娘が堕ちていくのが心配で・・・

相談者名
卑弥呼
20歳(学生)の母です。以前家出をした事がある為、不安になって日記を見てしまいました。
(決して良くない事ですが・・。)
週末のみ風俗店での仕事をしているようでガクゼンとしましたが、「見た」とは言えないし
悶々としています。週末になるとウソ(名前が出た友人に聞けばはっきりしますが、
親子の信頼関係を断ち切るようで、確認できません)をついて外泊することが多くなってきました。叱れば以前のように出て行くでしょうし、どう対応すればよいのか分かりません。
もう二十歳、いやまだ二十歳。時期が来れば目が覚めると信じたいのですが、現状では困難です。
実は家出の際に「学校の成績が悪いだけで、その存在そのものを否定された事がずっと
辛かった。本気で死のうと思った」とメールで伝えてきました。自分を正当化する為の詭弁も含まれているように感じましたが、このコーナーを拝見して自分の見方が甘かったと猛烈に反省
しました。今となってはこのまま堕ちていくのを見ているしかないのでしょうか。
カウンセラー
中村ともみ
 卑弥呼さんこんにちは。ご相談ありがとうございます。
お母様としてはさぞかし不安で先行きを心配されていることでしょう。

家出をされた状況など詳しくわからないので、細かいところまで言及できないかもしれませんがご了承くださいね。

「もう二十歳、いやまだ二十歳。」
この言葉に全てが凝縮されているように感じました。子供さん(恐らくはお嬢様なのでしょうね)自身もきっとそんな風に感じておられるのではないかと思います。心の中にたくさんの不安があるのではないでしょうか。私にも子供がいるので(16歳と14歳の息子です)、子供はいつまでも子供じゃない、と言う思いといつまでも子供だなと感じることの両方があります。自分が彼らの年代にはどんなことを考え行動をしていたかを思いながら、つかず離れず…意思の尊重もしてやらなければいけないなと本当に思うこのごろです。(山本真規子さんのコラムをお読みになりましたか(^-^))まあ、親から見ればまだまだ子供だし、どこかであてにしてほしいと思ったりもしてるな、と思っています。

さて。今、あなたが実際に取れる行動がいくつかあるな、と思いました。まずそういう観点から一つ。家出の際の子供さんからのメールに後で猛烈に反省した、とお書きですね。どんな風に感じられたのかな。機会がありお伺いできれば聞かせてほしいと思いました。子供のことを成績や、行動から判断してしまうのは子供の年齢がある程度になれば無理からぬことですね。ただ、親からの見かただけでなくで子供なりに考えがあったり、思いがあるということをつい見落としがちになるな、と私自身が感じることが、本当に少なくないんですね。ただ、目に見える成績や行動だけで存在まで否定してしまう親は、本当にいるでしょうか。どう思われますか?どんなに成績が悪くても、極論を言えば犯罪に関係していても自分の子供を大切に思っているのには変わりがありませんね。逃げている犯罪者の多くは必ず実家に立ち寄ると言います。このことを肌で知っているのかも知れませんね。

それから、まだまだ未熟ではあっても成人されているわけですから、確かに以前のように頭ごなしには叱れませんよね。彼女なりの世界を持っているんだな、と思ってあげる心のゆとりが必要になるかもしれません。

そして、風俗のお仕事をされていることを日記で知ってしまった、と言うことですが、あなたの頭の中には風俗=堕落という公式があるように思います。良いか悪いかは、ここで論議は避けますが、そのことが真実であるのならお嬢さんはお母さんにどうしてもらいたいと思うでしょうか。そうですね…。例えば親に言えない、と思っているようなことを抱えた状態で親にどんな風に接することが出来ると思いますか?どんな自分であっても受け止めてほしい、と本音では思っているのかもしれません。それに、そういうお仕事についているのが事実であるとすれば、きっかけとなった理由が何かあるのかもしれません。聞き出す必要はないと思うんですが、いつかお嬢さんといろんな話が出来るようになったときにそんな話が出来るかもしれませんね。

そうそう。成績のことですが、私の経験を。私は小学校の頃は「並」の成績でした。得意なのは音楽と国語だけ。中学校に入ると順位がはっきりわかるんですよね。そこで意外に良い成績が取れ、このことに調子付いた私はこれがキープできました。苦手だったはずの教科もそれなりに何とかなり、第一志望の高校に入れました。ところが、です。入学した途端に授業は聞くけど学習意欲のとっても低い高校生と化していました。私にとって、あくまでも入学することが目的だったかのようにです。でも、学校は好きで友達もいたのでほぼ休むことなく登校していました。今思うと親はとってもがっかりしただろうな、と思うのです。どうして勉強しなくなったのかわかりませんでした。もっと勉強していれば違う人生があったな、とも思ったこともありますが、結局好きなことが出来る今の生き方がとても好きなんですね。あの時しっかりと勉強していい成績をとり大学に入っていたら確かに今とは違う人生だったでしょう。でも、今のように楽しく(もちろん苦しいこと、悲しいこともたくさんありますけどね)生きている実感がなかったかもしれません。

卑弥呼さん。娘さんの応援団になる、と言う考え方はどうですか。私たちもサポートさせていただきます。

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