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Lecture.260 自分がほとほと嫌になってしまった時〜自己嫌悪の心理学〜
講師:木村祥典
いただいたリクエスト「自分がほとほとイヤになってしまったとき」を元に、自己嫌悪のもたらす影響と、自分がほとほと嫌になってしまった時にも自分を好きになれるヒントをご紹介します。
Keywords
自己嫌悪
劣等感
投影
価値を見る
受け取る

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*「自分がほとほとイヤになってしまったとき」

私はほんとーに、自分がイヤになっちゃうので。いつもいつも。
自分が自分じゃなかったら、どんなにいいだろう...とか、
自分以外の人はみんな少なくとも私よりはハッピーそうだなあと思ったり。

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心理学講座にいただいたリクエストの中から、今回はこの「自分がほとほとイヤになってしまったとき」をテーマにお届けいたします。

●自己嫌悪が作り出す悪循環

自分の要素の一部分を嫌うのをを自己嫌悪といいますが、この自己嫌悪がある時には、同時にそんな自分に対して自己攻撃をしています。

「こんな私、最低…」と落ち込んでしまったり、「なんでこんなに嫌な奴なのよっ!」と自分に腹が立ったりします。

そうすると、それで落ち込んだことや自分に腹を立てたことで、さらに自己嫌悪と自己攻撃が強まる… といった悪循環に陥ってしまい、ますます自分のことが嫌いになって、そんな自分をひどく攻撃してしまいます。

この悪循環で、ますます自分のことを愛せなくなってしまいます。

●自己嫌悪が対人関係に及ぼす影響

自己嫌悪や自己攻撃が強いと、自分を愛せなくなってしまうだけではなく、対人関係にも悪影響を及ぼします。

まずは、自分が自分を嫌ってその部分を攻撃している分だけ、まわりの人にそれを映して、自分のことを嫌っているように感じられたり、自己嫌悪している部分を責められているように感じたりします。(これを投影といいます)

自分を嫌っている(と感じる)人や、自分を責めている(と感じる)人に近づくというのは、勇気やエネルギーをたくさん必要としますし、その人と仲良くしようとはなかなか思えませんよね。

嫌われたり責められていると感じる分だけ相手に近づく抵抗は大きくなってしまいます。

また、自己嫌悪が強いと、感覚的に、自分がまるで毒や病原菌のような悪いもののように感じてしまいます。
そんな自分が、自分の方から近づくというのは、相手の人を毒や病原菌で冒してしまうように感じてしまい、自分から近づくことに大きな抵抗を感じます。

近づくことに抵抗を感じるだけではなく、自分から距離を取って遠ざかろうとすることもあります。

このように、自己嫌悪は自分自身を苦しめるだけでなく、他の人との間に距離を作ってしまい、対人関係にも悪影響を及ぼしてしまいます。

●自己嫌悪が作り出す劣等感

自己嫌悪で自分の嫌なところを感じている時、自分の評価はとても低いものになってしまいます。
その状態で他の人を見ると、他の人の方が優れているように見えます。

そして、優れている他の人と自分を比べた時に、「自分は劣っている」という劣等感を持ちます。

例えば、「自分は全然やさしくない」というところを自分で嫌っている時、「それに比べて友達のよしこちゃんはとってもやさしくていい子だよね…」と、よしこちゃんの方が優れているというふうに感じると同時に、劣等感を感じます。

このように、自分と他の人の比較によって作り出されているのですが、劣等感が作り出されるメカニズムを詳しく見てみると、自分のだめなところと、相手のいいところを比べています。
その結果「自分は劣っている」という劣等感が作り出されるのです。

このメカニズムをよくよく見てみると、おかしいと思いませんか?
自分のいいところと相手のいいところを比べるならまだ話はわかるのですが、自分のだめなところと、相手のいいところを比べて勝負しているんですね。

客観的に見て、勝ち目のない勝負ですよね。

先程の例だと、自分のやさしくないところと、よしこちゃんのやさしいところを比べて「自分は劣っている」と感じているのです。

客観的に見て頭で考えるとおかしな話なのですが、このような比較から劣等感が作り出されているのです。

ここで大切になってくるのは、もし仮に、比べて勝負をするならば(勝負する必要はありませんし、勝ち負けや優劣を付けられるものでもないのですが…)、自分のやさしいところと、よしこちゃんのやさしいところを比べるのが自然ですよね。

そのためには、自分のだめなところだけではなく、自分のいいところに目を向ける必要があります。

●自分がほとほとイヤになってしまったとき

しかしながら、実際に自己嫌悪が強くて自分がほとほとイヤになってしまっている時に、自分のいいところに目を向けても、なかなか見つからなかったり、見つかったとしても受け取れなかったりします。

そこを無理矢理「私にはこんなにいいところがある」と思い込んでみても本質的な解決には至りませんし、「無理矢理思い込まなければいけないくらい私は嫌なヤツなんだ」と、ますます自己嫌悪が強くなってしまうかもしれません。

そんな時には、自分のいいところを探したり、自己嫌悪から抜け出そうとするのを一旦やめてみるといいかもしれません。

その代わりにチャレンジしてみていただきたいのは、劣等感のお話のところで出てきたあなたの才能を活かすということです。

あなたは劣等感を持つ時、自分のだめなところと相手のいいところを比べているとお話しましたが、その時あなたは何をしているのかというと、相手の人の価値や魅力を見ているのです。

それは、人の価値や魅力を見出すという、あなたの才能の一つなのです。

よしこちゃんのやさしさという魅力を見出して、それをよしこちゃんに伝えることで、よしこちゃんは喜びますし、もし、よしこちゃんが「私はやさしくない」と自己嫌悪していたとしたら、よしこちゃんにとっては救いの言葉になるかもしれません。

自分の一言が、よしこちゃんにとっての喜びや救いになったとしたら、うれしいと思いませんか?
そして、そんないいことをした自分を少し好きになれそうな感じがしませんか?
二人の関係も、より親密になれそうではありませんか?

そうして表現をすることで、誰かを喜ばせてあげることもできますし、それができた自分を好きになれるだけでなく、自分が感じた価値や魅力をそのまま伝えた分だけ、誰かが自分の価値や魅力を伝えてくれた言葉というのを素直に受け取りやすくなります。
自分が本当に感じて伝えているのを相手に投影することで、「本当にそう感じて言ってくれているんだ」と感じられて受け取りやすくなるのです。

こういったチャレンジを通して、ちょっとずつかもしれませんが、自分を愛してあげることができるようになります。

また、自己嫌悪している部分を「これが自分だ」「自分にはこんな部分がある」と受け入れることで、これまでの人生の中で、そんな最低最悪の自分でもやさしくしてくれたり大切に思ってくれていた誰かの愛や想いに気づいて受け取ることもできます。

自己嫌悪している部分を受け入れてしまうと、自分は最低な人間のように感じたり、みじめな感覚を感じたりするので、強さと勇気が必要になってきますが、強さと勇気を発揮した後に還ってくるご褒美は、「私は本当に愛されている!」という、とても大きなものになりますよ。

関連する講座へのリンク集
10.自分のことが好きになれない心理 〜自己嫌悪の心理学〜
14.投影とその活用方法〜人は心の鏡〜
123.コンプレックスの心理〜劣等感と自己嫌悪〜
179.自分が変われば相手も変わる〜投影と影響力の心理〜
194.自己嫌悪を手放そう〜自己嫌悪を手放すアプローチ〜
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