私の人生を変えた勇気

ある日の早朝。
4時頃にトイレに行きたくて目が覚めて、トイレに行ってから目覚ましアラームが鳴るまで1時間ほど、布団の中で眠れずにいました。
アラームの鳴る頃、私はポロポロと涙を流していました。
「出会えて良かった。幸せすぎる。ありがとう」
朝から布団の中で嬉し泣きです。
というのも。その日、8月27日は私が夫と初めて出会った日でした。
あれからもう10年が経ち、私達は恋愛をして恋人になり、夫婦になりました。

今、すぐ横でスヤスヤ寝てる夫の顔を見ていると、とても幸せで、感謝があふれてきて。涙が出たのでした。
「大好きな人の近くに10年も居られて幸せや~」と伝えながら朝から涙を流す私に夫は「なんでやねん」と笑っていました。
夫の出勤前いつもは1回だけハグするのですが、この日は夫から2回目のハグがあり「俺も幸せ」と言って夫は仕事に行きました。

私達の出会いは、SNSのツイッターでした。
最初はただの「同じ芸人さんのファン同士」「相互フォローしている見知らぬ人」という関係でした。
芸人さんの話で仲良くなり、文面だけのやりとり、交流が続く中、他のファン仲間の方々に「2人いつも仲いいね!付き合っちゃえよ」と、からかわれたのがキッカケで、
ツイッター上だけでなく直接的な連絡先を交換し、一ヶ月ほど文面のやりとりをし、私の方から「会ってみたい」と切り出しました。

2011年でした。
東日本大震災の影響で例年より遅めの開催になっていた隅田川の花火大会が、この年は8月27日にあったので、「一緒に行きませんか?」とお誘いをして、私は当時住んでいた京都から、夜行バスで東京に、初対面の彼に会いに向かったのでした。

「直接会ったら嫌われる。ガッカリされる。きっと、毎日楽しかった文面のやりとりも、ここまでだ」と思いながら夜行バスで東京に向かう私。
なぜなら、私は当時20代後半でしたが、それまで男性とお付き合いしたことがなく、婚活も合コンもことごとく玉砕していたのです。

しかし、私の予想に反して彼は半日デートして、花火も見終わったあと「距離も距離だから、あれだけど・・・好きです。お付き合いしませんか」と言ってくれました。
(あとから聞くと夫の人生で初めての異性への告白だったそうです)
その日から埼玉←→京都の遠距離恋愛が始まり、それから約4年後、私達は結婚しました。

出会ったあの日「運命の人に出会った!!」という感動はなく、お付き合いが始まってすぐは「本当にこの人でいいのかな?私ちゃんとこのまま彼を好きになれるかな?」という不安もありましたが、なんのことない。すぐに私の方が彼に夢中になっていました。
会う前の怖さ、付き合ってすぐの不安は「愛されること、幸せになること、良いものを手に入れる前の怖さ」だったのかな、と今は思います。

そして今振り返ると、よく東京まで会いに行ったなぁ私。と思います。
「人生を変えるのは勇気」と、うちの社長がよく言っていますが、私が大きな大きな勇気を出したのはあの時だったのかもしれません。

結婚して丸6年が経ちました。
私は変わらず夫の事が大好きで尊敬しています。
8月27日は結婚記念日でもあります。
「結婚○年目のあなたへ」という手紙を毎年8月27日に書いて、本人に出さずに、しまってあります。今年で7通目になります。

そして来年には待望の赤ちゃんを家族に迎え、3人家族として、きっと夫婦関係も新しくなります。
記念日の手紙が50通くらいになった時に、50年分のラブレターとして2人で笑って読めるように、何度でも勇気をもって自分の人生を開いてゆく事の大切さをこの日に思い出そうと思います。

この記事を書いたカウンセラー

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温かくフレンドリーで近づきやすい雰囲気を持つ。カウンセラーという垣根が低く「昔からの友達みたい」「元気になれる」と定評がある。両親の離婚と再婚、家族を失った経験を持ち、生きづらさを克服してきたことから、どんなお話もまるっと受容し、安心や希望を感じていただく事を大切にしている。