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Lecture.501

手放しのプロセス〜心の成長のプロセス〜

講師:山下ちなみ

私たちはつらい出来事や悲しいことがあると、コップに水が満杯になっている例えにあらわされるように、ほかのどんないいことも受け入れられない状態といえるでしょう。
「手放す」とは、これらのスペースにもっといいものを入れるために、コップの中身をいったん脇に置いたり、出したりすることなのです。
しかし、頭ではわかっていても「手放せない」ことが少なくありません。
なぜなのでしょうか。
そして、どうしたら手放すことができるのでしょうか。
今回は、単なる手順としてではなく、私たちの心の中でどのように手放しのプロセスが進むのかを理解することで、手放しの助けになればと思ってまとめてみました。
みなさまの参考になればさいわいです。
私たちの心の成長のプロセスを、一緒に見ていきましょう。

Keywords
手放し、成長、プロセス、防衛、執着

◎リクエストを頂きました◎
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「手放す」ことがなかなかできず悩んでいます。
「手放す」ことで幸せに近づくことが、頭ではわかっていても心がおいつかないのです。
時間をかけて何度もトライ…とは思っているのですが。
ちなみに私が手放そうとしているのは「夫」です。
浮気をされたことをきっかけに関係が悪化、離婚に向けて別居中です。

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●手放す、とは?

私たちはつらい出来事や悲しいことがあると、そのことでいっぱいいっぱいになってしまことはよくあります。
コップに水が満杯になっている例えにあらわされるように、そのとき、私たちはほかのどんないいことも受け入れられない状態といえるでしょう。
「手放す」とは、これらのスペースにもっといいもの、新しいものを入れるために、よくない(と思っている)もので満たされたコップの中身をいったん脇に置いたり、出したりすることなのです。

●なぜ、できないの?
コップの中身が悪いものならば、それを出すのは願ってもいないことのはずです。
ところが、具体的に見ていくと、なぜかなかなか「手放せない」ことが少なくありません。
なぜなのでしょうか。

つらい出来事があるとき、私たちはもう二度とあんな思いはしたくない、と思います。
たとえば、とってもかっこいいんだけど冷たい男性と付き合って傷ついたとしたら、次はやさしい男性を求めますよね。
ところが、次に付き合う男性がどんなに優しくても、過去に冷たくされて傷ついた度合だけ私たちは完璧を求めてしまいます。
もう傷つきたくありませんから。
ちょっとでも冷たいそぶりをされると、不安で仕方なくなって、彼の優しさにしがみついてしまいます。

ここでは「彼の優しさ」という、一見していいものにこだわっているように見えます。
でも、この「こだわり」は実は「もう二度と傷つきたくない」というこだわりであり、痛みに裏打ちされているのです。

私たちに求められているのは、彼の優しさそのものや彼への愛情を断ち切ることではなく、そのネガティブなこだわりの部分、つまり自分の過去の痛みを手放すことなのです。
ココが誤解されてしまい、「彼に優しくされることを拒否することが手放すこと」と思ってしまうことも少なくありません。

手放すものは、あなたの痛み(執着)です。
そしてそれは、相手を突き放したり嫌ったりする必要はなく、愛情を持ったままでできることなのです。

●理解しても手放せない・・・

ところが、そうだと分かっても、なかなか手放すことができないことは多いものです。
なぜなら、それは長い間、「自分が傷つかない」ように自分を守ってきた観念だからなんですね。
この痛みを手放すことは、鎧を脱いで丸腰になるようなものです。
「また傷ついてしまうのではないか」という恐れが出てくるのです。

この自分の心を切り離して手放すことはできません。
傷ついている自分、恐れている自分を受け入れてあげましょう。
そして鎧もまた受け入れ、この痛みから自分を守ってきてくれたことに感謝してみましょう。

●手放しのプロセス

コップの中身を出して新しいもっといいものを入れる、ということは、古いものを卒業して新しいステージに上がることでもありますよね。
手放しというのは、「卒業」ともいえます。

卒業するとき、私たちはそれまで学んだことをまとめた論文を書いたり、そこで学んだことや得られたものに感謝をしますよね。
手放しのプロセスも同じように考えることができます。

傷ついている自分、恐れている自分を受け入れたら(これが入学当時ですよね)、その次には、そのことから何を学んだのかをあなたなりに考えてみましょう。
それがあなたの卒業論文です。
学んだことに感謝できたとき、自然とコップの中身は流れてゆき、あなたの過去の痛みは学びとしてあなたの中で新しい芽をはぐくんでゆくのです。

手放しとは、あなたの成長のプロセスなのですね。
過去の傷ついた自分からの卒業して、同じようなことがあってももっと上手に対処できる自分にステージアップするということなのです。

●手放しのもうひとつのプロセス

「手放し」は成長のプロセスですから、それとセットで新しいステージに足を踏み入れることになります。
ですから、前記の手放しのプロセスで卒業論文を考えてもうまくいかない場合は、卒業後にどこにいくのか考えるのもいいでしょう。
新しいステージに踏み出せば、過去は自然と手放していくことができます。
失恋の傷をいやすのは新しいパートナーと、よく言われますよね。

パートナーがいない場合は、どんな恋愛がしたいか、結婚がしたいか考えてみるのもおすすめです。
そのとき、あなたはどんな自分でありたいですか?
これがあなたのゴール(卒業後に行く場所)です。
思い切って、こちらに足を踏み入れた時、自然と手放しが起こっていることでしょう。

そして次のステージに行ったときには、過去(のパートナー)に感謝できる自分でありたいものですね。

●最後に

手放しとは私たちの成長のプロセスです。
今までできなかったことができるようになることが成長と考えるのなら、簡単にできないのも無理はありませんよね。
子供のころに逆上がりや自転車に乗るための練習を何度もしませんでしたか。
うまくいかないとき、成長が感じられないとき、無理をしないながらも、あきらめないこと、それがうまくいった最高の秘訣ではないかと私は思うのです。
どんな大きな成長も、最初の一歩からです。
あなたのその、小さな一歩を愛してあげてくださいね。

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164.許しと手放しの心理学
264-1.執着を手放して自由になろう!(1)〜執着をなかなか手放せないのはなぜ?〜
453.本当に執着を手放すとき〜一歩ずつ段階を経て手放していくこと〜
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