ママの「ごめんなさい」はいらない ~子どもの願いは、ただひとつ~

子どもが生まれ、年中無休で奮闘しているママたちへ。

今日も本当に、おつかれさまです。

さて、みなさん、子どもに「ごめんなさい」って、謝りたくなることってありませんか。
けれど実際に声に出して謝るわけでもなく、
心の中でそっと「ごめんね」とつぶやきながら、
自分を責めてしまう――そんな時間。

「あぁ、あるある」と思われた方、きっといらっしゃいますよね。私もその一人です。
今日は、母親が抱きやすい「罪悪感」と、そのやさしい扱い方についてお話ししてみたいと思います。

 

子育てをしていると、自分を責めてしまう理由

「私の子育て、ちゃんとできているなあ」

胸を張ってそう言える方は、どのくらいいるのでしょう。もし聞かれたら、私はきっと目をそらしてしまいます。それくらい、子育ては大変です。一生懸命やっていても「足りていない」と感じやすいものです。

赤ちゃんの頃なら、夜泣き。
抱っこしても泣き止まない。寝ない。ミルクを飲まない。体重が増えない。あれこれ試してもうまくいかないとき、
私たちの心に浮かぶ言葉は、たいていこれです。

「私、いい母親じゃないのかもしれない」

子どもが大きくなっても同じです。
学校に行きたくないと言う。計算が苦手。逆上がりができない。宿題をやらない。忘れ物が多い。友だちとうまくいかない。そんなときも、つい思ってしまうんです。

「私のせいだ」

私が産んだ子で、私が育てている子。だから何かあれば、自動的に「母親の責任」と感じてしまうのです。
無意識のうちに、全部を一人で引き受けてしまう。パパもいるのに、です。

自分を責めることは、私たちが思っている以上にダメージを与えます。四六時中、自分にダメ出しをし続けるようなものですから、心が疲れてしまうのも当然です。
それでも、目の前には子どもがいる。
家事も仕事もある。毎日は止まってくれません。

本当に、母親業、主婦業、よくやっているんですよね。

 

子どもに申し訳なくなるとき

どれだけ大変でも、
寝顔を見ると胸がきゅっとなること、ありませんか。

「こんなにかわいかったんだ」

そう思うと同時に、「ごめんね」と涙が出てくる。
子どもが小さいと、物理的にも本当に小さいのですが、
私たちはいつも至近距離にいるため、存在がとても大きく感じられます。

抱っこして、手をつないで、ずっと一緒にいる。すると、子どもは“巨大な存在”のように感じられて、
私たちの心は振り回されてしまうことがあるのです。
だからこそ、寝顔を見たときに、はっとする。

「こんなに小さかったんだ」

「こんなに守るべき存在だったんだ」

そして、
どうしてイライラしてしまったんだろう。
どうして怒ってしまったんだろう。
そんな思いから、「ごめんなさい」が出てくるのです。

でもそれは、
子育てに一生懸命だからこそ起こること。私も、生後数か月のわが子を夜中に抱っこしていたとき、
ふと鏡に映る自分を見て驚いたことがあります。

「赤ちゃん、こんなに小さい!」

私の中では、まるで巨大な存在のように感じていたのに、
そこにいたのは、本当に小さな命でした。
それ以来、ときどき鏡越しに自分と子どもを見るようになりました。
すると、不思議と気持ちがゆるむのです。客観的な視点が入ることで、
心の中の「赤ちゃんのサイズ」がちょうどよく戻るのでしょう。

それだけ、必死だったということです。

 

「ごめんなさい」が出てきたら、自分をゆるすサイン

子どもに対して「申し訳ない」と感じるとき、その奥には「私は十分じゃない」という思いが隠れていることが多いように感じます。

でも、本当にそうでしょうか。

巨大に見えるほど必死に向き合っていた。うまくいかない日も、子どものために考え続けていた。それはまぎれもなく、あなたなりのベストです。

もちろん、言いすぎてしまったときや、明らかに傷つけてしまったときは、
素直に「ごめんね」と謝ることは大切です。けれど、「なんとなく私が足りない気がする」そんな理由だけで謝ろうとしているのなら、それは謝らなくてもいいかもしれません。

子どもにとって、ママは大切な存在です。
理由のわからない謝罪は、かえって戸惑わせてしまうこともあります。それよりも大切なのは、
子どもに許してもらうことではなく、
自分が自分を許してあげること。

「ごめんなさい」と思うママは、
すでに、十分すぎるほど愛情深いのです。

 

子どもの願いは、ただひとつ

正解も花まるもない子育てを、
私たちは何十年も続けます。
それは本当に、偉業です。

どうか、
ご自身をゆるし、認め、ねぎらってあげてください。「よくやってるよ」
そう声をかけてあげてください。そして、ふと笑える瞬間を大切にしてください。

子どもの願いは、きっとひとつです。

苦労して育ててくれているママが、今、笑っていること。
それは、私たちが自分の母親に願うことと、きっと同じなのです。

もしそれでも、なかなか自分をゆるせないときは、どうぞお話を聞かせてください。
あなたの子育てには、揺るがぬ価値があります。一緒に整理してみましょう。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
少しでも心が軽くなっていたら、うれしいです。

来週金曜日は、いしだちさカウンセラーがお送りします。
どうぞお楽しみに。

 

[子育て応援]赤ちゃんの頃から、思春期の子、そしてそんな子どもたちに関わる親とのお話を6名の個性豊かな女性カウンセラーが、毎週金曜日にお届けしています。
この記事を書いたカウンセラー

About Author

「自分らしく自分の人生を生きることに、もっとこだわってもいい。好きなことをもっとたくさんして、もっと幸せになっていい。」 そんな想いから恋愛・夫婦関係などのパートナーシッップを始め、職場、ママ友などの人間関係、子育てに関する問題など、経験に基づいたカウンセリングを提供している。