受験シーズンが本格的に到来しました。
小学校・中学校・高校・大学と、子供の成長段階によって受験の重みは変わりますが、浪人生を抱える親にとっての受験シーズンは、また別の意味で心身にこたえる時間ではないでしょうか。
私の子どもは大学受験で1年浪人しました。
現役の受験生を持つ親と、浪人生を抱える親、同じ受験生の親でありながら、その心の在り方には違いがあるように感じました。
この記事では、実際に浪人生を支えた親としての心理についてお話したいと思います。
浪人生を抱えている親もかなり辛い
「去年も同じ時期に、同じような不安を抱えていた」
「また結果を待つ時間が始まるのかと思うと、憂鬱な気持ちになる」
そんな思いを抱えている親御さん多いかもしれません。
私自身子どもが不合格になってから予備校に通い、そしてまた受験し合格するまでの日々は神経が張り詰め子どもに対する対応は腫物に障るような日々でした。
浪人生を支える親のストレスは見えにくいもので本当に辛い時間ですし、周囲にはなかなか理解されにくいものかもしれません。
もう一度挑戦すると決めた子どもを応援したい気持ちや結果が出なかった時のことを考えると不安になる気持ち、経済的な負担「今年こそは」という期待と、「もしまた…」という恐れこれらを一年間、ずっと胸の奥で抱え続けることになります。
現役の受験生を支える親の倍以上のストレスがあるように私は思います。
恐れの気持の中にいることで、自分の生活自体に影響が出てしまう場合も考えられます。
仕事に集中できない、家事がはかどらないなど生活に影響が出ている場合は、自分の辛い気持を誰かに話す、もし話す方が誰もいないのであればカウンセラーなどの専門家にお話する事をお勧めします。
自分の辛さにばかり気持をフォーカスし過ぎない
しかしながら一番苦しいのは、やはり子ども、一番辛いのは子ども自身だということです。
「そんなことはわかってはいます」という声が聞こえてくるように思いますが、苦しいように感じているように見える子どもの姿を見ていると、自分自身の辛い気持ちにハマってしまうものかもしれません。
模試の結果に一喜一憂し、周囲が次々と進学していく中で取り残されたような気持ちになり、将来への不安と戦いながら、机に向かい続けている子どもの姿は痛々しくて目を背けたくなります。
親は「見守る」立場がですが、何もしてあげられない無力感に、押しつぶされそうな気持ちになる方多いことでしょう。
ですが子どもは子どもで、言葉にできない重圧を抱えています。
溜息ひとつに、親は過剰に反応してしまいがちですが、その裏にあるのは「子どもも親であなたももう十分頑張っている」姿かもしれません。
親子共々頑張っているよねと労いの気持ちを持つことも大事な要素です。
親の過去を子どもに重ねすぎない
浪人生を抱える親ほど、自分の過去の後悔を思い出すことがあります。
「もっと勉強しておけばよかった」
「違う道もあったかもしれない」
その思いが強いほど、
「この子には同じ思いをさせたくない」と力が入りすぎてしまうこともあります。
でも、親の人生と子どもの人生は同じではありません。
親が感じた悔しさと、子どもが感じる悔しさも、必ずしも同じではないのです。
もし感情が溢れてしまったら、自分の体験談として正直に話した方が、子どもの心には届きやすいこともあります。
「心配でつい強く言ってごめんね」
この一言が、親子の空気を和らげることもあります。
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浪人は「遠回り」ではなく「経験」浪人という時間は、親にとっても子どもにとっても決して楽ではありません。
ですが、浪人は失敗ではなく、人生の中のひとつの通過点です。
思い通りにいかなかった経験それでも立ち止まらずに挑戦し続けた経験自分と向き合った一年間これらは、合否以上に子どもの中に残っていきます。
親自身の頑張りも、つまりは親である自分の頑張りも認めてあげてほしいと思います。
浪人生を支える親御さんは、「何もしていないようで、実はずっと耐えている」そのように私は思います。
口出しを我慢したこと信じて待ち続けたこと不安を抱えながらも日常を回し続けたこと
それは立派な頑張りです。
どうか、子どもの頑張りだけでなく、親であるあなた自身の頑張りも承認してあげてくださいね。
受験シーズンは、どうしても家庭全体が張りつめた空気になりがちです。
でもそれは、誰かが悪いわけではありません。
「受験」という大きな外的要因があるだけです。
浪人生を抱える親御さんが、少しでも「自分だけじゃない」と感じられる時間になりますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は、吉村ひろえカウンセラーです。
どうぞお楽しみにしていてくださいね。