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Lecture.576

仕切りたがりやさんの心理 〜本当の自信を身につけよう〜

講師:浅野寿和

どこの世界にも「何事も仕切りたがる人」がいるかもしれません。心理的に見て、仕切る人・仕切られる人の心理状態は「どちらが優越感を感じ、劣等感を引き受けるのか」の競争であることがとても多いものです。
そして多くの場合、劣等感を引き受けるのは「仕切られる側」になりますから、仕切りたがり屋さんの心理とは「優越感を感じたい」「劣等感を感じたくない」ということになりますね。そこから見えてくるのは「本当の意味での自信」があるのかどうなのか?ということ。
  心理学には「従属の効果」という「相手を持ち上げることでいい気分にさせる」という考え方があります。「本当に自信がある人」は相手を楽しませる心の余裕があり、相手度どう楽しませようか?と考えられるもの。仕切る、仕切られるという意識を越えて本当の自信を手に入れることができれば、もっと毎日は楽しく楽になりますよ。

Keywords
優越感 劣等感 従属の効果 自信 心のゆとり

◎リクエストを頂きました◎
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私は、仕切りたがる人が苦手です。同期どうしの集まりとかで仕切りながら偉そうに指図されるとイライラします。

私はどちらかというと仕切るよりも、サポート役が好きなのですが仕切りたがる人・いろんなことを自分の思う通りにやらないと気が済まない人の心理が知りたいです。

(一部編集させていただきました)
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■誰かを仕切りたがる人の心理を見つめていく前に、少しこの質問について考えてみてください。

例えば。

デートの待ち合わせで相手を「待つ側」と相手を「待たせている側」ではどちらが優越感を感じやすいでしょうか?

少し考えてみてくださいね。

次に、これを物事を仕切るということに置き換えてみましょう。

何事にも相手を「仕切る側」と相手に「仕切られる側」では、どちらが優越感を感じやすいでしょうか?

答えは・・・多くの場合「待たせる側」「仕切る側」方が優越感を感じますよね。

この優越感を感じる状態は「自分に何か行動する選択肢がある」状態です。逆に反対側は相手に合わせていて、自分に選択肢がない状態ですね。

どこかで私たちは「自分に何かしらの選択肢がない状態に置かれると、ストレスを感じたり、閉塞感や不満感を感じること」が多いようです。

感覚的には自由がないといった感じでもあり、更に深く心理状態を見つめていくとどこか「劣等感」を刺激されているということも考えられるんです。仕切られることは、どこかで自分は何もさせてもらえない、何もできない状態になりますから、どうしてもポジティブな感情を感じにくい状態になりますしね。

ということで、仕切りたがり屋さんは優越感を感じ、自分は劣等感を刺激される・・・。確かに気分が良い状態ではないかもしれません。

ただそう考えていくと「何事も仕切りたがる人」の心理とは、「仕切られている側」の心理からの回避だとも考えられるんですね。とにかく自分が仕切る側にまわれば、誰かに仕切られる事はない、仕切られる側の感情を感じなくて済むわけですからね。

つまり「仕切りたがり屋さん」はどこかで強く「劣等感」だけは感じたくない!と思っている節がある。ということは、仕切りたがり屋さんの心の中には既に「劣等感」が存在するんですね。平たく言えば、あまり自信がない状態であると言えるんです。表面上はそう見えないとしても、です。

■さて、ここで出てきた「優越感」「劣等感」に関する話を進めていく上で、とても参考になる心理効果があるんですね。それが「従属の効果」と呼ばれる心理効果なんです。

「従属の効果」とは、相手を上手に持ち上げたり、自分を相手より下のポジションにもっていくと、相手をいい気分にさせることができるということ。それにより自分自身の好感度を上げることもできる、というものなんです。

使い方によっては、とても有効な心理テクニックです。

ただ、対人関係でこの心理テクニックを使う時、気を付けたほうがよい事があるのです。

それがあなたの「自信」です。

平たく言えば心のゆとり、余裕のようなものですね。あえてピエロやいじられ役になれる心の強さのようなものでしょうか。

逆に自分に自信がない状態、自分自身に慢性的な劣等感を感じていると、従属の効果を狙ったけれど、相手に支配されている感覚・強い無価値感を感じ、ひどく気分が悪くなったり、辛い感情を感じることがあるんです。

すると私たちは時として、相手に対して攻撃性を持ちはじめます。要はイライラしたり相手を責めたい、批判したい気持ちが湧き上がってくるわけです。誰もが相手の行動で自分の劣等感・無価値感を刺激されることが嫌なものですからね。

■ということで、仕切りたがる人、仕切られる人の関係は、双方どちらが「劣等感」を感じるかの競争のようなものをしている状態でもあるわけです。

逆に自信がある人、心が成熟している人は、上手に従属の効果を使えるでしょうし、過剰に人を仕切る=心理的なコントロールをすることも殆どないでしょう。

「自信のある人は、人を楽しませるゆとりがある」

本当の意味で素敵な対人関係を作るには、自分に自信や心のゆとりをもって、相手をどう喜ばせようか?と考えることに尽きるんですね。もしあなたが誰かに仕切られることで強い不快感や劣等感を感じているならば、それはあなたの中の劣等感が本当に真実なのか?自分のをもっと愛しましょう、をいうメッセージだとも考えられるわけです。

最後に、あなたが自分に自信をつけ、心の余裕を持った度合いだけ、「どうして相手が仕切りたがるのか?」その理由がよく分かるようになってきますよ。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

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31.自分に自信を持つ秘訣〜自信を取り戻すエクササイズ集
123.コンプレックスの心理〜劣等感と自己嫌悪〜
255.隣の芝生は常に青いもの〜比較の罠と自己承認〜
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