気がつけば、夏です。
 いやいや暑くなりだしたのには気がついていましたが、
 それでも、いつのまにか夏なんです。
 いつだって、いつのまにか夏休みは終わっていたし、
 いつのまにか大人になっていたし、
 いつのまにか時間は経っています。
 私は子供の頃から通算、10回引越しをしたことに、今気づきました。
 そして、いつのまにか”移住グセ”がついていることにも、
 はたと気付いたんです。
 でも、それは自分が望まない場所から、自分が望む場所へと、
 これまた、いつのまにか変化していました。
 私たちはいつだって、いつのまにか不幸になっているし、
 そこから幸せになるためには、物凄く努力しなくちゃいけないように、
 感じてしまいます。
 でも、最近、いつのまにか幸せになっていてもいいんじゃないか?
 と思うようになりました。
 人生には、自力で猛攻をかけなければいけない時期もあります。
 それを怠けていたツケととるか、充足感を得るため、ととるかは、
 捉え方の問題ですが、
 私たちが提案している、心を見つめていく方法は、
 「あら、新しい葉っぱが生えたのね」的な、
 自然な力を促進させようとするアプローチの仕方なんです。
 裏庭の雑草が、大雨のおかげで勢いよく伸び始めました・・・
 昔は母親に「草抜きせなアカンで!」と渋々させられていましたが、
 土のある家に望んで引っ越した今は、
 主人と「抜いとく?」「今日はいや〜」と笑いながら、
 言い合っているんです。
 でも、いつのまにか熊手やスコップは増えていて、
 草抜きさえも、楽しめる自分になっている。
 今思えば、私たちの親たちは、猛攻を勝手にかけてくれていて、
 いつのまにか幸せになれるように、頑張ってきてくれたのかもしれませんね。
 by 源河はるみ