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Lecture.572

時間を守れない人の心理 〜自分の存在価値を知る〜

講師:土肥幸司
遅刻は良くないと解っているのに遅刻をしてしまう。そのような方の心理を覗いていくと「必要とされていない」という思いが見え隠れします。当たり前のことかもしれませんが、人はその場所に自分がいる理由があったり、自分がいてもいいと思えるからこそ、そこに行き、そこにいるんですよね。でも、その許可を出せなかったとしたら、やはり遅刻をしたり休んでしまうことが多くなるでしょう。今回の心理学講座では、良くないことだと解っているのに遅刻をしてしまう方、周りにそのような方がいる場合の考え方や取り組み方をご紹介します。
Keywords
罪悪感・責める気持ち・存在感・完璧主義・自己受容

◎リクエストを頂きました◎
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いつも楽しく読ませて頂いておりますが、取り上げてほしいテーマがあります。それは、「時間を守れない人の心理と改善策」についてです。
私自身の悩みなのですが、時間を守れません。仕事なら、気を引き締めて頑張るので、社会人として問題になるような遅刻はしないのですが、基本的に締切や待ち合わせギリギリになってしまうタイプです。
余裕を持って動けるように優先順位を考えたり、ひとつの作業にかかる時間を予測してみるのですが、なかなか改善されません。自分に甘いだけで、自分次第で改善できるはずと思い、いろいろと工夫してみるのですが、何年経ってもこの傾向は変わらず、何か自分の性格傾向が原因のように思えてきました。是非、アドバイスをお願いします。
(一部、頂いた内容を編集させて頂きました)
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●時間を守れない人の心理

多くの方が「時間(とき)は大切で、遅刻は良くない」と思っているでしょう。それでも遅刻をしてしまうというご相談を頂きました。
では、なぜ、良くないと分かっているのに遅刻をしてしまうのでしょう?

その要因として無意識レベルで遅刻をするような心理が働いていると考えられます。

・自分を責めている(罪悪感)

罪悪感がつよい方というのは、心のどこかで「自分はダメな奴」「悪い人」と思い込んでいます。
すると、「悪い人」=「罰せられてしまう・責められてもしょうがない」という構図が出来上がり、おのずと謝らなければいけないシチュエーションを作り出してしまいます。

あなたが遅刻をしたとき、一番最初に言う言葉は何ですか?

「すいません」「ごめんなさい」ですよね。
すなわち、遅刻をすることで「私は悪い人間で申し訳ない存在です」と証明してしまっているのです(><)

大遅刻はしないけれど、毎回5分だけ遅れてくる。そのような方の心の中にも罪悪感が潜んでいて、遅刻をし謝ることで、罪を償っているような気持ちになれるのかもしれません。もちろん、謝りたくないという方もいるでしょう。でも、謝らず何もなかったフリをすることで、結局は周りの反感を買い、自らを不利な立場にしてしまいます。どちらにしても罰を受けてしまうんですよね(*_*)

・「必要とされていない」という思い

そして、罪悪感と共に無価値感を感じている方も遅刻や欠席が多くなる傾向にあるようです。

もしも、あなたが全身全霊をかけて築いてきた会社に危機が迫り、明日の会議に社長であるあなたが出席しなければ、会社は解散させられてしまうとしたら...
あなたはきっと、約束の時間にその会議室に姿を現すでしょう。遅刻をするのが心配なら会議室に泊まってでも、そこに現われると思います。

それは、あなたがその会社に必要な人(存在)だからです。

でも、もしも自分のことを「ダメ社長」「必要ない存在」と思っていたら...
そこに自分がいなくても会社は存続するとしたら、遅刻をするかもしれません。

そのように遅刻を繰り返す人の中には「私がここにいてもしょうがない」「自分はちっぽけな存在なんだ」という気持ちが潜んでいることが多いのです。

・完璧主義

完璧主義の方というのは、何かを始めるのに時間がかかってしまうことが多々あります。夏休みの宿題や会議用のレポート作成など、ギリギリにならないと始めないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その様な方というのは行動を起こすまでにいろいろと思案するので、どうしてもスタートが遅れてしまい、その分、定刻を過ぎてしまうんですよね。
でも、裏を返せばその様な方というのは自分の能力を信じているのかもしれません。本当は「自分はカンタンにそれができる」と思っているからこそ、「ギリギリまで行動しない」とも考えられます。

●時間を守るために...

では、時間を守るためにはどのように考え、行動していったらいいのでしょう?

(1)自分を責めない・自分の存在感を認める

遅刻をすると自分を責めてしまいますよね。でも、あなたは好き好んで遅刻をしているわけではありませんし、ワザと遅れているわけでもないですよね。
だから、まず自分を責めるのはやめましょう。

責めてしまうと自分の価値が解らなくなってしまいます。そして「価値のない私はここに存在してはいけない」=「遅刻する」という悪循環から抜け出せなくなってしまいます。
だから、自分を責めるのではなく、一度、心を落ち着かせ...

「自分はここで何ができるのだろうか」
「貢献できることはなんだろう?」と
あなたの良いところ、今、できることを探してみましょう!

そのように自己分析することで、少しずつ自分の存在価値を認めることができるようになるでしょうし、より自分を知ることができます。

(2)自分のやり方を手放す(柔軟性を磨く)

もしかしたら、遅刻をしやすい人というのは頑固な面があるのかもしれません。自分のやり方や考えにこだわり過ぎて、却って自らを不自由にしてしまっているのかもしれません。

そうだとしたら、自分のやり方を手放し、今までとは違ったやり方や発想を取り入れることで身軽になれ、時間を守れるようになるでしょう。いらない荷物は降ろしていいんです。
もしも、あなたが「〇〇でなければならない」という観念がつよく、フットワークが重いとしたら、その観念を打ち砕くときなのかもしれません。

●周りに遅刻魔がいたら...

もしも、あなたの周りに遅刻魔がいたとしたら「いい加減にしっかりしろ」と言いたくなるでしょう。でも、そうすることで更にその人の罪悪感が強化され、遅刻をしやすい状況を作ってしまいます。

そのような人が周りにいたら、まずは一旦、グっと堪えてこう伝えてみましょう。

「キミがいてくれて助かるよ」「私(僕)には、キミが必要だよ」...と

きっと、その人は時間通りに、そこに来たくなると思いますよ(^^)
自分の存在を認めてもらえたら、人はそこにいたくなるものです。そして、時間(約束)を守ろうと思えるようになるでしょう。その方の価値をあなたが見て、伝えてあげてくださいね。

(完)

関連する講座へのリンク集

89.男と女のケンカの心理学3〜異文化コミュニケーション〜
322.遅刻癖の心理〜罪悪感があると遅刻する?〜
338-2.幸せを引き寄せる4つの力(2)〜想像力〜

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