家族の中の役割が、あなたの対人関係パターンをつくる
神戸メンタルサービスの平です。
あなたが日本人であれば、当たり前のように日本語をしゃべりますよね。
とっても流ちょうにしゃべれるわけですが、2歳とか3歳のときに日本語学校に通ったというわけではないですよね。
はじめはなにを言っているのかはわからなかったけれど、パパやママの話しているのを真似しているうちに、いま、あなたがしゃべっている日本語になったわけですよね。
では、あなたが真似たのは、日本語だけだったでしょうか?
じつはものごとの見方や考え方も、最初はすべてを真似ることで、われわれの身についていくようです。
ですから、幼稚園や小学校に通いはじめるまでは、あなたの世界観のすべてが家の中の常識でできているともいえます。
また、家族の中にはいろいろな”役割”ができており、それが一人ひとりの対人関係のパターンをつくるとも心理学ではいわれています。
役割とはどういうものかというと‥‥。
[ヒーロー] 家族の中では、成績優秀、運動も万能で、いつも目立っているおにいちゃんやおねえちゃんがこの役割を担っている場合が多いようです。または、みんなから尊敬されているパパであったりします。
[殉教者] 自分のことはさしおいて、だれかのために尽くすことを人生の目的にしているようなパターンです。よくあるのは、家族の世話を焼いてばかりいるおかあさんといえるでしょう。また、おかあさんを早くに亡くし、おかあさん代わりに家族の面倒を見ているおねえちゃんである場合もあります。
[問題児] 問題を起こすことによって、自分の存在感を主張しています。暴走族に入っているおにいちゃん、スケバンだったおねえちゃん、引きこもって学校に行かなくなった弟などもその例です。
[傍観者] 自分には力がないと思い込んでおり、なにがあっても見ているだけ。存在はしているけれど、自分を表現したり、感情を見せたりすることがあまりないタイプです。
[家なき子] 自分の家や両親のことを、本物ではない、偽物の家で親であると思うことにより、一匹狼のようにふるまいます。家を見棄てているにもかかわらず、家庭的な温もりを求めるタイプです。
[チャーマー] なんの力ももっていないけれど、愛される存在として家族の中で自分をアピールしています。いちばん下でかわいがられる弟・妹やペットがこの役割を担っていることが多いようです。
ここにご紹介したような”役割”は無意識的につくられます。そして、家族以外の人々との対人関係をつくるときにもいろいろなパターンが生まれてきます。
家族のパターンがつくられるのは、あなたの子ども時代です。
たとえば、おかあさんが殉教者タイプで、いつも家族に尽くすばかりで自分はなんの欲求ももっていないような人だったとします。
すると、あなたの心の中には「結婚したり、子どもをもったりしたら、おかあさんのようにならなければならない」という思い込みがつくられるかもしれません。
もちろん、そんなことはまったくないのです。
自分のしたいことをして、人生を楽しむおかあさんにあなたがなってもまったくいいのです。
ところが、心のどこかに「家族はこういうもの」、「家の主人はこうあるべきだ」、「嫁はこうしなければいけない」という思い込みがあることは多いのですね。
子どものころにそうした自己概念がつくられていたとしても、大人になってから必要に応じて変えていくことは可能です。
まずは、自分がそんな思い込みをもっているのだということに気づき、あなたがあなたのパターンを好きなようにつくっていきましょう。
それができないと、あなたはまわりの人に文句を言う人になってしまうことでしょう。
来週の恋愛心理学もお楽しみに!!
(完)