なくならない自信の作り方(4)~成功パターンの作られ方~

私たちが仕事のみならず、人生のいろんな場面で遭遇する「自信のなさ」
私たちは何か1つの失敗でそれまで自分が積み上げきた自分への信頼が壊れてしまって、自分が一体何者か分からなくなってしまったり、これから先の自分の可能性を見いだせなくなってしまったりすることが多いようです。自信がついたと思ったらまた失ったり、失った自信をまた新しく積み上げなおしたり。。。
そんな流動的に変化する「自信」ではなく、もっと根本的に自分を信頼できて、簡単にはなくならない自信の作り方についてシリーズでお届けしています。今までのお話はこちら
『なくならない自信の作り方(1)~自信はどこからやってくるのか?~』
『なくならない自信の作り方(2)~あなたを縛る自己イメージとは!?~』
『なくならない自信の作り方(3)~自分の価値を人と比べない~』4回目の今日は「成功パターンの作られ方」についてです。●成功体験が積み重ねられないのはなぜ?

自信をつけるためによく知られているのは【小さな成功体験を積み重ねましょう】ということ。

多くの人がその自信の作り方に共感し、「じゃあ明日からあれをやってみよう!」「毎日これを続けてみよう!」と気持ちを固め、心機一転がんばろー!と前向きな気持ちになります。
人によっては朝1時間早起きをする!だったり、1ヶ月に本を10冊読むだったり、ジョギングやヲーキングだったり、ダイエットや禁煙だったり。
仕事に関することもあれば、自身の健康管理や、スキルアップの為のものなど、その前向きな気持の投資先は様々だと思います。

しかし「三日坊主」という言葉があるように、多く私達はそのモチベーションが継続することが難しく、挫折してしまいます。
そして、また何かきっかけがあった時に心機一転頑張る!

こうした失敗経験の積み重ねが多くなればなるほど、
「やっぱり自分はダメなんだ」「どうせ私には向いていないんだ」
と自分に対して諦めの気持ちが起きやすくなったり、頑張ろうとすること自体意味が無いことのように感じれて心が折れやすくなってしまう、という負のスパイラルに陥りやすくなってしまいます。

実はこの時に私達の心の中で何が起きているのか?
それは「プロセスよりも結果重視」という”誤解”に縛られてしまっているのです。

例えば早起きしよう!と決意してから2日間は頑張って起きれた。
でも次の日は起きようと思った時間に起きれなかった。
その時に私達は「失敗した」と意味づけてしまうことがあります。
でも、実際には3回中の1回だけ早起きの目標が達成出来なかっただけで、”3回中2回は成功している”ということなんですよね。
しかし私達は、その失敗した1回に大きな意味をつけすぎてしまうのです。

本を月に10冊読もうと、気になるビジネス本をまとめ買いしてきた。
通勤の電車の中でコツコツと読もうとしたが、結局目標の10冊には遠く及ばなかった。
それでも、あなたが読み続けたページ分だけ、本当は目標が達成されているのです。
しかし私たちはそこに、目標に届かなかったので「失敗した」という意味をつけてしまい、自信をなくしてしまうのです。

冒頭の言葉に戻りますが、自信をつけるためによく知られているのは【小さな成功体験を積み重ねましょう】ということ。
だからこそ、結果の良し悪しであなた自身を評価するのではなく、あなたがどれだけ目標に対して取り組んだか?というそのうまくいった時の回数だったり、経験値の方をカウントしていく事が重要なのです。

●成功パターンが作られる仕組み

先程、私達は失敗経験の積み重ねが多くなればなるほど、
「やっぱり自分はダメなんだ」「どうせ私には向いていないんだ」
と自分に対して諦めの気持ちが起きやすくなったり、頑張ろうとすること自体意味が無いことのように感じれて心が折れやすくなってしまう、という負のスパイラルに陥りやすくなってしまう、というお話をしました。

実は、これも見方を変えると「1つの成功パターン」なのです。
一体何に成功しているのか?というと、それは「あなたが自信をなくすこと」に関してです。

なので、この負のスパイラルから学び、エネルギーのベクトルを変えていくことで、よりよい成功パターンは作られます。

負のスパイラルを、「良い、悪い」の概念を取り外して考えてみましょう。
そこでは何が起きているのか?というと、私達は【自分の思いや思考を実現した分だけ、自信がつく】ということなのです。

失敗した時に「あぁ、やっぱりな」と感じるのは、ある意味”確信”に近い感覚で、自分の中にある1つの概念が証明されたように感じた時に、私達はそう実感するのです。
「どうせ私なんて・・・」という思いや思考が現実の形となって現れた時に、「あぁ、やっぱりな」と実感する、といったイメージです。
その「あぁ、やっぱりな」という実感が多くなればなるほど(思考が実現化すればするほど)私達の中に「絶対そうなんだ!」という強い確信が生まれる訳です。
それがポジティブな形で出てきた時には自信になります。

なので、もしあなたが自信をなくしやすい人だったとしたら、自分を正当に評価しづらく、負のスパイラルにはまりやすい人だったとしたら、そこでは逆転の発想をあえて持ってみましょう。
「あぁ、成功パターンを築こうとする”やり方”自体はすでに自分は身に着けているのだ」と。

後は、その使い方のベクトルを変えていくことです。

そこで大切なのが、既に何度も出てきている【小さな成功体験を積み重ねる】こと。

今日の自分自身に1つ課題を出して、それをクリアしてみる努力をしてみて下さい。
それは大きな目標である必要はありません。
会社にいつもより5分早く出社する。
今日の仕事のタスクを決めて、どこまでに何を済ませておく、という自分なりの目標設定をして仕事をこなす、など。
そうした中で「できた!」「よし!」という小さな、けれども確実な達成感を積み重ねてみるのです。
そうしたあなたの思いや思考が実現化されていくと、それは自ずとあなたの自信になっていきますよ。

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この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。