妥協する恋はうまくいかない

妥協する恋の問題点は、自分自身をちっぽけに扱っていること

神戸メンタルサービスの平です。

お年ごろになってくると、おかあさんからこんなことを言われることがありますよね。

「いつまでも高望みしていないで、身の丈に合った人と結婚しなさいよ」

今回のテーマの”妥協する恋”とは、まさにこのおかあさんの言葉に説得されるようにしてはじめたおつきあいや結婚があてはまります。

「私もけっこう年とってきたし、自分の理想ばかり追いかけてもな‥‥」などと、自分を卑下し、自分の価値も低くして、これまで魅力を感じることがなかったような人をパートナーに選んだりするのですね。

この場合のいちばんの問題点は、あなたが自分自身をちっぽけに扱っていることです。

たとえば、「どうせ、私のことなんか好きになってくれる人はいない」とか「所詮、私にはこの程度の人がお似合いよ‥‥」などと思っているわけですね。

すると、あなたのパートナーはあなたにとっての愛のシンボルではなく、自分の価値を下げたシンボルになってしまったりするのです。

さらに、コンプレックスからパートナーを選ぶと、将来的にはいろいろな不平不満が出がちです。

「ここまで妥協したにもかかわらず、偉そうなことを言われた」とか「こんなことまでしてあげなければいけないのか」というかんじです。

また、”妥協する恋”は、多くの場合、自分のための恋愛や結婚ではないので、うまくいかないことも少なくありません。

つまり、「親をよろこばせるための結婚」や「友だちと比較したとき、パートナーがいなかったり、結婚していないことでコンプレックスを感じたくないがゆえの選択」だったりするわけですね。

男女関係の不思議とは、みんなに「やめておきなよ、あんな男」と言われ、自分でもそう思うのに嫌いになれないとか、理想の条件とはぜんぜん違うのに、なぜかどんどん惹かれてしまうとか、感情が揺さぶられる体験をすることにあり、その中で、あなたの好みなどもわかってくるものです。

つまり、おとうさん、おかあさんは一般論を言うわけですが、あなた自身が大好きになれない人と結婚しても、やはりうまくはいかないのです。

大好きな人であれば言われても腹が立たないようなことも、そうでない相手だと「なんでそんなことを言われなきゃいけないの?!」と思います。

大好きな人であればうれしいことも、そうでない相手だと「気持ち悪い」とさえ思うこともありますよね。

ちなみに、コンプレックスが強すぎるときは”妥協できない状況”がつくられがちです。

結婚することや、彼氏をつくることによってしか自己価値を表現できないぐらい、コンプレックスだらけになっているということで、そんなときは、彼の条件のよさや、イケメンかどうかといったことに強くこだわります。

それがコンプレックスを感じなくしてくれる痛み止めになるからです。

条件がよくてカッコいい彼氏がいる人なら妥協などしていないように見えますが、その彼を「好きかどうか」という自分の心の声はまったく聞いていないので、やはりうまくいかないのです。

恋愛も結婚もあなたが心から好きになれる相手とすることが、やはり結果的にうまくいくようですね。

来週の恋愛心理学もお楽しみに!!

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。