自分を制限する言葉

こんにちは 平です。

ご相談をうかがっていると、「私はこんな女ですから‥‥」とか「料理はまったくできないんです」などとおっしゃる方がよくいらっしゃいます。

これらはじつは自分を制限する言葉です。

言霊といいますか、「言葉には魂がこもっている」などとよく言いますが、心理学的に見ると、私たちは自分の使っている言葉に自己制限を受けていることが少なくないようです。

たとえば、あなたが「私は料理がまったくできないんです」と言うのは、あなたがあなた自身のことを「まったく料理ができない」と定義づけするということです。

すると、あなたはあなたにまったく料理をさせません。だって、してもできないんですものね。しようとしても、それは無駄なことになってしまうわけです。

しかしながら、実際には、お料理上手な人にていねいに教えてもらうとか、料理学校に通うとか、ちょっと努力することができたなら、それなりにできるようになるものでしょう。

が、しかし、私たちはこの「○○できないのです」という言葉を使うことで、「やっても意味がない」と自分に言い聞かせ、けっしてそれをしようとはしません。

心理学的に見ると、「できない」は「やりたくない」に置き換えたほうがよいようです。

「私はこんな女ですから‥‥」とか「所詮、オレはこれだけの人間です」などと言い切ってしまうと、あなたは自分で宣言した以上の自分になる可能性を自分に与えません。

私たち人間は「ああなりたい」、「こうなりたい」と思うことにより、どんどん進化していきますし、また、そのような人との出会いが人生を変えていくといわれています。

が、しかし、私たちはどうも失敗することを恐れ、そして、また傷つきたくないがゆえになかなかやろうとはしません。

「どうせ、合コンに行っても無駄だし‥‥」とか「もうこんなトシだから‥‥」などなど、傷つくことを恐れるあまり、チャレンジを止めてしまうのです。

私は「パートナーがほしいけれど、できない」というカウンセリングをそれはたくさん行ってきました。

その多くの人々の深層心理の中で、パートナーシップをとどめているいちばんの要因は「傷つきたくない」というものすごく強い思いです。

傷つくリスクがまったくないのだとしたらパートナーシップをもちたいけれど、少しでも傷つくリスクがあるなら、パートナーはいらないという思いが潜んでいるのです。

「きっと傷つくであろう」、「いや、きっと傷つくに違いない」というような思いが、あなたとパートナーシップを切り離しているようなのです。

あなたはもちろん、愛されるにふさわしく、傷つくにはふさわしくない存在です。

ところが、どうも私たちは、「自分はこれから未来永劫、傷つく所存でございます」というような思い込みをもっているようなのです。

すると、本来ならあなたの愛と喜びの存在であるべきパートナーに対し、「いまはそうでも、そのうちきっと、私を傷つける人になる」という思い込みが作られてしまいます。

パートナーの愛を受け入れられないどころか、パートナーのことを「私を傷つける人だ」という目で見ていると、二人の溝はいつまでたっても埋まらず、そして、あなたの予想通り、二人は別れ、あなたは傷つくハメになるわけです。

それによって、あなたはますますパートナーシップは私を傷つけるものであるという信念を強化し、そして、「パートナーシップはもういいや」となってしまったりするようなのです。

ここで、できることなら、「どうやら私の考え方やものごとの見方がいまの現実をつくっているのだ」という気づきをもってください。

さらに、「私は私の作っている世界を変えたい」という強い思いをもってください。

言葉を変えることで、あなたの思いは確実に変わっていきますよ。

なにぶん、長い間のクセですから、ついつい否定的な思いに駆られることもあるかもしれません。

でも、気づきをもち、自分を制限している言葉を使っていることにあなたが気づけば、もちろん、それを変えていくことは簡単にできるのです。

 

では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

平 準司

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。