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●セックスがタブーである文化
堂々と家でセックスの話をしたことがある方も日本では少ないのではないでしょうか。
茶の間で見ていたドラマが濡れ場に差し掛かった途端にさっとチャンネルが変わったり、家族の雰囲気がシーンとなってしまったりしたこともあるでしょう。
両親が二人のセックスを子どもに話すことも稀ならば、子どもが思春期になって持ち始めた性的興味をオープンに話すことも少ないでしょう。
私たちは思春期の頃からセックスを知り、興味を持ち始めますが、そのことをまるで悪いように捉えてしまいます。
つまりは、そうした性的な興味、行為はタブーとなってしまうんです。
それは思春期に感じる性的な成長を恥ずかしんだり、隠したりすることにも現れます。
でも、そうした欲求や興味が無くなるわけではないので、抑圧され、隠されていくんです。
●結婚すると?
お付き合いしている間もまたセックスはタブーであり続けます。
今の時代「男は狼だから・・・」「結婚するまでバージンで」とセックスを禁じるお母さんは少ないかもしれませんが、それでも、デートから帰って「今日の彼氏はすごかったでー。あたしイキまくってもうたわ」なんて自慢する娘さんは皆無に等しいんじゃないでしょうか。
だから、お互いそうではないことを知りつつも、清い関係をアピールするようになるのかもしれません。
ところが、結婚するとどうなるかというと、今までそんな態度を取っていたお母さんも「早く孫の顔が見たいわね〜」なんて言い始めます。
芸能人の婚約発表では必ず「子どもは何人欲しいですか?」なんて聞かれたりします。
今までタブーであったはずのセックスが、結婚を境にいきなり日の目を見、周りから「どうぞ、今日からお好きにやりまくって下さい!」というムードに変わるわけです。
さて、タブーだったものが日の目を浴びたらどうなるでしょう?
たちまちやる気がなくなります。
密かな楽しみが、衆目に晒されるような気持ちになるかもしれません。
そうすると徐々にパートナーとのセックスに興味を感じなくなっていきます。
「結婚前は普通にあったのに、結婚した途端セックスレスになった」
というご相談を頂くこともよくありますが、この背景にはそんな心理が隠れているのかもしれません。
●良いイメージを守りたい
それに結婚したときに「今から私、悪い奥さんになります!」とか「できるだけ悪い夫になって奥さんを苦しめたいと思います!」と宣言する人っていませんよね。
普通は「良い奥さんになって主人を支えたい」「良い夫として妻を幸せにしたい」と考えます。
でも、そこでセックスがタブーなものだとしたら、この夫婦にセックスは子作り以上の意味を持たなくなってしまうんです。
なぜかというと、タブーであるということは良いものではなく、悪いものとして捉えられますよね。
そうすると「良い妻」「良い夫」になりたい自分からすれば、そのイメージを守るためにセックスを排除してしまうんです。
「仕事とセックスは家庭に持ち込まない」
なんて言われる所以もここにあります。
でも、そうした欲求が無くなるわけではないですから、どこかにセックスを求めるようになるんです。
家の中になければ・・・?
そう、それが浮気や風俗通いになります。
また、夫婦間にそのタブーを捻じ込ませようとするとアブノーマルなセックスにはまっていくこともあるでしょう。
●セックスの目的、意味を変える
じゃあ、どうしていけばいいのかというと、まずはタブーとして捉えられている観念を変えていく必要があります。
その時に一番の障害になるのは「恥ずかしい」という感情です。
恥ずかしさは心を思い切りクローズさせてしまいます。
「きゃあ、恥ずかしいっっっ!」といって両手を広げる人っていないでしょう?
手や足を閉じ、背中を丸めて、顔などを隠すことが多いと思うんです。
意外にもこの感情は女性よりも、男性の方が強く、より抵抗を感じるものです。
男性の方が「恥をかくくらいならば死んだ方がマシ」ってよく言いますよね。
だから、こうした面では女性が男性をリードしてあげる意識が必要になります。
つまりは、女性側の方が「恥ずかしさ」を克服しやすいと思って頂いてOKです。
「恥ずかしい」という感情を扱うセラピーをしていくと、その感情を乗り越えれば乗り越えるほど「怖いものがない」とか「何でもできそうな気がする」という強い自信のようなものが芽生えてくるんですね。
そうするとセックスに対しても前向きに、オープンに捉えることができるようになっていきます。
また、受身ばかりだった方にとっては信じられないかもしれませんが、お互い与え合う関係を創るためにも、自分がリーダーシップを取る勇気は大切なんですよね。
(自立的な女性の場合は、男性にリードさせてあげることが大切です)
でも、いきなりパートナーに対して働きかけをするのは背伸びし過ぎますから、まずは自分自身の心を見て行きましょう。
性に対して、セックスに対してどんな気持ちを持っているのか?
もし、性的にオープンになっていくことに対してどんな印象を持つのか?
コンプレックスや自己嫌悪などの感情が邪魔していないのか?
そんな観点を持ってみると良いかもしれません。
そうすると、自分自身の問題がいろいろと見えてくると思うんですよね。
パートナーの問題としてしまうと他力本願になってしまうんですけど、自分の問題だとしたら、アプローチ方法はいろいろ考えやすくなります。
そして、まずは自分の中のセックスへの観念を変え、できるだけオープンに、また、自由にセックスを見つめられるようになることを目標にしてみましょう。
●具体的なアプローチ
セックスレスになってしまったカップルにこんな提案をすることがあります。
「一緒にお風呂に入ってお互いの体を流してあげて下さい。それと寝る前に少しでいいから、セックス云々は別にお互い触れ合うようにして下さい。」と。
あるいは「疲れて帰ってきたご主人に優しく触れてあげて下さい。マッサージをしてあげてもいいですから、疲れを癒してあげようという意識を持ってみましょう」と。
触れ合いの延長にセックスがあるというわけです。
「ポリネシアン・セックス」をご存知でしょうか?
体をただ密着させるだけ、ただ、触れるだけ、そこからスタートし、キスをしたくなったらしたいだけキスをし、それからもお互いに先に進みたくなったら進んでいく、というセックスです。
だから、一回のセックスに5,6時間かけたりします。
これは一つの方法ですが、要は性的な欲求を解消するためのセックスではなく、本当に愛し合うため、お互いを慈しみあい、癒しあう行為として、セックスを捉えることが大切なんですよね。
そうすると肉体的なセックスというよりも、精神的な、ハートレベルのセックスになっていきます。
ここでは本当にパートナーを愛することを学べますし、二人がかけがえのない存在であることを実感することができるのではないでしょうか。
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