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Lecture.713

全ての男性は女性の役に立ちたいと思っているのか?

講師:大門昌代
「ありがとう」と感謝されることは、自分の存在が誰かの役に立っていると感じることができるものです。誰かにとって、自分が必要な存在であるというのは、誰もが感じたい感情ですが、特に男性は「パートナーに必要とされているか?」ということにこだわることが多いようです。とは言っても、「ありがとう」と感謝されることを、素直に受け取れる人ばかりではありません。中には、「そんなに俺に期待するなよ」と、感謝されることにプレッシャーを感じる人もいるのです。
Keywords
劣等感 感謝 男性 女性 プレッシャー

◎リクエストを頂きました◎
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男性は女性の「役に立ちたいと思っている」ということも学びなるほど〜と理解できました。
外の男性をみるとその通りだと思うのですが、夫のこととなると理解不能になってしまいます。
夫のしたことに「有り難う」「嬉しい」などの表現をすると今後のプレッシャーを感じるのか?
引きこもりたくなるようです。
引きこもりと言っても、私と離れたいという意味でギャンブルに朝から晩までいるのが生き甲斐といいます。
以前は私も夫と同じくらいの給料がありましたが家事がおろそかになるのが腹が立つ、ということで仕事量も給料も半分以下にしています。
現在、夫のおかげで生活でいきているので感謝していますが夫は自分の給料は全部自分で使いたいといいます。
縛られているような不自由感を感じているらしくいつも不機嫌です。
女社長が出ている番組にいつも興味を示して稼ぎが多い女性に憧れているように感じます。
どんなふうに理解したら良いのかとりあげていただけると有り難いです。
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確かに、男性は女性の役に立ちたいと思っている傾向が強いと思います。
ですが、男性だけが、女性の役に立ちたい訳ではなく、女性も男性の役に立てると嬉しいです。
男性も女性も、「誰かの役に立てると嬉しい」という気持ちにかわりはなく、人間は誰かに喜んでもらえると嬉しいと思うものです。

夫婦仲がギクシャクした原因が、奥様が自立した結果、旦那様が「俺なんていなくても大丈夫なんだよな」と思ってしまったことであるということも確かに少なくはありません。
ですので、「あなたが必要よ」ということを伝える為に、「ありがとう」という感謝の言葉を伝えることは、大切です。

ですが、リクエスト下さった方の旦那様のように、「ありがとう」と感謝を伝えると、プレッシャーを感じてしまうということもあります。
「おお!俺って役に立っているな」と素直に思えればいいのですが、「俺なんて」と自信がない分、「これからもそう思ってもらえる自信はありません」となってしまうことも少ないくないのです。

もしも、「これからもそう思ってもらえる自信はありません」という状態であったとしたら、「期待しないでくれよ」と言う気持ちになり、その場から逃げたくなってしまうこともあるのです。

また、今までまったく「ありがとう」を言っていなかったために、「ありがとう」を伝えだすと、「本当にそう思っているの?」「今だけじゃないの?」果ては「何か買ってもらいたいものでもあるのか?」と、疑いが出てくることもあります。

疑いが出てくると、その疑いがまるで正しいことであると証明するかのように、「ほら、こんな俺でも、ありがとうって言える?」「こんな俺でも、役に立ってるって言うのか?」という、少々ひねくれた態度になって、相手から「役立たず」と言われることで、証明しようとするのです。

それは、今まで感謝を伝えてこなかった分や、「ありがとう」と言われる側の自信のなさが強い分だけ起こりやすいと言えるかもしれません。

リクエスト下さった方の旦那様は、朝から晩までギャンブルに出かけて、奥様と距離をとっているようですが、ギャンブルに一日中出かける人に通常は「ありがとう」とは言いにくいものです。
「ありがとう」というよりは、「きちんと働いてよ」と言いたくなりますね。
そうすると、「ほら、俺はやっぱり役立たずでしょ」ということを証明してしまうことになるのです。

意識してではありませんが、自信がない側から仕掛けられた罠に引っ掛かってしまうわけです。

一概にはいえませんが、ギャンブルにのめり込んでしまう人の中には、いわゆる一発逆転を夢見ている人がいます。
どうして一発逆転かというと、「一発逆転のような夢のようなことが起こらない限り、自分は大金を稼ぐことができない」とどこかで思っているからなのです。
もしも、自分の力で稼ぐことに自信があったとしたら、リスクが高い一発逆転をわざわざ狙う必要はありませんからね。

自信がない分、旦那様と同じくらいのお給料がある奥様がいらっしゃると、「やっぱり俺はダメなのかもしれない」という不安がかきたてられます。
そこで「よし、もっと稼げるように頑張ろう」となればいいのですが、自信のない人は相手の稼ぎを少なくすることで、自分が優位に立とうとすることが多いのです。
まるで相手の足を引っ張るような感じでしょうか。

ではどうして、女社長さんのように、稼ぎが良い女性に憧れているかと言うと、「女社長さん」だからかと思います。
旦那様は、当然ですが男性です。
同じ男性である「男社長さん」ですと、自分自身と比較し、劣等感を感じやすくなりますが、相手が異性である「女社長さん」であれば、素直に「うらやましい」という気持ちを持ちやすいのでしょうね。

テレビ番組に出演されるような、もの凄く稼ぎが良い女社長さんとなると、異性なうえに、自分との収入の差というのがありすぎて、競争心が出てこないというのもあるでしょうね。
劣等感を感じず、競争心が出てこないとなると、単純に「うらやましい」となります。

ですが、もしも奥様が、テレビ番組に出てくる女社長さんのように稼ぎ出したとしたら、自分の嫁であるだけに、競争意識が出てきて、劣等感が刺激されますので、今以上にギャンブルに走ってしまうかもしれませんね。

相手の素晴らしい部分を褒め、感謝することは、とても大切です。
ですが、その感謝を受け取れないのは、感謝された側にも原因があります。
感謝をしても受け取ってくれないからと言って、感謝するのをやめるのは違うと思いますし、自分ができること、やりたいことを抑えてまで、相手の立場を持ちあげて相手の劣等感を刺激しないようにするのも、いかがなものかと思います。

感謝は素直に伝え、それをもしも受け取ってもらえなかったとしても、自分自身は素直に、やりたいこと、できることをやっていくのがいいでしょうね。
もしもそれで、相手の機嫌が悪くなったとしてもです。
足を引っ張る作戦には、のらないことも大切ですね。

(完)

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