自立的な男を手のひらで転がす方法

より自立的になることによってモテると思う男たち

こんばんは。

神戸メンタルサービスの平です。

女性に比べて、男性は甘え下手であるとはよくいわれますが、どんなに自立した男性も、心の中に弱い部分をもっています。

しかし、自立的な男性は、自分が弱い部分をもっていることを自己嫌悪していることが多いので、それを人には見せたがりません。

好きな女性に対してはなおさらです。自分は、「優秀で、また、強い男性であってこそ、人に愛される価値がある」と考えていますから、自分には弱みなどないという顔で生きようとします。

また、そのような自立的な男性を好きになる女性には、依存的なタイプが多いようです。

すると、自立の男性は、自分を強く見せようとますます躍起になるのです。

心理学で“ヤマアラシ・ジレンマ”というのですが、より自立的になることによって自分はモテていると思っているので、人に甘え、自分の弱さを晒すことがますますできなくなっていくのです。

つまり、自分で自分の首をどんどん絞めていき、甘えたいのに甘えられない状況を自らつくっていくのですね。

では、このような自立的な男性は、甘えたいという欲求や、人に依存したいという欲求を、どのようにして満たしていくのでしょうか?

多くの自立的なタイプの人は、その欲求を“命令”という形で満たすことが多いようです。

たとえば、上司が部下に命令するということは、見方を変えると、上司から部下にお願いしていることになりますよね。

「悪いけど、これ、ちょっと、頼まれてくれないか?」と言う代わりに「業務命令です!」と言っているわけです。

たとえば、私たちは子どものころ、おかあさんに全面的に面倒を見てもらいます。シャツの衿がちゃんとしていないとか、ボタンが外れているとか、なんでもやってもらうわけです。

そして、そんなふうに面倒を見てもらっていた子どもが、将来、大会社の社長になり、秘書を4人ほど雇えるほどの立場になったらどうなるでしょう?

秘書たちにお給料を払い、そして、「社長、衿を直させていただきますね」、「おう、どうもすまん」とか、「社長、ボタンをはめさせていただきます」、「うん」などとやっているのです。えらそうにはしていますが、やってもらっていることは子ども時代とあまり変わりはありません。

昔、私の知り合いのお金持ちが冗談で、「自分で尻をふいているようでは、まだまだ本物の金持ちとはいえない」と言っていました。そのお金持ちがほんとうにトイレにお尻をふいてくれる係をおいたとしたら、それこそ、赤ちゃんのときとまるで同じですよね。

甘えさせてほしいとは素直に頼めず、そのぶん、お給料を払うことで、甘えさせることを業務命令、つまり、仕事に変えてしまっているわけです。

私たちが高級レストランや高級ホテルで、「高い金を払っているんだから、もっとしっかりサービスしろ!」と言うのも、心のどこかで、依存を命令に変えている一つの形なのです。

しかしながら、甘える代わりに、命令口調で頼まれても、そんな人にはかわいげがあるでもなく、甘えさせてあげたいとは思わないものです。

たとえば、あなたが専業主婦だったとして、ご主人からもしも、「だれのおかげでメシが食えていると思っているんだ!」なんて言われたとしたら、すごく腹が立つと思いませんか?

でも、気づいていただきたいのは、ご主人がこんなことを言うのは、心のどこかで、あなたに甘えたいと思っているのに甘えられないときだということです。

たとえば、あなたが久しぶりの同窓会で家を空けて、二次会に行ったりして、帰りがちょっと遅くなっているというようなときに、ご主人からメールや電話が来たりするようなことがありませんか?

あるいは、バーゲンに行って買い物を楽しんでいるときに、「いったい何時になったら帰ってくるんだ!」などと、とてもイヤミなメールや電話が来ることがあるかもしれません。

もちろん、そんな表現しかできないご主人も悪いのです。

でも、そんなときは、どうか、「この人は、いま、甘えたいのだ」と理解してあげてくださいね。それができたら、大ゲンカする代わりに、とてもロマンチックな夜を過ごすことになるのです。

とても自立的なご主人や恋人が、なにかえらそうにしはじめたとき、じつは彼らはあなたに甘えたいだけなのかもしれませんよ。

それを上手に扱ってあげることができたなら、あなたはパートナーを手のひらで転がしてあげることもできるようになるのです。

では、来週の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

平 準司

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。