学校生活に悩んでいます。

私は、小中学校でいじめにあっていました。
クラスの男子は「キモイ」とかいわれて、クラスの男女全員に私に触れると呪いがうつるなどと言ってからかわれていました。もっとも酷かったのは中２の時で、それは私にとって地獄に近い状態でした。
そんな状態に耐えられなくなって、相談室登校に切り替えた初日に担任に呼び出されて、
「あなたが協調性がないから」
「相談室にはあなたの友達がいるから、結局甘えたいんでしょ？」
とか言われえて、それ以来、今も心の中にトラウマとしてそのことが残ってしまいました。

そんな中学からもなんとか普通に卒業して少し離れた高校に入学したのですが、高２になった今年、交友関係がうまくいかなくなりました。
それはいじめとは程遠いものですが、いつしかクラスやグループ内の友達からよそよそしく扱われ、クラスの誰かと楽しく会話ができなくなりました。もちろん、現在交友関係がうまくいかなくなったのも、小中といじめられたのも私に原因があると思っています。

でも、クラスで孤立しているとどうしても中２のいじめられた頃に時間が戻って仕舞ったような間隔に陥ってしまいます。そんな感じでふさぎ込むことが多くなり、うつ病ではないかと少し疑い始めました。それで、思い切ってうつ病を詳しく調べてチェックをしてみると、うつ病の可能性が高いとのことでした。でも、どうしても中２の時と比べたら今は全然たいしたことがないじゃないかと思い、交友関係がうまくいかないぐらいでうつ病に負しまうような甘い自分を認めることができません。

それでも今、少しだけ精神科にいくことを考えています。でも、そのためには保険書やお金のこととかもあるので、いずれ親には話さなければいけないと思っています。精神科に行くとカウンセリングや薬が処方されると聞きます。でも、学校の状態が変わらないのに本当に、それだけで、この状態が改善することをどうしてもイメージできません。

それでも、やはり一度精神科を訪れてみるべきでしょうか？お返事よろしくお願いいたします。

そして、砂輝さんは今までよく一人で頑張ってこられましたね。
それは砂輝さんの優しさでもあり、強さでもあります。
そして、この相談コーナーに相談してくださって、本当にありがとうございます。
砂輝さんにとっては、すごく勇気がいったかもしれませんね。
その勇気を出せたことも、凄いことだと感じます。

今の砂輝さんの状態は、私の想像ではありますが、3つの感情がからみあってしまった
結果ではないかと感じています。

ひとつは、「遠慮」です。
本当は言いたいこと、伝えたいこと、表現したいこと、やりたいこと、おそらくたく
さんあると思います。
しかし、文章中にもあるように、親に話すことにも遠慮してしまっているくらいです
から、もしかしたら家でも何事もなかったように振る舞うことで、家族に気を遣って
いらっしゃるのかもしれませんね。

二つ目は「周りの人に対する怒り」ではないかと感じます。
周りの人たちにわかってもらえない、受け入れてもらえない、助けてくれない、そう
感じられてもおかしくない環境ですからね。
実際は周りの人に対して、怒りを持ってもおかしくないんですよね。
それくらい、怒りの感情そのものを出さないように、その状態で、本当によく踏ん張っ
てこられたと私は感じます。
特に、権威を持つ誰か、文章中では担任の先生のような、本来であれば守るべき立場
の人に対して、怒っていらっしゃる部分はあるのでしょうね。
医者も権威の象徴です。
ですので、「でも、学校の状態が変わらないのに本当に、それだけで、この状態が改
善することをどうしてもイメージできません。」と感じられるのもある意味では当然
かもしれませんね。

三つ目は「自分に対する怒り」ではないかと感じます。
心のどこかで「こんな自分だからみんなから受け入れられないんだ」と感じられてい
るところがあるかもしれませんね。
無意識、つまり自分では気づいていない心の深い部分では、砂輝さんはすごく自分を
いじめているのかもしれません。
そして、自分をいじめることで、誰かに何かのメッセージを伝えているのかもしれま
せんね。

ここからは私の提案になりますが、私は特に精神科に行くか行かないかは、さほど重
要なことではないと感じます。
今の砂輝さんに必要なものは、砂輝さん自身を理解してくれる大人、そして友人です。
もしかしたらすごく難しいのではないかと感じられるかもしれません。
しかし、ただ精神科に行けばいいというわけではなくて、精神科の先生にもカウンセ
ラーにも、砂輝さんを理解してくれる人と理解できないひとといます。
その中で、砂輝さん自身が信頼できる医者、カウンセラーに出会えることができれば、
それはすごくいいことでしょうね。
そして、本当であれば、ご親にお話をして、ご親に理解してもらうことが一番いいの
ですが、なかなかそうできない事情もあるかもしれませんので、今は頼れる誰か、理
解してもらえる誰かを探してみてください。

砂輝さんが持っている問題をどう扱うかは、まず環境を整えてからやりましょうね。
そうしないと、これ以上一人でやるのは、もうしんどいですからね。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

中原謙一