とけいさん、はじめまして。カウンセラーの伊藤歌奈子です。 いつもこのコーナーをごらんいただいているとのこと、ありがとうございます。今回もどうぞよろしくお願いいたします。さて、とけいさんは、『泣きたいのに泣けない』病なんですね。 したいのにできない、この状態はとってもつらいですよね。 今のとけいさんは、泣くと「イイコ」で無くなってしまうと感じ、自分のために泣いてあげることを禁止している状態のように思いました。 そんなにまで、イイコであることを自分に課してしまい、その期間が長かったためにそれが今も癖として残っているのですね。その原因は、確かに「イイコでない自分には価値がない」という気持ちや、過去のコンプレックスから来る劣等感や、非難された苦しみ、父が家にいない寂しさなど、たくさんの悲しみや辛さが原因なのかもしれませんね。 なんだか、とってもけなげですよね。 そんなとけいさんのイイコ癖を直すために、今回は2つのアプローチをご紹介しますね。 まず一つは、「泣けない自分」「イイコ癖のある自分」をこれ以上責めないこと。 泣けなくても、いいじゃないですか。イイコ癖も、これまでのとけいさんが生きてゆくためには必要な方法だっただけなのかもしれません。 「泣かなければ」「イイコ癖を止めなければ」と、今の自分を切り捨てて変化しようとすることは、今の自分を責めることを土台としており、ここを土台とした変化は更なる苦しみを生み出します。「もっと自分の悪い部分を治さなければ」と、永遠に自分を切り捨てて変化するしか方法がなくなるのです。 3年前に大泣きしてしまったくらい、過去の辛さを我慢してイイコになってしまった自分を、まずは認めてあげませんか? 泣けないくらいに頑張ったんだなあ、けなげだなあ、無価値感をたくさん感じていたんだなあ、という風に。 過去も今も、ずっとイイコであろうと頑張ってきた自分を受け入れてみると、どんな気持ちになるでしょうか? 「泣かなければ」「イイコ癖をやめなければ」というストレスにさらされているより、ずっとラクになりませんか? 急がば回れ、という言葉あるように、イイコ癖をやめるために、まずはイイコ癖のある自分を認めてあげてくださいね。 もう一つは、イメージの中でインナーチャイルドを泣かせてあげること。 心の中にあるインナーチャイルドにまで泣くことを禁止ているのだから、意識的に、イメージの中では泣かせてあげてください。このとき、自分のインナーチャイルドが何か言いたそうなら、じっくり話を聞いてあげてください。 自分の心の中とつながると、周囲とのつながりも増え、実際にも安心して泣けるときが遠くなく来ます。 もし、一人でイメージの中に入りづらければ、いつでも私たちを頼ってくださいね。 ご相談、ありがとうございました。 |