自分の心の声に耳を傾けることで次の一歩が見えてくることもあります。
今は立ち止まることも選択肢にいれてみてください。
早く次の恋愛に進みたい!と思う時、今は立ち止まることも選択肢に入れてあげましょう。
「もう大丈夫。新しい恋がしたい」
そう思って行動を始めたのに、なぜか恋愛がうまくいかない。
出会いがあってもときめかない。距離が近づくと不安になって引いてしまう。あるいは、付き合ってみても満たされず、自分を責めてしまう。
失恋から立ち直って、次の恋に進むぞ!とがんばっている方からのご相談を受けていると、こんなお話を伺うことがあります。
とてもがんばっているからこそ、気づきにくいと言えるのですが、こうしたときは、まだ次の恋愛にいく心の準備ができていないことも多いのです。
こうしたんなときに必要なのは「がんばること」よりも、まず「今の自分の心が何を感じているかに気づいてあげる」こと。
本当の意味で未来に進むためには、過去の痛みを見捨てないで、ちゃんと自分の心を感じ、受け止めてあげることが大切になってきます。
◇もし、まだ次の恋愛の準備ができていないとしたら?
失恋した時というのは、表面上では「もう終わった恋」として整理していても、心の奥ではまだ何かが引っかかっていることがあります。
例えば、
「あの人のこと、まだ好きかもしれない」
「別れるべきじゃなかったかも…」
「もっと私が〇〇だったら、うまくいったのに」
「あの人と過ごした時間を忘れたくない」
こんな気持ちが心の中に残っていれば、次の恋愛に進もうとしても難しいのは無理もないですよね。
次の恋愛に進みたい!と意欲を持っている等、前向きな気持ちであったとしても、もしかしたら、前の恋愛の苦しみを紛らわせるために、無理矢理自分を奮い立たせているのかもしれません。
もしこの話に何か感じられるのであれば、まずは、
「新しい恋に向かおうとしてもうまくいかないのは、心が前に進む準備ができていないからかもしれない」
こんな風に思うところから始めてみましょう。
◇感情を感じることを「自分に許す」という視点を持ってみる
では、どうすればいいのでしょうか?
まずは、自分が今どんな感情を抱えているのか、丁寧に見つめることから始めてみましょう。
大切なのは、感情を「整理する」ことではなく、「感じることを許す」ことです。
例えば、失恋した後のいうのは、
「悲しい」「寂しい」「悔しい」「怒っている」「不安」など、
こうした感情を感じるのが当たり前だと思うのです。
しかし、早く立ち直りたい!と思っていると、自分のネガティブな感情を感じたくはありません。
なぜなら、それがあると先に進めなくなると感じる、次への意欲のブレーキになると感じる、からです。
でも、こうした感情を抑圧してしまっては、我慢して進むことになって、結局、どこかでこの感情が爆発してしまうこともよくあります。
こうした感情を「ダメだ」「早く忘れなきゃ」と否定するのではなく、「そう感じているんだね」とただ受け止めてみよう。
そんな視点を持ってみてください。
感情は、感じきると、自然と力を失っていきます。
逆に、感じることを避け続けると、ずっと心の中にとどまり、次の一歩を邪魔してしまいます。
◇「まだここにいる私」を受け入れることが次への扉になる
新しい恋を始めたいのにうまくいかないと感じると、自分を責めてしまいがちです。
「私には魅力がないのかも」
「どうして私はダメなんだろう」
「前の恋をひきずるなんて情けない」
でも、本当はそんなことないんです。
むしろ、それだけ「本気で人を好きになった」からこそ、簡単に手放せないだけなんです。
そんな風に、元のパートナーのことをあなたが愛したことそのものを肯定してあげてください。
過去の恋は、あなたの中で「かけがえのない経験」でした。
だからこそ、終わったあとも、悲しみや痛みが残るのは自然なこと。
今は信じられないかもしれません。むしろ、この失恋が自分にとって意味があることとは、今は思えないのが当たり前です。
しかし、いつかこの恋愛が自分のとってどんな意味があったのか、学び成長のチャンスだった等の気づきがやってくる日がきます。
そう感じながら、「まだここにいる私」を責めずに、「ここにいる私でいいよ」と許してあげてください。
このことが、次の恋への扉を開く一歩になります。
◇これからの幸せな恋愛のために「立ち止まる」ことも選択肢に入れてあげる
心の回復には時間が必要です。
焦らなくて大丈夫です。 誰かにすぐに出会わなくても、今のあなたがダメなわけではありません。
自分の感情を優しく感じていきながら、今は立ち止まることも選択肢に入れてあげてください。
しかし、自分の感情を感じることは、自分では難しいものです。
ただでさえ難しいのに、失恋という辛い経験をした後では、感情を感じるのはなおさら難しい。
一人で紙に自分を感じていることを思いっきり書くこと等、セルフワークは有効なやり方の一つです。
しかし、それが大変に思えたり、苦しみ悲しみを感じることでしんどくなってしまっては意味がありません。
自分を大切にするために、感じている感情を大切にするのが目的なのですから、できるだけ楽に感じていくことが大切になってきます。
そんな時は、誰かに思いを話す、自分の本当の感情を推測してもらう、一緒に泣いてもらう。
そんな風に、誰かを頼りにしてください。
お友達、カウンセラーを頼りにしてみてください。
あなたが誰かに頼って、自分の感じていることを一緒に感じてもらえた時の温かさは、次に誰かと恋愛していく時、その人の気持ちに寄り添ってあげる力にもなります。
その恋は、これまで以上に豊かで、深いものになるでしょう。
あなたが「自分らしく誰かを愛せるようになる」ために、まずは自分を愛してあげるところから始めてみてください。
今回のこの話が少しでもお役に立てたら幸いです。
(完)