こんにちは、カウンセリングサービスの福野てるすけです。
会社で働いていると辛い感情があふれてくることも多いものです。
「会社に認めてもらえない」という痛み、そんな思いを抱いている方も多いのではないのでしょうか。
会社によっては年に1,2度昇進の発表の時期があります。
その時に「あ〜また今回もダメだったか」とか「アイツはいいよな…」というように落胆する方も多いかと思います。
その痛みを無理に胡麻化そうとする方も多いのではないのでしょうか。
「胡麻化す」というと聞こえは悪いですが、「リフレッシュする」という風に見てあげるとそれ自体は悪い事ではありません。
ただ、リフレッシュをするということ自体は悪くは無いのですが、その痛み自体が無くなるということではありません。
その痛みを心の奥底にしまい込む、とりあえず脇に置いておく、蓋をするという状態に近いので、その痛みがまたぶり返したりするものです。
しかも、この認めてもらえない痛みというのは人によっては体調が悪くなってしまうくらいストレスになることもあるのでやはり何とかしたいものです。
この認めて欲しいという思いは”承認欲求”と言われるものです。
他人の承認/評価が欲しいのです。
この”欲しい”というのがポイントで”欲しい”が大きくなっている時というのは心の中の”何か”が欠けている、足りない状態であるということが多いのです。
一番わかりやすい例は”食べ物を欲している”状態です。
「食べ物が欲しい!」という時は胃の中に食べ物が無い飢餓状態でこの飢餓状態というのはとても不快なものであり、その不快な感情/感覚から逃れるために、食べ物を欲します。
承認欲求にも同じような事が言え、心の中の”何か”が欠けている、満たされていない状態であり、それがとても不快/辛いのでその感情/感覚から逃れるために(距離を取るために)承認/評価を欲していると見ることが出来ます。
今回お勧めするのは、「この満たされていないものって何だろう?」と自分の心に目を向けてみることです。
なぜならこの”満たされていないもの”がある限り承認欲求は収まらないでしょう。
そして、承認/評価してもらえないと痛みを伴います。
それでは辛いままです。
でも、「満たされていないものってなんだろう?」とそこに目を向けようとすると、漠然と「認めて欲しい!でも認めてもらえない!」と感じていた痛みが落ち着きやすいのです。
漠然と自分の心の中の痛みがあふれてくる状態とは異なり、「認めて欲しい!」という思いはあれど自分が痛みを感じているのには何らかの理由があるのだろうなと自分の感情に一定の理解/納得を得ることが出来るためです。
人は”何でかわからない状態”というのが一番不安やネガティブな感情を抱きやすいのです。
「何かわからないけど、この部屋には何か居る…」
「誰かわからないけど私の後をつけてくる人が居る…]
「明日、何が起こるかわからない…」
上記のような状態はとても不安を感じやすいというのがわかりますよね。
自分の心に目を向けるということはこの”何かわからない状態”から抜け出すということでもあるんです。
すると”何かわからない”度合いが減りますから心が落ち着きやすくなったり、不安が減ったりします。
(自分の心に目を向けるということはとても勇気のいることでもありますが)
そしてもし自分の満たされていない部分を知ることが出来ると不安やネガティブな感情がもっと減ります。
心の中の”何かわからないもの”がさらに減るからです。
なので、リフレッシュもとても大切なのですが、リフレッシュして少し余裕が出てきたら、良かったら今回の記事を参考にしていただいて、自分の心に目を向けていただけたらと思います。
よかったら今日のお話を参考にしてみてくださいね。
最後までお読み頂いて
ありがとうございました