仲の良い友人の失言が頭から離れません。

相談者名
匿名希望
こんにちは。
私は仲の良い友人の失言が2,3日頭から離れずイライラし、それを誰かに聞いてもらう事で楽になります。ですが、これをしているとただの愚痴が多い人、悪口が多い人になってしまいます。
同日の2つや3つの失言は気にならないのですが、さすがに同じ日に5つ以上失礼な事を言われるとイライラしてしまいます。言われた時は面倒くさいので言い返しませんが、後から爆発し、自分自身だけでしんどい思いをします。

どうしてイライラするのでしょうか。流そう流そうと思っても、2,3日は流せません。ずっと頭で繰り返してしまいます。

愚痴を言わない健全な友人に相談したら、「何を言われても気にしないから」と言い、その方は”誰かに失言を言われたら、その場で冗談まじりに切り返す”という方法を取っています。

私は友人に言いたい事を言えず、いい顔しすぎが問題なのでしょうか。
私に心の問題があるとしたら何なのでしょうか。

友人の失言でイライラしてしまうと、その日友人が他に沢山良い事をしてくれたにも関わらず、その事はもう頭には入らず、失言だけが頭に残るのです。

友人の行動がプラスマイナスの結果がプラスだとしても、私は負の感情でいっぱいになります。

どうしたら良いのでしょうか。

こんな自分が嫌です。
アドバイスよろしくお願いします。

カウンセラー
近藤あきとし
はじめまして。近藤あきとしと申します。
今回はご相談をお寄せくださいまして、ありがとうございます
どうぞよろしくお願いいたします。

> 私は仲の良い友人の失言が2,3日頭から離れずイライラし、それを誰かに聞
いてもらう事で楽になります。ですが、これをしているとただの愚痴が多い人、
悪口が多い人になってしまいます。

仲の良いお友達同士なのに、何言かの失言のせいでイライラしたり、
それを紛らわす為に別のお友達に愚痴を聞いてもらってばかりでは、
せっかくの友人関係もポジティブな方向へ進んでいかなくなって
しまうかもしれませんよね。

愚痴を聞いてくれるお友達にも、いつもいつも悪いなあと思うことも
あるでしょうし、何よりもそんな自分を感じることが一番イヤですよね。

ただ、私は愚痴の一つや二つくらいあっても良いんだと思いますよ。
ナーバスになってお友達に対して遠慮しすぎてしまって微妙な関係に
なってしまうのも避けたいですものね。

> 同日の2つや3つの失言は気にならないのですが、さすがに同じ日に5つ以上
失礼な事を言われるとイライラしてしまいます。言われた時は面倒くさいので言
い返しませんが、後から爆発し、自分自身だけでしんどい思いをします。

具体的な数まで出てくると言うことは、そのお友達との会話の
時には、ご自身の中であらかじめ失言についてかなり意識して
しまっているのかもしれませんね。5つ以上になるとイライラ
してくるのがご自分でも分かるのですから、1つめの失言を
言われた時から心の中でカウントしていることもあるかもしれません。

そして感情が爆発するまでイライラを溜め込んだり、愚痴が頭の中で
グルグル回っていたりするのですから、それは辛いと思いますよ。

感情って自然に感じるモノなのに、それを理性で抑えようとする事は、
本能に逆らおうとするのと同じですからね。四六時中、感情を抑えて
いたらその事に一生懸命になってしまって、他の物事に一切意識が
いかなくなるのですから、しんどさで心が一杯になるのも無理はないと
思います。

そうなると、本来ならスゴク興味のあるはずのコトにも心が惹かれなく
なりますからね。楽しさや嬉しさよりもお友達の失言に無意識に反応して
しまうようになっているのかもしれませんね。

> どうしてイライラするのでしょうか。流そう流そうと思っても、2,3日は流
せません。ずっと頭で繰り返してしまいます。

> 友人の失言でイライラしてしまうと、その日友人が他に沢山良い事をしてくれ
たにも関わらず、その事はもう頭には入らず、失言だけが頭に残るのです。
> 友人の行動がプラスマイナスの結果がプラスだとしても、私は負の感情でいっ
ぱいになります。

人間の心って対象を見ないようにすればするほど、かえって意識して
しまうんです。だから流そうと思えば思うほど頭から離れなくなって
しまうんです。

意識、無意識という言葉はご存知かと思いますが、心理学には無意識の
世界には「否定形は無い」という考え方があります。

例えば、ダイエットをする為に太らないように、食べ過ぎないようにと
決めたのに、そういう時に限っていつもより御飯やお菓子が食べたく
なってしまったという経験が誰にも一度はあるかと思うのですが、
この「太ら『ない』ように」の『ない』が無意識の世界では消えて
しまうんです。つまり、

(意識)      (無意識)
「太ら『ない』ように」→「太るように」

になってしまうのです。
ちょっと怖いですよね。でもこうなってしまう理由があるからこそ、
自分の意思とは逆にいつの間にか太る要因に興味がいってしまうという
わけなんです。

それともう一つ、ご自分ではイライラを流した、と思われているかも
しれませんが、実は押さえ込んだ感情はいつの間にか消えてなくなって
いるわけではないんです。

それらは意識から無意識の領域へとしまい込まれていくので、抑えたり
我慢したりするほどイライラが溜まっていってしまうんです。

そうなると、だんだん心のスペースに余裕がなくなってくるので同じ事を
言われても以前と比べてスグにカッとなったり、落ち込んだりしやすく
なるのです。いかがですか?今までよりもしんどさが増したりはして
いませんか?一度ご自身でチェックしてみると良いと思います。

私は失礼なことを言われたら、それを咎める言葉を言った相手に伝えても
かまわないと思いますし、必要以上に我慢することはないとも思います。

でも、どこかそういった言葉を伝えることに前向きになれなかったり
つい我慢してしまうことが多かったとしたら、もしかしたらご自身の
過去の人生の中で、スグ感情的になって周りに迷惑をかけていた誰かに
嫌悪感を抱いた時期があったのかもしれません。または我慢することを
受け入れるしかない状況があったのかもしれません。

何にせよ、どこかにちゃんとした感情的な理由があると思うんです。
それを知る為にじっくりと話を聴いて貰える時間をとってみても
良いと思いますよ。

良かったら電話カウンセリングを利用してみてください。
ぜひ詳しくお話を聴かせてくださいね。

今回はご相談ありがとうございました。

近藤あきとし

P.S
文中で例えとして書いた、ダイエットのお話ですが成功する為の一つの
考え方をご紹介しますね。
先程は無意識の世界には否定形が無いと言いました。だとすると、
成功するには「肯定形」で考えることがポイントになります。
例えば・・・

『健康的な美人になろう!』とか、
『私が大好きでいられる私になろう!』といった感じです。

そして、これはいろんな場面でも用いることが出来ます。

「ご機嫌でいる時の私ってどんな表情で、」
「大好きなことをしている時の私ってどんな雰囲気で、」
「その時に誰が傍にいてどんな表情で私を見てくれているんだろう?」
って想像した時に出てくるご自身のイメージ、これを大切にして
くださいね。そして、そうなろう!と思ってみてください。
そんなトコロから問題解決の糸口が見つかるかもしれませんよ。

良かったら参考にしてみてくださいね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

超自立男性との恋愛・コミュニケーションに関わるお悩み・慢性的な生きづらさの解消などを得意とする。 理論的な“心理分析”と、感覚を使った“心理セラピー”を活用する多面的なサポートが好評。 問題の裏に隠れた「真実の物語」を読み解き「自分の本質を生きる」ことを目指すカウンセリングを提供している。