あなたは、大切な人に良い気分でいてもらいたいですよね?
それと同じで、あなたのことを大切に思っている人は、あなたに良い気分でいてもらいたいものなのです。
決して、我慢してもらいたいわけではないのです。

簡単ですけれど、参考になりましたら幸いです。
ありがとうございました。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。