愛してあげたい?助けてあげたい?が分からなくなってしまった時~愛する選択を強くする為に~

パートナーを愛してるから一緒にいたいのか、助けてあげたいから一緒にいたいのかが分からなくなることがある時は、立ち止まって自分を見つめ直すことも大切なのです。

私は愛したいの?助けたいの?

パートナーを愛してるから一緒にいたいのか、助けてあげたいから一緒にいた
いのかが分からないというご相談をいただくことがあります。

「パートナーと一緒にいることに迷いがでてるんですが・・・。
私のパートナーは今までたくさん傷ついてきて人を信用できなくなった人な
んです。だから人を信用できるようにサポートしてあげたいんです。
それまでは・・・」

という感じの相談です。

助けてあげたいというのは優しい気持ちですから、とても良いことです。
とても素晴らしいことと思います。

ですが、愛しているがなく、助けてあげたいだけになってしまうと、
時には二人の繋がりが危うくなることがあります。

二人の関係が倦怠期に入ってきた時や、別れたいという気持ちが芽生えはじめ
た時なんかは、パートナーへの気持ちが助けてあげたいだけになると二人の繋
がりが危なくなる時の一つ。

倦怠期や、別れを意識しはじめる時に、相手との関係をもう一度修復させるには、
パワー(モチベーション)がいるものです。

しかし、助けてあげたいという気持ちにはまりすぎていると、
「彼(彼女)が傷ついているまま、ほって別れられないわ」と別れる選択肢が
無い状態で二人の関係を頑張ろうとしてしまいます。

相手のことが嫌でも、どんなに二人の関係が苦しくても一緒にいるしかないと
いう状況は精神的に追いつめられやすくなります。

“これをするしかない”という状況は、追いつめられやすい状況を作り出し、
向かい合うパワー(モチベーション)を徐々に奪っていくのです。

いわば愛からパートナーとの関係の修復を選ぶのではなく、
別れるという選択肢がないから頑張るしかないという状況を作ってしまうのです。

また、別れるという選択肢がないという状況は、選択肢がないわけ
ですから、自分が相手との関係を修復するという道を選んだ実感が
得にくいものになります。

別れるという選択肢を持てている場合は、別れるという選択を選べる上で、
でもパートナーと一緒にやっていきたから、二人で向き合って関係を修復して
いく道を自分が選んだ感覚が強くもてるので、向かい合うパワー
(モチベーション)が高く保てます。

●別れの選択肢を持っていることは大切!●

パートナーとの別れをご相談いただいた時に
「見捨てられないから別れることができない」とお話していただくことがあり
ます。

そんな時僕は、「じゃあ、パートナーを助けてあげることができたら、あなた
はどんな気持ちになるんでしょうか?」と問いかけをさせてもらうことがあり
ます。

「えっ!・・・う~ん。助け終えたら役目は終わった感じがするかもしれない
一緒にいる意味が消えてしまうかも・・・」

こんなお答えをいただくことがあります。
一緒にいる目的が見捨てられない(助ける)だけになってしまうと、
目的を達成した時に二人の関係性が危うくなります。

こんな時僕は、

「別れたいという気持ちを乗越えて、パートナーシップに取り組んだ結果が、
助けられたから、もういいわ~さようならという形になるとしたら、あなたは
その時は幸せですか?」

