こたつさん はじめまして。  近藤あきとしと申します。  今回はご相談をお寄せくださいましてありがとうございます。  どうぞよろしくお願いいたします。> 中学校の顧問の先生がとても厳しい方で、何を言っても何をやっても怒られる毎日でした。  > 先生に怒られる度に体が萎縮してどうしていいのか分からなくなっていました。  > 元々先生に怒られるのがすごく怖かったのが、更にこわくなり、高校では先生がみんな敵のように  思えてしまい、我慢できずに転校しました。 とっても厳しくて怖い先生だったんですね。  何かしたらまたきっと怒られるんだと思うと、何も出来なくなってしまいますもんね。  中学校時代には顧問の先生に対して感じていた恐れや不安は、いつの間にか  こたつさんにとって先生たち目上の人への恐れや不安になっていったようですね。 そして先生は怖くて怒る存在という一つの観念ができあがり、  そばにいるだけで、その姿を目にするだけで怖くて震えてしまうような  不安を感じてしまったのかもしれませんね。 > もう何年も昔の事なのに、月に2、3回は必ず夢にみます。そしていつも怒られています。  > 怒られたり注意される度に自分はどうしたらいいの?と思ってしまいます。  > いつも、どうしたら怒られなくて済むだろう・・・怒られないように完璧にやろう、といつも思い  ます。 何年もの時間が流れれば、過去の記憶は薄らいでゆき当時の苦しさや感じた恐怖も  消えてゆくと思われるかもしれませんが、過去の感情は心の中で生き続けて  いるんですよね。 だから先生の姿がこたつさんの周りの様々な人たちに重なってしまうのだと思います。  そして「また失敗して怒られるかもしれない」そんな気持ちが一瞬脳裏をよぎり、  それがますます失敗をしてしまう心理状態をもたらしてしまったのかもしれませんね。 例えば自転車に乗っている所を想像した時、電柱にぶつからないようにと思って  ずっと電柱を見続けていたら、間違いなく電柱に向かって進んで行ってしまうと思います。  本当に見なければいけないのは目の前の道路とその先にある目的地なんですよね。 でもこたつさんの心の中では電柱(怒られる事)を恐れるあまり電柱から目を離せなく  なってしまっているんだと思います。そこから抜け出すにはその恐れのルーツになった  出来事や記憶を明らかにしていくことと、それらと向き合っていくことが大切になります。 心理パターンというのは中学生時代よりはもっと子供のころに作られていることが  多いですから、もしかすると中学の先生より以前にこたつさんの恐れのルーツが  あるのかもしれません。 > 私は、母に対して自分を繕っている所がありました。  > 多分、ありのままの自分は母に受け入れられないと思い、自分を作って頑張ってきたんだと思いま  す。  > しかし、母には受け入れられていたのが先生に受け入れてもらえず、  > 自分を失ってしまうような感覚になるんじゃないかなと思います。  > まさに「自分はどうしたらいいんだろう・・」「どういう自分なら世間に受け入れてもらえるんだ  ろう」という気持ちです。 お母さんも怖いところのある人だったんでしょうか?  怒られないように、良い子だと言われるように子供なりにどうすれば良いか一生懸命考えて  お母さんに受け入れてもらえるように頑張っていたんでしょうね。 子供というのは本来100%の愛で親に接しようとするんですね。  全くの無防備で、自分が拒絶されるはずなんてないと思って近づいて行くんです。  でも時に親は無自覚に子供の心を傷つけてしまう事があります。  しつけの為、兄弟との比較、理由は様々ですが無防備な子供の心にはあまりにも  痛い傷になるのです。そしてその傷が心の無意識の中に沈んでゆくと、自分が  今も傷を抱えたままであることに気付かずに生き続けてしまうんですね。 こたつさんもたくさん傷ついてこられたのではないでしょうか?  そして今感じている問題というのはその心の傷が癒されたがっているから  こそ問題を起こしたのかもしれません。 > あの自分を失ってしまうような感情をもう感じたくありません。  > もしかしたら、この感情は小さい頃に封印してあったもので、怒られる度に湧き上がっていたのか  もしれません。  > だとしたら、厳しい先生とめぐり合わせたのも、その感情を思い出させる為だったのかも・・・  > どうしたらこの感情から開放されますか?  > もっとのびのびと生きるにはどうしたら良いのでしょうか。 自分を失ってしまう感じというのは、自分が自分のままではいけないんじゃないか、  という感覚なのかもしれませんね。それは上に書いた心の傷・痛みなのかもしれません。  そしてその痛みをそれ以上感じない為に心に仮面を付けて本当の自分の心を奥へ奥へと  しまい込んでいったのかもしれませんね。 でも仮面を付け続けるのも重いし疲れるんですよね。  その分だけ感情も感じにくくなりますし、楽しさや明るさや無邪気さ自由さが  どんどん無くなっていってしまったりもします。 こたつさんが今感じている苦しさ辛どさはこたつさんが本来持っている明るさ  自由さをいつの間にかしまい込んでしまったからなのかもしれません。  だとしたら、小さい頃に封印してきたという感情を解放させてあげて、それと  しっかりと向き合ってあげるのが大事ですね。 もし自分で何か始めてみたいのであれば、お母さんへ手紙を書いてみてはいかがでしょうか。  本当に渡して読んでもらわなくてイイので、読んでもらうつもりでお母さんへ言いたかった  けど言えなかったことや、伝え忘れていたことをそのまま書き出していってみて下さい。  そうして自分の気持ちを外へ出して行くことで、また新たに気付くことも出てくると思います。 自分でやるのは難しいなと思ったらカウンセラーにまかせてしまうのもOKです!  初回無料の電話カウンセリングを利用してみて下さいね。  こたつさんが本当の自分で生きられる人生を手に入れられるようにお手伝い致しますからね。 今回はご相談ありがとうございました。 近藤あきとし  |