頑張りすぎていませんか?(2)~期待の心理の話~

頑張りやという種目があれば、あなたは日本A代表にはいれるクラスですよと思うのですが、ご本人は全くそう思っておらず、むしろ頑張れていない私は、もっともっと頑張らねばならないと思ってらっしゃったりする方とお会いすることがあります。

カウンセリングをしていくと自分に過度な期待をかけていることがわかることがあります。これは燃え尽きを作ってしまいます。

期待の心理

頑張りやさんの方には、自分が頑張っていることに無自覚なことも多く「頑張ってこられたんですね」とお声をかけさせていただくと「えっ!私頑張れてたんですかね?」と言うお声を聞かせていただくことがあります。

なかには「頑張ってこられたんですね」とお声をかけさせていただくと「いえいえ、ぜんぜん頑張れてないんですよ」と言われる方もいます。

私的には、頑張りやという種目があれば、あなたは日本A代表にはいれるクラスですよと思うのですが、ご本人は全くそう思っておらず、むしろ頑張れていない私は、もっともっと頑張らねばならないと思ってらっしゃったりする方も多くお会いします。

カウンセリングをすすめていくと、その裏には自分自身に過度の期待をかけていることがあることがわかってきます。

私は頑張れるはず。(本当はしんどくて心は疲れていてても)
私は強くならねばいけない。
きちんとできるようにならねば。
私は耐えれるはずだ。
私はしっかりしなきゃいけない。

などなど、ご自身に過度な期待をかけていることがわかってきます。

上手くいくにはもっともっと頑張らねばと自分にプレッシャーをかけ頑張り続けます。

そして自分に課している基準をクリアーできていないと自分はよくやっていると認められず、「私は頑張れてない」と頑張り続けてしまうんですね。

自分にかしている基準をクリアできた時は、一時的には自分を認めることができ達成感を得ることができるのですが、それは一時的であったりします。

多くの場合はすぐに上方修正された次の期待を自分にかすのです。そしてそれを繰り返していきます。

それは例えて言うなら、槍ヶ岳に登頂できたら自分を認められるはずと思い登頂し達成感を感じたが、これぐらいで満足しててはいけないと次はK2、エベレストと、どんどんハードルがあがっていきどれだけ登頂できても自分を認められないような感じです。

自分へ課している期待値のハードルがどんどんあがっていくとどうなるのでしょう?

私は頑張れるはず。(本当はしんどくて心は疲れていてても)
私は強くならねばいけない。
きちんとできるようにならねば。
私は耐えれるはずだ。
私はしっかりしなきゃいけない。

  (上方修正)
私はもっと頑張れるはず。(だいぶんと心は疲れていてても)
私はもっと強くならねばいけない。
もっときちんとできるようにならねば。
私はもっと耐えれるはずだ。
私はもっとしっかりしなきゃいけない。

(さらに上方修正)
私はもっともっと頑張れるはず。(心は、もう限界!と悲鳴をあげていても)
私はもっともっと強くならねばいけない。
もっともっときちんとできるようにならねば。
私はもっともっと耐えれるはずだ。
私はもっともっとしっかりしなきゃいけない。

  (さらにさらに上方修正)



繰り返す

もっと、もっと、もっと、もっと、もっと・・・と増えていくのを想像してみるだけで、ぞっとします。

もっと、もっと、もっと、もっと、もっと・・・頑張れるはずと頑張り続けているといつか疲れてしまうと思いませんか?いつか限界がきてしまうと思いませんか?
そして、いつまでたっても自分を認められなくなってしまいますよね。

事実、限界まで頑張って燃え尽きてしまう人もいます。

この裏には、どれだけ頑張っても自分は不十分であるという深層心理が隠れていたりします。もちろんそれは真実ではありませんが、そう思ってしまっているんですね。

心のどこかでそう思っている自分の不十分さを許して、受け入れてあげることや、不十分な自分を愛してあげれようとしていくことがテーマになります。

不十分な自分を許し、受け入れるということは成熟さがいることだと思うんです。
わかっちゃいるけど難しいということなのかもしれません。

難しく感じることがあるかもしれませんが、不十分な自分を許して、受け入れてあげたり、そんな自分を愛してあげれるようになってみたいなぁと選択しつづけていくと、そんな自分に近づけるようになっていくのではないでしょうか?

「ならねば」と思うとしんどいです。
「なってみたいなぁ」と思ってみると楽なように思うのです。

毎日1キロメートルだけのジョキングも(近所のスーパーに行って帰ってくるほうが遠いかもしれませんが(笑))1年も続ければ365キロメートルの距離を走ることになります。積み重ねると大きいもになりますよね。

ちょっとずつでも、ご自身の不十分なところを許し、受け入れ、愛してあげてほしいなと思います。
その積み重ねは大きなものとなると思うのです。

>>>『頑張りすぎていませんか?(3)~期待の心理の話2~』につづく

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。