“恋の不良物件”を手にしてしまいがちな女性に多いのが、ものすごく大きなハートブレイクの経験です。
神戸メンタルサービスの平です。
けっこうモテるタイプの女性でありながら、なにかと手のかかる男性ばかりとおつきあいする人がいるものです。
お友だちからも、「やめときなよ、また世話の焼ける男じゃん」と言われてしまいがち。
けれど、「カッコよくて、しっかりしていて、ちゃんと仕事をして稼ぐ男性は、私じゃなくてもっとほかのいい娘に行ってしまうもの」なんて思っちゃうようなのです。
こんな、いわゆる“恋の不良物件”を手にしてしまいがちな女性に多いのが、ものすごく大きなハートブレイクの経験です。
中でも多いのが、大好きだった初恋の人の彼にフラれ、その失恋の傷があまりにも大きく、「もうあんな思いはしたくない」と思ったというものです。
この思いがあると、万一、別れたり、フラれたりしても、それほど傷つかなくてすむような相手をパートナーに選んでしまいがちです。
あるいは、子ども時代にパパとママが離婚して、大好きだったパパと会えなくなってしまったというような経験をもっている場合もあります。
「好きな男性は、いつか自分を失望させる」という思い込みがあるために、期待をしなくてすむ男性ばかりを追いかけてしまったりするのです。
共通するのは、心ときめいたり、のめり込んだりするような恋愛をすることを自分に禁止していることといえます。
ほかには、自分と同じようなハートブレイクの経験のある男性を、まるで過去の自分を助けるかのように、放っておけなくて付き合っているというような場合もあります。
ハートブレイクによって自信を失くし、女性に対しても臆病になり、「おれよりもっといい男はいるはずだ」などと言いがちなタイプの男性で、なんとか手助けしたいと思ってしまったりするのです。
この場合は、かなり年下の男性と恋愛に陥るというケースもしばしば見受けられます。
ハートブレイクして自信を失っている男性は母親のようなやさしさを求めており、彼女のやさしさはとても魅力的なのですが、どうしても母親を投影してしまうので、わがままになったりしてしまいがちです。
彼にとっては、わがままを聞いてもらえたということが愛の確認になるので、本当に手のかかる恋愛になってしまったりするわけです。
母親を投影していることからは、セックスレスになるケースも非常に多く見受けられます。
こんなことがつづくと、「こんなに愛し、与えてあげたのに、報われない」という思いが募ります。
結果、ますます傷を深めるようなことになり、「ほーら、やっぱり、男はいつも私を傷つける」とか「男は私を失望させる」と思うことになることも多いのです。
ちなみに、このようなカップルは、フラれたり、失望されたりすることを双方が恐がっているように見えます。
が、じつは本当に彼らが恐がっているのは、「こんな自分を心から愛してくれる存在をもつこと」なのです。
そんな人、いるわけがないと思いながら、そんな人を求めている状態です。
発するのはたえずダブル・メッセージであり、離れては元に戻り、元に戻ってはまたケンカして離れる‥‥ということを繰り返すカップルも多いようです。
「こんな自分を受け入れ、愛してくれる存在をもつこと」を恐がっているというのは不思議なものですね。
私たち人間は失敗や悪いことつねに想定していて、実際にうまくいかなかったときに「ほら、やっぱり」とあきらめる準備を絶えずしているようです。
だから、本当に欲しいもの、大事なものを手に入れたり、思いが叶ったりというような期待や夢はもたないようにしています。それだけ、うまくいかなかったときに傷つくことを恐れているからです。
あなたの近くにも、客観的には「もっとうまくいくような関係性をつくれれば、簡単に幸せになれるのに‥‥」と思わされるような人がいらっしゃるのではないでしょうか。
その人たちの深層心理の中には、「そんなに簡単に幸せになれるわけはない」とか「人生とは苦しいものなのだ」という自己概念があるかもしれません。
そして、それがラクな人生を妨げているようなのです。
来週の恋愛心理学もお楽しみに!!
(完)