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Lecture.534

相談されると心配で眠れない 〜心配よりも信頼する〜

講師:土肥幸司
相談事をされると心配で居ても立ってもいられない、自分の悩みではないのに自分のことのように落ち込んでしまう。そのようなタイプの方たちに共通しているのは相手を思いやる心、共感能力に長けているということです。すなわち、やさしい人なんですよね。
でも、その一方で相手と癒着していたり潜在意識のレベルで相手と競争していることもあるのです。そのときに必要なのは「信頼する心」です。相手のこともあなた自身のことも信頼することができれば穏やかな気持ちで相談事をきくことができるようになるでしょう。
Keywords
無価値感 共感 癒着 信頼 自己肯定

◎リクエストを頂きました◎
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いつも、このサイトを拝見させて頂いていて思ったのですが、カウンセラーの皆さんはたくさんのクライアントさんの相談を受けておられるようですが、そのことで悩んでしまったりはしないのでしょうか?
私は今、中学3年生です。いつも友達などに相談事をされると、自分のことのように悩み続け、心配で夜、なかなか寝付けなくなってしまったりもします。
なぜ、こんなことになるのか、このとき、自分の心理状態がどのようなものなのかが知りたいです。
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●共感能力がある証

ご相談者さまのように相談事をされると「自分のことのように悩んでしまう」「相手の気持ちをまともに受けてしまい気持ちが沈む」という方は多いのではないでしょうか?

そのような方というのは、相手を思いやれる優しい心の持ち主であり、人の苦しみや悲しさが痛いほど分かるんですよね。すなわち、共感能力に長けた方なのです。
でも、相手を思いやるばかりに「なかなか夜も眠れない、あなたまでしんどくなる」としたら、その原因を探り、まずはあなた自身の心理状態を安定させてあげることが必要不可欠ですよね。

●癒着

心理学用語の中に「癒着」という言葉があります。癒着とは相手と自分の境目が分からなくなってしまう状態のことで、相手の感じている感情を諸(もろ)に受け、自分の感情のように感じてしまい、相手の感情なのか自分の感情なのかが、分からなくなってしまうことです。

> 友達などに相談事をされると、自分のことのように悩み続け、心配で夜なかなか寝付けなくなってしまったりもします。

相手を思うばかり共感し気持ちが沈むことは誰しもありますが、その状態があまりにも長く、気持ちも重すぎるのであれば、一種、相手と癒着している状態と言えるかもしれません。

●あなた自身が無価値感を抱えている

そして、少し意地悪な見解かもしれませんが、相手をコントロールしたい、支配したいという気持ちが心のどこかに潜んでいるときも、私達は相手を心配しすぎてしまうようです(><)

もしも、あなたが幸せでないのに、あなたの友人だけがどんどん幸せになっていったとしたら、どんな気持ちになるでしょうか?
例えば、あなたの友人が第一志望、第二志望と次々と志望校に合格していく中で、あなたはどの学校にも決まっていないとしたら...

取り残されたような気持ちになりませんか?
あなたはいいよね。どうせ私は...なんて、いじけたくなりませんか?

「相手が心配 = あなた自身が心配なことがある・無価値感が強く自信がない」ことが多いのです。

そして、無価値感が強い分、心のどこかで相手にも自分の近くにいてほしい・自分と同じように心配する状態でいてほしいと望んでしまうのかもしれません(><)

もちろん、本心では相手に幸せになってほしいと願っているのですが、親密な相手ほど心理的にあなたの傍にいてほしいと思う気持ちも理解できますよね。

●あなた自身の心を整理していく

では、相談事をされても心配し過ぎず、穏やかな気持ちでいられるようになるには、どうしたらいいのでしょう?

それは「あなた自身の心配事をなくしていくこと」です。

あなたが不安に思っていることを、ひとつずつ解消していくことで心が安定してきますし、あなた自身が心配事や不安があっても必ず回復できると信じることができれば、それを相手にも投影し、相談事をされても「きっと大丈夫! うまくいくさ」と思えてきます。

そして、心配事をなくしていくには、すごくシンプルなことですが「自分のできることをする」ことがポイントです。日々の生活の中で自分の出来ることに100%集中し、そのときそのときを過ごしていけば、いずれ不安は和らいでいき自信がついてくるでしょう。

そのように、自身の心配事をなくしていき自己価値観を上げていくことで、過剰に相手を心配しすぎないようになるでしょう。

●相手を信頼すること

> カウンセラーの皆さんはたくさんのクライアントさんの相談を受けておられるようですが、そのことで悩んでしまったりはしないのでしょうか?

ここでは、私が普段、カウンセリングをさせて頂いているときの気持ちについて書かせて頂きますね。
私がいつもカウンセリングの際に意識していることは、「必ずこの方(クライアントさん)は元気になる・幸せになる。今はどん底だけど、それは幸せになるためのひとつのプロセスなのだから、このどん底も大切なんだ」ということです。

それは私自身が、どん底から這い上がってきたからなのかもしれませんが、人は必ず幸せになれると信じているのです。

●半年後のクライアントの幸せをイメージする

例えば、初めてその方(クライアント)とお話させていただいた日が4月1日だとしましょう。
その時に頭に描いているのは「その方が半年後に幸せになっている姿」なのです。

初めてのカウンセリングが4月1日なら10月1日にそのクライアントが悩みを解決し幸せになっている姿をただただイメージします。
そして、その幸せになっているクライアントの方が今、どん底のその方に何を伝えたいのだろう?と想像し、そのときに浮かんだことを伝えるようにしています。

「必ず、この方は幸せになる」= 信頼

それを前提にお話を聴かせて頂いているので、心配せずに穏やかな気持ちでその方と接することができるのです^^

心配よりも信頼が大事なんですよね。

●相手のこともあなた自身のことも信頼してあげる

すなわち、相手のこともあなた自身のことも信頼してあげることが相談を受けても心が安定していられる秘訣なんです。あなた自身の不安を取り除き、自己価値観をあげることで、どんなときでも穏やかで優しい気持ちでいられるようになるでしょう。

まずは、あなたがあなた自身を好きになってあげてくださいね。

(完)

関連する講座へのリンク集

204.自分の心をセンターに戻す方法〜誰かを助けてあげたいと思う時に〜
213.人との距離感を見つめなおしてみよう〜癒着の心理学2〜
336.原因探しの罠にはまってしまったときの処方箋
450-3.親子関係でうまれる癒着の心理(3)〜親子関係の癒着が起こす問題 子ども側編〜

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