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Lecture.131 性欲の心理〜性的な欲求とセックス〜
講師:根本裕幸
性欲というものはなかなか向き合うのに勇気がいる感情ですが、私達にとっては必ずある感情で、誤解も多いんです。(女性向け)
Keywords
性欲
セックス
セックスレス
成長プロセス
解放

●性的な欲求の変遷と“不倫”が生まれる訳

「男はセックスのことしか考えてないんじゃないの?」なんて女性の皆さんの声を耳にすることがあります。
それは確かにそうなんですが、その程度は年齢によって異なってくるんです。

個人差があるので一般論として捉えていただきたいのですが、男性の性欲は10代の頃から大きく伸び始めて、20代の前半〜半ばにピークを迎えるそうです。
その後は減退し始めて、セックスよりもロマンスを男女関係に求めるようになります。
その頃になると小説を読んで涙したり、恋愛ドラマにこっそり夢中になってみたり、妙に若い女の子っぽい考え方や態度を示すようになる人もいるくらいです。

一方で、女性はどうかというと・・・男性と逆に20代後半くらいから徐々に大きくなり始め、40代の前半ないし半ばくらいにピークを迎えるらしいんです。
意外に思われる方も多いかもしれませんが・・・。

そうすると平均的に捉えてしまえば、こんな展開が予想されるんですね。

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彼と私が付き合い始めたのは20代も前半の頃。
私は彼ともっと色んな話をしたり、ロマンチックな雰囲気に酔いしれたりしたいんだけど、彼は食事が終わるとすぐにホテルに行きたがってました。
私は彼のことが好きだからセックスも受け入れていたんですが、彼は私の心よりも体の方が興味あるんじゃないかとずっと思ってたんです。
それで結婚して最初の頃は良かったんですが、だんだん彼の方から求めてくれなくなって、寂しい思いをするようになりました。
いつしかセックスレス状態になって、離婚を考えることもしばしばあったんです。
ところが、30代の半ばを過ぎたら彼がだんだん「星空が見たい」なんてロマンチックなことを言い出したりするんですよ。
なんだか私、背筋がぞーっとして、気持ち悪くなっちゃって・・・。
20代の時の私が聞いたら喜んだかもしれないけれど・・・。
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需要と供給の原理から強引に纏めてしまうと、20代の男性と40代の女性はセックスを求め、20代の女性と40代の男性はロマンスを求めるわけです。
これは“不倫関係”としてよく成立する年代だったりします。

●性欲を抑圧すると?

カウンセリングでも、30代になってから性的な欲求の強まりを持て余してしまっている女性にお会いすることがよくあるんです。
「自分らしさを取り戻せば取り戻すほど自分がエッチになっちゃって困ってしまった・・・」とおっしゃる方も少なくありません。

でも、それはある程度自然の摂理だってこと、ご理解頂けたでしょうか?
変なことでもなんでもないんです。

でも、性的なものはタブーにされる風潮もあって、女性の皆さんにとって自分の性欲を受け入れていくことは、とても恥ずかしく、勇気のいることかもしれません。
でも、20代後半くらいから徐々に性的な欲求が大きくなっていくとしたら、それを抑圧し続けるにはより大きな力が必要になりますよね。

そのエネルギーを仕事に向けて辻褄を合わせることもできるでしょうし、育児や家事などに没頭することで目を逸らそうとすることもできますね。
(もちろん、無意識的にやってしまうんですけど)

でも、そうして性欲を抑圧していくと、毎日に退屈し心が乾くようになったり、抑うつ的な状態になってやる気がなくなることもありますし、ひどいときには体の調子を崩してしまうこともあるようです。
急に歳をとったような感覚になり、老いを急激に怖れるようになることもあります。

女性の皆さん、20代の後半から「女としての自分」を強く意識するようになった経験はありませんか?
お肌や結婚、出産などについて深く考え始める頃ですが、同時にその心の裏側に「女性の“性”の部分」が影響しているのではないでしょうか。

もちろん、性欲の抑圧は夫婦や彼氏との関係性にも影響していきます。
ケンカが増える分にはまだいいのですが、仲良しカップルに納まってしまってケンカもセックスもない状態になったり、お互いが空気みたいな存在になって、いつしか向き合えなくなってしまうこともあるんですね。

「旦那が最近、私に向き合ってくれないな・・・」と感じる時は、自分が何かに向き合えない状態なのかもしれません。
(これは「投影の法則」ですね)

●今の自分の状態は?

