自分を隠さないで

こんにちは、平です。

どんどん暖かくなるこれからの時期は、心もどんどん開放的になっていきますが、心理学的に見ても、それはまさに当たっているようです。

ボディ・ランゲージとは言葉ではなく体の態度でコミュニケーションするものですが、人間は警戒心が強いときほど、腕組みをしたり、脚を組んだり、上着をはおったりすることが多いといわれます。

それに対し、開放的になればなるほど、私たちはくつろいだ姿勢をとり、また、ジャケットを脱いだりして、体もオープンになっていきます。

夏は恋の季節だとよくいわれますが、それもやはり、暑さゆえ、開放的な装いになり、心もオープンになることと大いに関係しているようです。

アダムとイブの時代から私たちは自分を隠すようになり、それ以来、人間は悩むようになったといわれますが、社会生活を送り、多くの人とともに生きているうちに、私たちはさまざまな隠しごとをもつようになるようです。

そして、隠しごとをもつということは、「もし、それを知られてしまったら、私はきっと愛されなくなる」とあなたが思っていることを意味します。

それを知られてしまったとき、あなたがほんとうに愛されなくなるとはかぎらないと思いますが、ともかく、あなたはそう思い込んでいるわけです。そして、真冬の寒さから重装備で身を守るように、あなたは何層にも何層にもおおいをかけ、その秘密を守っています。

しかしながら、人を愛する、恋するということは、おたがいがおたがいを知り合い、そして、隠してきた部分をさらし、相手に委ね、それを愛しあうということでもあります。

つまり、ぜんぶバレるわけです。

あなたがどんなに上手に寄せて上げていたとしてもバレますし、ウエストを絞りに絞り込んでいたこともバレてしまいます。

が、しかし、バレたとしても、恋愛関係は続いていくようなのです。

つまり、あなたが思っていた「こんなことを知られたら、きっと私は嫌われる」が実現しなかったわけです。

これは、あなたが自分をオープンにするということに勇気をもってチャレンジしないかぎり、手に入らないギフトなのです。

私たちは心の中で、「私の人生、うまくいかないのではないか」とか「私を愛してくれる人など、一生できないのではないか」などといつも考えています。

もちろん、ほしいのはそれではないですよね。なのに、私たちのマインドがいつも気にしているのは、幸せになることではなく、幸せが手に入らないことであるようです。

それは恐れであると同時に、「こんな私が幸せになれるはずがない」と自分を罰しているともいえます。

恋愛の素晴らしさの一つは、あなたのことを人に愛させてあげることです。

私たちは、自分で自分を愛そうとはなかなかしません。失敗し、自信を失ったりすることもしょっちゅうあります。しかし、恋愛においてはなぜか、あなたは愛される存在となるのです。

あなたにとっては、「なんで、こんな私がいいの?」と相手に聞かなければわからないほど不思議なことかもしれません。

そして、同じように、あなたのパートナーも自分が愛されるわけがわかっていないかもしれません。モテる人にしても、人から愛されることにより、自分がモテるのだと理解できるのです。

つまり、自分で自分を愛そうとすることよりも、だれかに自分を愛させようとチャレンジするほうが早いのかもしれませんね。

自分から近づく勇気をもつこと、そして、あなたが自分をオープンにすることがその可能性を広げていくようですよ。

 

では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。