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いただいたリクエストを元に、怒りの感情との付き合い方をご紹介させていただきます。
怒りの感情というのは、感じていい気分になる感情ではありませんし、大きな力を持っているので、厄介といえば厄介なものです。怒りの感情をなくすことはできませんが、うまくお付き合いをしていくことはできます。
怒りの感情に飲み込まれてしまうと、自分で自分のことを制御不能に陥ってしまいます。その怒りを誰かにぶつけてしまうと、後から強い自己嫌悪に襲われたりもします。
怒りに振り回されて翻弄される状態から、自分が主導権を握って怒りを扱える状態になっていけるような状態へと、怒りと上手におつきあいをしていく際に役立つヒントをご紹介させていただきます。

Keywords;怒り 抑圧 許可 表現 コミュニケーション

Lecture.268 怒りの感情とのつきあい方
講師:木村祥典
いただいたリクエストを元に、怒りの感情との付き合い方をご紹介させていただきます。怒りの感情に飲み込まれてしまうと、自分で自分のことを制御不能に陥ってしまいます。その怒りを誰かにぶつけてしまうと、後から強い自己嫌悪に襲われたりもします。
怒りに振り回されて翻弄される状態から、自分が主導権を握って怒りを扱える状態になっていけるような状態へと、怒りと上手におつきあいをしていく際に役立つヒントをご紹介させていただきます。
Keywords
怒り
抑圧
許可
表現
コミュニケーション

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小学生の娘や主人に対して、すぐに腹が立ち、つい怒鳴って話してしまいます。怒りのコントロールの方法はあるのでしょうか?もしあったら心理学講座のなかで教えて下さい!

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上記のようなリクエストをいただきました。ありがとうございます。

怒りの感情というのは、感じていい気分になる感情ではありませんし、とても大きな力を持っているので、扱いにくい感情の一つです。
できることなら、あんまり感じたくないですよね。

しかしながら、日々の生活の中で何かの拍子にカチンときたり、ムカッときたりすることは少なくありません。

そんな中、できるだけ怒らずにいようと思っていると、いつしか自分に怒りの感情を持つことや感じることを禁止してしまうことがあります。

そうすると、自分が怒りを感じた途端に、怒ってしまった自分を責めてしまい、
その怒りを感じさせた誰かや何かに、さらなる怒りを持ってしまいます。

そうすると、ますます自分を責めて… という悪循環に陥ります。

そんな時には、怒りを感じても、それを相手にぶつけないことが必要になりますが、怒りを持つこと、感じることを自分に許可してあげるだけでも、怒りに対して楽に接することができるようになります。

また、怒りに限らず、感情というのは、抑圧すればするほど圧力がかかり、それが出る時には、噴き出すように一気に出てきます。

例えば、子供が言うことを聞かない時に腹が立ったとしますよね。

子供に「怒っちゃいけない」と、怒りの感情を持つことを禁止していると、怒りを感じた時に、そんな自分をすごく嫌だと感じてしまいます。
それだけではなく、嫌な自分を感じさせた子供に対しての怒りがさらに大きなものになってしまいます。

また、子供に対する怒りを抑圧している状態があると、子供が言うことを聞かなかったという出来事があった時に、「なんで言うこと聞かないのよ!(怒)」と腹が立つだけでなく、「あなたはいつもそうなのよ! 昨日も言うこと聞かなかったし、おとといはご飯残したし、その前は服を汚したし… 」と、過去の抑圧した怒りも出てきてしまいます。

カウンセリングなどの安全な環境の中で、こうした抑圧した怒りの感情を出していくことで、その勢いをゆるめてあげることができます。

怒りを持つことや感じることを自分に許可したり、抑圧していた怒りの感情を解放して余裕を作っていくことで、これまでの怒りの感情に飲み込まれてコントロール不能の状態から、怒りの感情が暴れ出さないように、自分がその手綱を握るという状態に持っていくことができます。

そうして怒りの感情と上手に付き合うことができるようになると、怒りが出てきた時に、「何でこんなに腹が立つんだろう?」と、その怒りに向き合って、怒りの正体を確かめてみることができるようになります。

そうすると、その下に隠れている別の感情に気づくことができるようになります。

言うことを聞いてくれない子供に対して「何で言うことを聞いてくれないのよ!」と腹が立った時、その怒りの下にはどんな感情が隠されているでしょうか?

子供が言うことを聞いてくれないのが悲しかったり、怒ってばっかりの自分が嫌いでそんな自分を責める気持ちだったり、自分はいいお母さんでないという罪悪感であったり、そんな自分に育てた、自分の母親に対する怒りや恨みなど、様々な感情が隠れていることがあります。

そして、この、怒りの感情の下に隠れている感情こそが、本当に伝えたいことだったり、わかってもらいたいことだったり、癒しが必要な部分であったりします。

その部分に気づけると、言うことを聞かない子供に「何で言うことを聞かないのよ!」と怒る代わりに「言うことを聞いてもらえなくてお母さん悲しいな」「お母さんの言うことを聞いてもらえるとうれしいな」と、より、本当の気持ちに近いものを、相手にとっても受け取りやすい形で伝えることができます。

この部分のコミュニケーションがうまくいかないために怒りが出てくるということもできるでしょう。

怒りの感情の方ではなく、「怒るという表現を通して何を伝えようとしているのか?」という部分に注目してみてはいかがでしょうか?

関連する講座へのリンク集
8.怒りの心理学 〜怒っているのには実は訳があるんです〜
47.感情を抑圧するとどうなるんだろう?
64.コミュニケーションの基本(最終回)
150.本当に伝えたいことは何?〜自分の本音を伝えるコミュニケーション術〜
155.コミュニケーション上手になる方法4〜表現のバランス〜

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