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Lecture.652-4

投影とその活用方法2〜過去の痛みを癒しておくことの大切さ〜

講師:根本裕幸

もし、あなたが今は大丈夫だと認識していても、過去に人との関係で傷ついたことがあったとすれば、それを今、誰かに投影してしまっている可能性もあります。
あなたが苦手な人、近づきたくない人に注目してみましょう。過去に出会った誰かを思い出すこと、ありませんか?
そうした過去を癒して行くと、より自然で自分らしい人間関係を築いていけるのです。

Keywords
投影 癒し 人間関係 出会い 苦手な人


●過去の痛みを癒しておくことの大切さ

大人になって出会う人の多くは“初めて”ではないことがご理解いただけたでしょうか?
もし、まったく過去に出会ったことのない人であれば、あなたはきっと「どう接していいか分からない、宇宙人みたいな人」と認識するはずです。
(しかし、それすら「過去に同じように、自分がどう扱っていいか分からなかった人を投影している」と解釈できるケースもあります。)

明確に誰か?は分からなくても、あなたの目の前にいる人は、過去に出会った誰かを映し出していると思ってもいいのです。

そうすると、もし、あなたが未だに許せない人がいるとしたら、今もまだ引きずっている誰かとの関係があるとすれば、もし、今もある人に罪悪感を強く持っているとしたら、今出会う人、これから出会う人に、彼らを投影し兼ねないのです。

こう書くと「脅し」みたいに感じられてしまうかもしれません!すいません。
そんなつもりはなく、「人間関係をより良くするには?」として捉えていただけると嬉しいのです。
誰にでもあるものですからね。

さて、この“許せない人”とか“引きずっている”などの表現には少々説明が必要になります。
例えば、あなたが高校時代、それまで親友だった人と大ゲンカをして絶交になったと思って下さい。
きっかけは些細なこと。でも、それを彼は裏切りと感じ、自分を激しく攻撃しました。確かに自分にも彼に対する甘えがあり、反省すべきところもあるのですが、でも、そんな言い方はないじゃないか、これだけ謝ってるんだから許してくれたらいいじゃないか、と思っているうちに、こちらも怒りが湧いてきて、以来、絶交していました。
それから10年以上の月日が流れ、自分も仕事にも就き、結婚だってしたとすれば、そんな高校時代の出来事はすっかり過去のものに思えてきます。
ときどき、そういやそんなこともあったなあ、と思い出して、むしろ、懐かしい出来事くらいにしか感じられません。

さて、ふつうに見れば、親友との絶交は過去のことで今の自分には関係ないことのように思えます。感情的にも懐かしい感じがするくらいですから、その親友とのことは手放せているように見えます。

でも、もし、今の日々の生活を詳細に見て行ったとき、たとえば
・最近は親友と言えるほどに親しい友人はいない。
・何でも自分一人で抱え込む傾向にあり、あまり人に頼れない。
・信用が第一と考え、どんな約束でも必ず守らなければ、と思っている。
などの傾向があるとしたら、やはりその高校時代の絶交の影響が少なからず残っているのかも、と捉えるのです。

それは、
・親友との絶交は辛い経験でもあったので、以来、それほど人と親しくすることができなくなってしまった。
・親友との絶交の原因は自分の「甘え」にあると思うので、自分に厳しくなり、すべて一人で抱え込むようになった。
・「裏切り」はとても辛いことなので、私は決して人を裏切らないと決めた。
といった「親友との絶交がもたらした傷」が原因とみることができるからです。

そうすると、今、出会っている人にかつての親友を投影していたら、その人とはなぜか親密になることができないのです。

ただし、「必ずそうです」と言ってるわけではなく「その可能性がある」というのみですから、ご注意くださいね。

だから、今の生活や考え方を丁寧に見て行かなければならないんです。

要するに私たちは「癒されている」「許している」「傷ついていない」「痛みはない」と思い込んでいる過去の出来事が意外と多いのかもしれないのです。

それが「今」にさほど影響がない場合はいいのですが、カウンセリングを通じて「今」を掘り下げて行くと、「自分では過去のこと」と思っていた出来事が、まだイキイキと今に影響を及ぼしていることが多いんです。

だからといって、過去を癒して行かなければ、と「過去の出来事」をいきなり思い出す必要はありません。

今、もっと関係を良くしたいな、という人はいませんか?
逆に、なぜか距離を置きたくなる人はいませんか?
苦手だなあ、と思う人は近くにいませんか?
なぜか、心を開けない(心を閉じてしまう)人はいませんか?

そんな今のあなたに影響を及ぼしている誰かがいる、と思って下さいね。

そして、もし、そのうまく行かない人に誰を投影しているかが分かればラッキーですね。
うまく行かない原因の一つを見つけたようなものですから。

だとしたら、今度はその過去を癒す番です。
方法はシンプルに「投函しないお手紙作戦」を使ってみましょう。

その投影している過去の誰かに1通目のお手紙を書きます。
先の例でしたら、高校時代の親友あてに手紙を書いてみます。大人になった自分から。もし、今の自分が彼に出会ったら、何て言うだろう?って想像しながらね。

そして、2通目は、あの高校時代の自分あてのお手紙です。
今の大人になった自分から、あの高校時代の自分に何て伝えたいか?

そして、3通目は、今、うまく行かない人、ご本人にあてた手紙です。
そこで、素直な気持ちを伝えてみましょう。

この3ステップで、意外と心が整理され、その人に対する態度が変化していくでしょう。
手紙を書いている間に感情が動く場合もありますし、淡々と書き進められる場合もあります。
どちらにせよ、きっと何らかの変化(心が少しすっきりした、等)を感じられるはず。

また、誰を投影しているか分からない場合は、今、そのうまく行かない人に対する手紙を書いてみてもいいでしょう。
というのも、一人の人に過去に出会った複数の人を投影していて、一人に絞りきれないケースも頻繁にあります。

そうして、今出会っている人に向き合うことで、逆に過去を癒して行くこともできます。

また、こういう時はセラピーの基本、インナーチャイルドセラピーも効果的。
内なる自分を癒すことで、「今」を変えることができるんですね。

そうして、過去の痛みを癒すことが始まると、今、あなたの近くにいる人がより身近に感じられます。
人に近づきたいと感じたり、人に近づかれても大丈夫、と感じます。

そうして、心が癒されていった分だけ人との関係性がより良くなっていくのです。

もし、今、苦手な人がいる、という場合、ぜひ、心を掘り下げてみてください。
きっとそこに癒しを待っている痛みが見つかるはずですから。

そして、より自分らしく、自然な人間関係を築くことに意識を向けて行きましょう。

参考になりましたら幸いです。

(了)

関連する講座へのリンク集

14.投影とその活用方法〜人は心の鏡〜
311-3.人の目が気になる時(3)〜投影が作り出す「人の目」〜
314.投影を活用する
362.感じることを支配するもの〜投影の法則〜
417-1.投影と許し(1)〜投影とは〜
417-2.投影と許し(2)〜心の内をクリアにしていくと外の世界が変わる〜
417-3.投影と許し(3)〜投影を取り戻す〜
417-4.投影と許し(4)〜許しという手法で痛みのリピート再生から解放されよう〜
535.心の壁・人との距離を感じるとき 〜疎外感と分離感と投影のお話〜

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