強くなる事を諦めた自分に後悔しないか

相談者名
自分の事

私は昔から自分に自信と気持ちが弱く臆病でネガティブで考えすぎな性格です。
そんな自分が嫌でボクシングを始めました。 
過去に1度他のジムでボクシングを習っていましたが人間関係と雰囲気が合わなくて辞めました。
変われなかった。強くなれなかった自分に落胆して諦めました。
それからずっと心がモヤモヤしていてもう私は変われない一生情けない私で生きていくのかと思い詰め不眠症になりました。
半年後に違うボクシングジムに入会したら不眠症は治り3カ月ほどジムに通っていますが、また辞めたくなっています。
ジムの方たちはいい人ばかりなのですが、私は1人が好きな性格でもあり他人との会話での気疲れや人混みなど苦手だったり相手のふとした発言の意図を過剰に読み取り勝手に被害妄想して家に帰ってあの時ああいう言い方したけど大丈夫か?あの発言はどういう意図?相手を不快な思いにしなかったか?など悪く悪く考えドツボにはまります。
ジムに行く日は憂鬱で普段の休暇でももうジムやめたいな〜などノイローゼになってきます。
結局面倒くさがりで言い訳を正当化して逃げた方が楽なんだと思います。
30代半ばにして異性との交際経験もありませんしこんな女々しい奴自分が女性だったら絶対嫌で迷惑かけるだけです。
思い描いている自分像はありますが心が追いついてこないです。
今の性根が終わってる自分は価値がないです。
それが辛くて辛くてしょうがないです。
また変わることを諦めたら周囲から言われ続けてきたメンタルが弱い気持ちが弱いなどの言葉が脳にフラッシュバックしてきます。
辞めたらまた眠れなくなったらどうしようと言う恐怖感もあります。
自分はどうしたらいいですか?
自分はどうしたら自分を愛せますか?認められますか?
生きてると辛いことばかりです。
支離滅裂な文章ですみません。よろしくお願いします。

カウンセラー
松尾たか

自分の事さん、はじめまして。
今回ご相談を担当させていただく松尾たかと申します。
辛い気持ちを持ち続けている自分の事さんが少しでもラクになるよう書かせていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

自分の事さんは、ご自身のことを弱い人間と思っていらっしゃるのでしょうか。
弱い自分を嫌っているのであれば、苦しく辛いことだと思います。

私は、この相談コーナーに投稿をしてくださった自分の事さんを弱い人だとは思えません。
自分の弱さやダメなところを誰かに話す(見せる)のは、誰にでも出来ることではありません。

自分の事さんはご自分の弱さを客観的に見ることができ、それをさらけ出す勇気をお持ちの方だと私は感じています。

>私は昔から自分に自信と気持ちが弱く臆病でネガティブで考えすぎな性格です。
>そんな自分が嫌でボクシングを始めました。 

変わりたい、自分を変えたいと思って何かにチャレンジする勇気、それも素晴らしいことですよね。
頭で考えたとしても、それを実際の行動にうつせる行動力や勇気はすごいことです。

人間関係と雰囲気が合わなくて辞めてしまっても、またチャレンジする強さをお持ちです。
こうして言われると、ご自分でも私には強さがあるのかも・・そう思いませんか?

もし自分の事さんがそうは思えないとしても、私はあなたは諦めない勇気や自分を変えようとする行動力、強さを持ち合わせた方だと何度でもお伝えしたいです。

私たちは自分自身のイメージ(自己概念)を持っていますが、時にはその自己イメージが誤ったもの(誤解)であることもあります。

小さな頃、親や友達、周りの人の何気ない言葉をそのまま飲み込んでしまって、「私は〇〇な人間だ」と思い込んでいる(誤解している)ことがあります。

たとえば、幼少期にお化け屋敷に入って怖くて泣いていると、「弱虫だなあ」と言われたとか、誰かに言った一言で相手が怒りだしたりした経験があると、いつのまにかその言葉が自分の心染みついて、自分=弱いというイメージや私が何かを言うと相手を怒らす、傷つけてしまう、という感覚になってしまうことがあるのです。

