りんごさん、こんにちは。 ご相談を担当させていただく大谷です。 よろしく願いします。さて、御相談を拝見して先ず感じたことは、りんごさんが、どうやらご自分の価 値を受け取っておられないのではないか、ということです。 他の人がりんごさんを見ている目に比べて、りんごさんがご自分を見ている目は とても厳しい感じがします。 人間は往々にして、自分のできていない部分、だめだと感じている部分をまるで 虫眼鏡で拡大するようにして眺め、そこに囚われてしまい、自分の評価を厳しい ものにします。そして、その度合いだけ、自分の良いところ=価値を小さく評価 してしまうのですね。 御相談を拝見していて、りんごさんには、良いところ=価値が随分あるように感 じました。例えば、随分と他の人を気遣ったりできる人ですよね。そして、人間 が好きな人ですよね。 先ずは、ご自分の良いところ=価値を受け取ってみませんか? 人によっては、自分の価値を受け取る事に抵抗がある人もいます。 恥ずかしかったり、「天狗になって」とか「そんなあまいもんじゃないぞ!」と 誰かから攻撃されるような感覚になる人もいます。また、両方を感じる人もいま す。 りんごさんはいかがでしょうか? もし、恥ずかしいという感覚が強いとすれば、それは心のどこかで自分には価値 がないという感覚をお持ちなのではないでしょうか? この感覚というのは、多くの場合、子供の頃、例えば兄弟姉妹の関係で親から大 事にされなかったと感じていたり、誰かに負けたと感じていたり、あるいは誰か を助けられなかったと感じていた感覚が残っています。 もし、誰かから攻撃される感覚が強いとすれば、それは自分が悪い人という感覚 をお持ちなのではないでしょうか? この感覚というのは、例えば、親に対する不満を持っていると同時に、親の期待 に応えていない自分を感じていたり、子供の頃、親から怒られる事が多かったり した場合に、悪い自分を感じた感覚が残っています。 ご自分の子供の頃の状況を思い返してみてください。本当にそうだったのでしょ うか? 今から思えば、子供の頃というのはそんなに力もありませんよね?親にも事情が あったのかも知れませんよね? りんごさん、今はこの事情がおわかりになるのではないでしょうか? さて、この抵抗があるとすれば、先ずは乗り越えてということになりますが(完 全でなくてもいいです。ちょっとはわかったかなぁという程度で結構です)、次 に自分のよい部分=価値をご自分で、20個ほど紙に書き出してみられてはいか がでしょうか? 例えば「人づきあいが良い」とか「料理がうまい」とか「肌が綺麗」「手先が器 用」「かわいい」「頑張り屋」などなど、どんな事でも思いつくままに書いて結 構です。 もし、誰かりんごさんが気軽に話ができる人がいれば、その人に「私のいいとこ ろってどこ?」と尋ねてみてもいいかも知れませんね。 そして、その紙に書いた「私の価値」をもう一度ゆっくりと眺めてみてください。 そこにはどんな私が描かれているでしょうか? そして、もし、そんな「私」のコピーのような人がりんごさんのそばにいたとし たら、りんごさんはその人をどう感じますか? その時、そのコピーのような人にりんごさんが感じるものが、実はりんごさんの 周りの人達がりんごさんに感じているものです。 自分の価値を受け取ることは、ご自分の自信を育みます。 自信ができると、自分の出来ていないところに着目してご自分を責めなくなりま す。 人間は、自分を責めている度合いだけ、他の人や、自分が置かれている状況、時 にはそれを作り出している神のような存在を責めます(「神も仏もない」なんて よく言いますね)。 従って、自分を責めなくなると、他人に優しくできますね。他人の気持ちや状況 がよく見えるようになります。 そうすると、みんながりんごさんの更なる優しさを感じて集まってきますね。 りんごさんの本当に望んでいる状態になっていくと思います。 先ずは、先の価値を受け取るエクササイズを試してみてください。 回答がお役に立てれば幸甚です。 ありがとうございました。 |