自分自身が性的にどんな状態なのかを判断するのは難しいですよね。
大人になればなるほど、自立を深めていきますから、感情もある程度コントロールできるようになります。
また、性的なものをタブー視していればいるほど、年々そうしたものから目を逸らそうとしてしまうので、自分が抑圧しているのかどうかに気付くことも難しくなるんですね。

それに、久しく異性から性の対象として見られていないとしたら、すっかり枯れてしまったように誤解してしまうこともあるでしょう。

男性は生理的に定期的に射精するように出来てますので、性的な欲求とは切り離せない生活を営むことが多いのですが、女性は無視しようとすれば無視できてしまうので、特に性的な欲求への抑圧がきつくなることがあります。

自分がどんな状態なのかを簡易的に見つめる方法をご紹介します。

それは今のあなたにとって「最高のセックス」をイメージしてみることです。
できるだけ詳しく、細かく、できれば相手も想定しつつ。

そして、そのイメージが現実からかけ離れていればいるほど、性的な欲求不満度は高いと言えるんじゃないでしょうか。
また、まったくイメージできなかったり、気分が悪くなったり、嫌悪感が強くなる場合は、性的な欲求を抑圧している度合いも高いと言えるでしょう。

なーんだ・・・と思われるくらいシンプルなものですが、果たしてあなたは自分にとっての最高のセックス・ストーリーを描けることができるでしょうか?
また、一度そのストーリーを描いてみた後に「本当にそれがベストなものなんだろうか?」って見つめなおしてみると良いですよ。

●性的な欲求を解放してあげると・・・

「セックスをした次の日はお化粧のノリが良い」という経験をされた方も少なくないんじゃないでしょうか?
また、アメリカの女優さんが「若さの秘訣はいいセックスをたくさんすることね」ってインタビューに答えていました。

性的な欲求は食欲・睡眠欲と並んで俗に3大欲求の一つと数えられるくらい人にとっては大切なものですから、それが満たされ、解放されると気分的、身体的に良い影響をたくさんもたらしてくれます。
特に表情や態度がイキイキしてきたり、明るく元気になったりしますし、より女らしさが増していきます。

もちろん、色気、フェロモンと言われるものもたくさん出てきますが、それだけでなく、柔らかさや美しさ、しっとりした感じや強さなど、その人らしさがにじみ出てくるようになるんです。

でも、ただセックスをすればいいってもんじゃないんですね。
自分にとっての「いいセックス」が必要です。
「良くないセックス」だったりしたら、むしろ、逆効果です。

そんな話をすると、パートナーがいなかったり、遠距離だったりする方は困ってしまうかもしれません。

性的な欲求も感情の一つですから、感じてあげれば解放してあげることもできます。
相手がいなければ、自分自身で処理してあげることも大切なことです。
それを恥ずかしいことって思う必要はないんですよね。

そこで、虚しさや寂しさを感じることもあるでしょう。
でも、その感情があなたのパートナーを求める気持ちを高めてくれるのではないでしょうか?

また、パートナーとのセックスでも、お互いがより自然になれるように、解放されるように工夫していく必要もありますね。
自己満足のセックスもまたあまり意味がありません。

特にセックスレスのご相談に訪れる女性やカップルには、女性側がリードしていくセックスや、ヒーリング(癒し)としてのセックスを提案していくことも多いんです。
恥ずかしさを越えて、コミュニケーションを深め、ゆったりした自然な流れに乗ってセックスをすると、より深い繋がりと解放感を味わうことができます。

性欲と向き合うのはちょっと勇気が要ることですが、素直な自分、より良い自分になるために、ぜひ、一度試してみたらいかがでしょうか。

関連する講座へのリンク集
lec.21. セックスレスの心理
lec.61. セックスに隠れている心理〜自己嫌悪と罪悪感の心理〜
lec.90.二人の“やり方”を創る3〜セックスの問題〜
lec.102.セックスレスの心理2〜仲はいいのになぜ?〜

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