そして、私たちは自分はこんな人間だ、と思い込んでいると、誰かがそんなことはない(弱くないよ、優しい人だよ)と言ってくれても、その言葉を信じることができず「そんなはずはない!」と強く思うんですね。

自分の事さんの文面からは、変わりたい、自分のことを認めて愛したいという気持ちがとても伝わってきます。

人は変わりたいと思えば、いつからでも変わっていくことができます。
思い描いている自分像もあるあなたなら、きっと変わっていけます。

>今の性根が終わってる自分は価値がないです。
>それが辛くて辛くてしょうがないです。

そんな気持ちを抱えながら毎日を過ごしているのは本当に辛いことです。

ご自分に価値がないなんて思わないでくださいね。
人の気持ちを気遣える優しくてステキな方だと私は思っていますよ。

さて、そんな気持ちから抜け出して、自分を愛し認めていくために自分の事さんにやってみてほしいことがあります。

1) 変わろうとする気持ちを持ち続けている自分を褒める。

「エライよ。がんばってるね」というように自分に声をかけてあげてください。
※自分に対してできなければ、もし大切な友人・家族が同じように悩んでいたらどう声をかけて励まそうかと考えてみてくださいね。

2) 自己イメージを変えてみることにチャレンジする。

私たちは自分なりの自己イメージを持っていますが、その自己イメージが違っていることがあります。

今、自分の事さんがお持ちの自己イメージをまず書き出して、そして「私はこう思っているけど、本当にそうかな??」とまずはクエスチョン(?)をつけてみてください。

たとえば、自分の事さんが自分は弱いと思っていたとしても、私から見れば強さをお持ちの方に見えます。
※弱さ・強さの意味することも人それぞれです。

もし誰かが自分の事さんが思っているご自身と異なることを伝えたとしたら、「自分ではそう思えないけど、そういうところもあるのかも・・。人からはそう見えるのかも・・・」と思ってみてくださいね。

また、自分の嫌なところが出てきたとしても、それを「そんな自分はイヤだ」と即座に拒絶するのではなく、「今はそんなところもあるんだな」とその性格(気質など)を良い・悪いと判断せずに、そのまま受けとめみることにチャレンジしてみましょう。
※一度で出来なくても大丈夫。「やっぱり出来ない、ムリ」と思っても、また後日チャレンジすればいいのです。

私たちは「こんな自分はイヤだ、こんな自分では愛されない」と思っていると、その短所や欠点を見たくないと思うのが自然な気持ちです。

だって、人の目を気にして他者と比べて自分が良いとか悪いとか劣る(ダメだ)とかを考えてしまいますからね。

イヤだと思っている時は、身体も心もすごく緊張して力が入っています。
そして、そんな自分を隠そう、違う自分になろうとすることに労力を使い、疲れきってしまいます。気力もエネルギーも消耗します。

だけど、もしそのままの自分を受けとめられると、「こんな自分でもいい」と思えてホッとしますから力も抜けてリラックスできます。
そうすると、別のことにエネルギーを使えます。

ここで覚えておいてほしいのは、今の弱い自分やダメな自分を受けとめたとしても、それは「今」の話であって、「今の私」がずっと続くわけではないということです。

こんな(ダメな)私を受け入れてしまうとこのままの変わらない自分が続くように感じてしまうためなかなか受け入れられないのですが、本当は一旦受け入れることで次に進めるのです。

「今の私はこうなのか・・・」とちょっと落ち込む気持ちはでてくるかもしれませんが、受け入れると少しゆとりも出来るので「じゃあ、変わるためにどうしようか?」という発想も生まれやすくなりますし、気力もでてくるのです。

最初は今までのパターン(考え癖)があるので、なかなかうまくできないかもしれません。
時間が必要かもしれません。
でも、諦めずにトライ&エラーで何度も何度もやってみればいいだけです。
慣れてくれば、いつの間にか考えや感じ方も変わってきますよ。

もし1人でやるのが難しければ、お手伝いさせてくださいね。

30代半ばということは、まだまだ人生これからです。
自分の事さんが、自分を愛し、毎日を心地良く過ごせることができるよう願っています。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。