と質問をさせてもらうことがあります。

幸せならいいのですが、幸せじゃないかも・・・というお答えをいただくことも
あります。

頑張って助け終わった後は、幸せじゃないかも・・・という結果が待っていると
したら勿体ないように思います。

どうせ頑張るなら相手も幸せ、自分も幸せの形がいいように思うのです。

だから別れるという選択肢を持てるようになった上で、もう一回パートナーと
どうしていこうか選択をしてみませんか?と提案をさせていただきます。

別れるという選択肢が持てないのにも訳があり、その訳と向かい合って乗越え
ていくことで、もっと良い選択が生み出せます。

別れるという選択肢が持てないには、助けたいという気持ちに心の痛みが絡ん
でいる時があります。

●助けられなかったという痛み●

助けてあげたいという思いが純粋に愛からだけではなく、心の痛みが絡んでく
ると、見捨てられない=別れられないという 心の作用が働くようです。

誰かを助けられなかったという罪悪感・失敗感・無力感という心の痛みもその
内の一つ。

このような感情を感じることは、色んなシチュエーションで起こりうるかと
思いますが、少し例を出させていただこうと思います。

例えば、子供の頃に家族での関係で罪悪感・失敗感・無力感を感じる経験を持
たれる方がいます。

子供は敏感で繊細な感性を持っているので、家族が苦労していたり、人間関係
で傷ついていたりすると、子供は敏感ですから家族を見ていて何かしら感じ取
ることがあります。

お母さんが仕事に追われて忙しそうだったりすると、
「お母さん大変だな・・・可愛そうだな・・・」とか、
お父さんが頑固者でお母さんや、他の兄弟から疎まれていると、
「お父さん家族の中で居場所がなさそう・・・」

というように家族の痛みを敏感に感じます。

痛みを感じ取る分だけ、痛みを感じてつらい思いをしたり、助けたいという思
いを抱いたりすることがあります。

しかし、子供ですから、助けてあげたいと言っても相談にのってあげる、励ま
してあげる、仲裁をしてあげる、アドバイスをしてあげるなどは難しく、
助けてあげたくてもどうしていいか分からないことがほとんどです。

そこで感じる感情が助けられなかった罪悪感・失敗感・無力感だったりします。

成長していく内に(時間がたつ内に)この痛みは抑圧されて普段は感じなかっ
たりするのですが、この痛みを持っていると、パートナーを選ぶ時に、
好きだからというよりも、“助けてあげたい人”“傷ついている人”というと
ころに心惹かれることがあるようです。

補償行為的な心の動きが働いてしまうのです。

●意味を受け取る癒し●

助けられなかったという痛みと向かい合われていく過程で、僕はお客様に、
助けられなかった方にとってのあなたという存在の意味を見ていきませんか?
とお話しをさせていただきます。

例えば
「お母さんにとってのあなたという存在の意味をみていきませんか?」
「もし、あなたが居なければお母さんの人生はどんな人生になったのでしょう?」
「あなたは昔何もしてあげられなかったと感じていたようですが、あなたがそばに
いた時、お母さんはどんな気持ちを抱いていたのでしょう?」

というように色んな質問を投げかけさせていただいて、いろんな角度から考え
ていただくことに取り組んでいただきます。

または、
「あなたが居なかったら、お母さんは寂しい思いをもっとたくさん感じること
が多かったんじゃないかと思うんです。」
というように僕が思う意見を伝えさせていただいただくこともあります。

自分という存在の意味や、価値を受け取ることで、自分は助けられなかった、
役にたっていないという痛みを癒すことに取り組んでいきます。

助けられなかったという思い(痛み)がある時は、
自分という存在の意味や、自分の価値を受け取られてみてください。

助けられなかったという思い(痛み)がある時は自分という存在の意味や、自
分の価値を受け取ることを難しく感じることも多くあるので、そんな時は誰か
のサポートを求めることも大切!

罪悪感・失敗感・無力感という感情が癒されていくと、見捨てられないから一
緒にいるしかないという形から、“別れる”という選択肢がでてきます。

別れるという選択がある上で、愛したいから一緒にいることを選べると、
二人の関係を良くしていく為に向かいあうパワー(モチベーション)も高くな
ることでしょう。

また、痛みを乗り越えて、“選んでいる”のでパートナーへの愛に自信が持て
ます。補償行為ではなく愛から選んでいることにも自信が持てます。

その為、パートナーとの関係は前より楽に感じていることと思います。

そうしてまた一歩、新しいステージに二人の関係は進んでいくことでしょう。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。