相談者名 | 自分の事 |
私は昔から自分に自信と気持ちが弱く臆病でネガティブで考えすぎな性格です。 | |
カウンセラー | 松尾たか |
自分の事さん、はじめまして。 自分の事さんは、ご自身のことを弱い人間と思っていらっしゃるのでしょうか。 私は、この相談コーナーに投稿をしてくださった自分の事さんを弱い人だとは思えません。 自分の事さんはご自分の弱さを客観的に見ることができ、それをさらけ出す勇気をお持ちの方だと私は感じています。 >私は昔から自分に自信と気持ちが弱く臆病でネガティブで考えすぎな性格です。 変わりたい、自分を変えたいと思って何かにチャレンジする勇気、それも素晴らしいことですよね。 人間関係と雰囲気が合わなくて辞めてしまっても、またチャレンジする強さをお持ちです。 もし自分の事さんがそうは思えないとしても、私はあなたは諦めない勇気や自分を変えようとする行動力、強さを持ち合わせた方だと何度でもお伝えしたいです。 * 私たちは自分自身のイメージ(自己概念)を持っていますが、時にはその自己イメージが誤ったもの(誤解)であることもあります。 小さな頃、親や友達、周りの人の何気ない言葉をそのまま飲み込んでしまって、「私は〇〇な人間だ」と思い込んでいる(誤解している)ことがあります。 たとえば、幼少期にお化け屋敷に入って怖くて泣いていると、「弱虫だなあ」と言われたとか、誰かに言った一言で相手が怒りだしたりした経験があると、いつのまにかその言葉が自分の心染みついて、自分=弱いというイメージや私が何かを言うと相手を怒らす、傷つけてしまう、という感覚になってしまうことがあるのです。 そして、私たちは自分はこんな人間だ、と思い込んでいると、誰かがそんなことはない(弱くないよ、優しい人だよ)と言ってくれても、その言葉を信じることができず「そんなはずはない!」と強く思うんですね。 * 自分の事さんの文面からは、変わりたい、自分のことを認めて愛したいという気持ちがとても伝わってきます。 人は変わりたいと思えば、いつからでも変わっていくことができます。 >今の性根が終わってる自分は価値がないです。 そんな気持ちを抱えながら毎日を過ごしているのは本当に辛いことです。 ご自分に価値がないなんて思わないでくださいね。 * さて、そんな気持ちから抜け出して、自分を愛し認めていくために自分の事さんにやってみてほしいことがあります。 1) 変わろうとする気持ちを持ち続けている自分を褒める。 「エライよ。がんばってるね」というように自分に声をかけてあげてください。 2) 自己イメージを変えてみることにチャレンジする。 私たちは自分なりの自己イメージを持っていますが、その自己イメージが違っていることがあります。 今、自分の事さんがお持ちの自己イメージをまず書き出して、そして「私はこう思っているけど、本当にそうかな??」とまずはクエスチョン(?)をつけてみてください。 たとえば、自分の事さんが自分は弱いと思っていたとしても、私から見れば強さをお持ちの方に見えます。 もし誰かが自分の事さんが思っているご自身と異なることを伝えたとしたら、「自分ではそう思えないけど、そういうところもあるのかも・・。人からはそう見えるのかも・・・」と思ってみてくださいね。 また、自分の嫌なところが出てきたとしても、それを「そんな自分はイヤだ」と即座に拒絶するのではなく、「今はそんなところもあるんだな」とその性格(気質など)を良い・悪いと判断せずに、そのまま受けとめみることにチャレンジしてみましょう。 * 私たちは「こんな自分はイヤだ、こんな自分では愛されない」と思っていると、その短所や欠点を見たくないと思うのが自然な気持ちです。 だって、人の目を気にして他者と比べて自分が良いとか悪いとか劣る(ダメだ)とかを考えてしまいますからね。 イヤだと思っている時は、身体も心もすごく緊張して力が入っています。 だけど、もしそのままの自分を受けとめられると、「こんな自分でもいい」と思えてホッとしますから力も抜けてリラックスできます。 ここで覚えておいてほしいのは、今の弱い自分やダメな自分を受けとめたとしても、それは「今」の話であって、「今の私」がずっと続くわけではないということです。 こんな(ダメな)私を受け入れてしまうとこのままの変わらない自分が続くように感じてしまうためなかなか受け入れられないのですが、本当は一旦受け入れることで次に進めるのです。 「今の私はこうなのか・・・」とちょっと落ち込む気持ちはでてくるかもしれませんが、受け入れると少しゆとりも出来るので「じゃあ、変わるためにどうしようか?」という発想も生まれやすくなりますし、気力もでてくるのです。 最初は今までのパターン(考え癖)があるので、なかなかうまくできないかもしれません。 もし1人でやるのが難しければ、お手伝いさせてくださいね。 30代半ばということは、まだまだ人生これからです。 ご相談ありがとうございました。 |