今回は具体的な手放しの手法（イメージワーク／セラピー）を簡単にご紹介しつつ、そのプロセスをお話したいと思います。
それは時にとても辛い感情を伴うものでもありますが、同時に自分自身を解放し、自由を手に入れるとても強力なアプローチなのです。
そして、執着を手放したあなたが受け取れるものは何でしょう？
それは凛とした強さ、美しさで、まさに“一皮向けた”私なのです。
それは、「私は大丈夫！」と胸を張って言える、強さであり、自信なのです。
さて、執着と手放しについて３回に渡って考えてきました。
今回はその最終回。手放しの具体的なプロセスとあなたがその結果受け取れる恩恵（つまり、執着を手放せるとあなたはこんな風に変わる！）についてご紹介です。
●自由になった自分が受け取れるもの。
執着を手放していくカウンセリングを勧めていくときに、よく提案するイメージワーク（セラピー）があるんですね。
その流れに沿って、具体的に手放しのプロセスを紹介してみたいと思います。
皆さんは、自分なりにイメージを膨らませてもいいですし、エッセンスを汲み取って毎日の生活に生かしていただいてもＯＫです。
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何か手放したいものがあるとき（人じゃなくて、物や習慣などでもいいですよ）、まずは、最初は“負け”を受け入れるところから始めるんです。
惨めさや悔しさ、嫉妬や怒り、悲しみや依存心などの感情を乗り越えていくことが、執着を手放す上でもっとも大切なポイントなのです。
「私が彼を幸せにしたいと思っていた。私が彼のベストパートナーだと信じたかった。でも、残念ながら、それは適わなかった」
手放しのプロセスの第一段階はこの「痛みの層」から始まります。
執着を手放せない理由の中にあった強がり、意地、プライド。
これをまずは手放すことから始めるのです。
辛い思いがたくさん湧き上がってくるかもしれませんが、じっくり向き合って下さい。
ここでどれくらい時間をかけても構いませんから、焦らずに。
次に、想像力を膨らませてみます。
「彼を本当に幸せにできる女性ってどんな女性なんだろう？」と考えてみます。
それは自分がしてあげたいことだったわけだから、とても辛いんだけど。
ここでも惨めさ、辛さ、嫉妬、・・・色んな感情を感じます。でも、ＯＫです。
その感情を抑圧せずに味わうことこそが大切なのです。
そして、今日はその執着の苦しみから抜け出すために、今、イメージした女性に、彼を手渡ししてしまいましょう。
すごく辛いけれど。お互いの幸せのために、勇気を出して選択します。
それを表す言葉として、彼にこう伝えると思ってください。
「あなたはもう自由です。私はあなたを手放します」
そして、今度はその女性に向かって、こうお願いします。
「彼を幸せにしてあげてください」
そうすると、彼女はにっこり微笑んで彼を受け取り、二人で歩き始めていきます。
あなたに背を向けて、ゆっくりゆっくりと。
それをあなたはじっと見送ってください。
彼が本当に幸せになれますように、と願いながら。
そうして、あなたが気丈に、そこで踏ん張っていると、あなたの後ろから、そっと抱きしめてくれる人がいるんです。
それが誰かは分からないんだけど、とても安心して、懐かしい感じがする存在です。
その人に抱きしめられながらイメージワークを終了します。
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このセッションは少し厳しく感じるかもしれませんが、執着を手放す意味と目的が随分と込められているんですね。
こうして彼を手放せたとき、つまり、彼を鳥かごから出して自由にしてあげたとき、あなた自身も自由になり、大空を自由に飛びまわることができるのです。
この決断を堂々と胸を張ってやり遂げたとしたら、あなたはとても素敵な女性に成長しているはずなのです。これだけ短期間に！
もちろん、これだけの偉業を成し遂げたわけですから、心の深いところでは自分に自信を持ち始めています。
凛とした雰囲気と、そして内面の輝き、そうしたものが全て手に入るんです。
そして、そのとき、はっきりと気付くことができます。
「彼が何を選んでも私はそれを支持するだろう。そして、私もまた幸せになるだろう」と。
そして、具体的にはあなたの中には次の選択肢が対等に存在しています。
「元彼と付き合うか？それとも、別の男性を選ぶか？」
どちらを選んでも、その先に幸せを見ることができているのです。
それが、手放し、自由を手に入れたあなたの得る選択肢というのものです。
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