受け入れがたいこと、受け入れた時、起こること~不登校と認知症~

子どもが生まれ、年中無休で奮闘する、子育て中のみなさん。
本当に、毎日おつかれさまです。池尾千里です。

今日は、不登校と認知症という、私に起こった出来事を受け入れられなかったり、それでも、あきらめて受け入れたりしたお話を、書いてみようと思います。どうぞ、おつきあいくださいませ。

 

思ってたのとちがう!受け入れがたいあれこれ

子育てしていると、子どもってこんなふうにするだろう、これがふつうだろう、私はそうしてきたし、など、なんとなくの想定がありますよね。ところが、子どもが想定外のことをすることがあります。

親の想定の外を走る我が子を見て、「思ってたのとちがう!」と口走ったことのある方、少なくないんじゃないでしょうか。想定内であると、私たちは安心するのです。でも、想定外になったとたん、平常心ではいられないんですよね。

「軌道修正しなくちゃ」
「想定内に戻さなくちゃ」
「早くしないと、大変なことになる」

学校には、毎日行くものだと、みんなが行くものだと、想定していた私に、ある時、学校へ行かない息子が出現したわけです。そして、思ったのがこれです。すごく焦ったし、最低最悪のダークストーリーを思い描いて、もう、息子の人生はおしまいだくらいに思っていたんです。

どうしてもどうしても、不登校ということを、私が受け入れられなかったんですよね。学校という場所が苦手な息子の特性についても。

だから、それはよくないこと!って判断してたし、直さなくちゃ!って思っていました。受け入れられない、イコール、拒絶していたんです。でも実際、拒絶しながら、その問題と向き合うなんて、できっこないんですよね。

息子にしたら、「おかあさんはわかってくれない」って感じていますから、私がやろうとすること、全部空回りしていました。(学校がイヤなのに、ちがう学校おすすめしたり・・)

実は、このもう少し後になって、また別の受け入れがたいことが起こったんです。それは、母の認知症でした。

いろんなことを忘れて、何度も聞いてくる。
何度説明しても、また忘れてしまう。
物を無くして、思い出せない。
トイレに行けない、などなど

当たり前にやっていたことが、どんどんできなくなっていきました。「認知症」という診断をされても、私の心は納得していないようでした。今まで、母がふつうにできていたように、一生懸命教えて、がんばってできるようにしようとしたんです。

できるわけないですよね。だって「認知症」なのですから。

だから、ここでも私は、空回りするんです。つい母にイライラしてしまったり、どうしてできないのって腹を立てたりしていました。母の認知症が、なかなか受け入れられなかったんです。

 

あきらめと共に、受け入れ、手を離す

息子の不登校や特性も、母の認知症も、私がジタバタしたところで、良くないものと判断して、受け入れられなくて拒絶している状態では、なんにも良くなりませんでした。

でも、不登校も認知症も、彼らを苦しめていたし、私も苦しかったんです。

焦るばかりで、なかなか変わらない状況に、ヘトヘトになってきた頃、やっと私、あきらめがついたのでした。あきらめといっても、意外とポジティブな感じで、開き直ったのでした。

「もー学校行きたくないなら、しょうがないか!」
「認知症だから、忘れちゃうのしかたないよな!」

と、開き直ったと同時に、不登校も認知症も受け入れたということのようでした。なぜなら、この後、私は、すごく楽になったのです。そして、それまでにはなかった「視点」を持つことになりました。

良くないものという判断と、受け入れがたいことを拒絶することをやめて、しょうがない、しかたないって受け入れてみたら、次の展開がやってきたのでした。

 

まったくちがう視点「おもしろがる」笑いの力

受け入れたと言いましたけれど、100%できていたかというと、ちょっと自信はありません。それでも、拒絶していた時と比べたら、やんわりと受け止めることになっていたと思います。

すると、こんなことが起こり始めました。

息子が「行きたくない」とか「イヤだ」って言った時、これまでだったら、そんなことではダメ!って思って、息子の「行きたくない」も「イヤだ」も何も変わらないことに苦しんでいましたが、

「あははは、やっぱ行きたくないよねー」
「そりゃ、イヤだわねー」

って、悶絶している息子を肯定できたし、おもしろがれたり、笑ったりできるようになったんです。それは、馬鹿にしているわけではなくて、「そりゃそうだー」っていう、共感だったと思います。だから、息子も、悶絶してる自分のことを笑っていましたっけ。

そして、認知症の母のことを、受け入れた時も、笑いの神さまはやってきました。

「あははは、また、わすれちゃったねー」
「認知症だもの、しょうがないよねー」

私が笑うと、母も笑っていました。「しょうがないねー」なんて言いながら、にこにこしていました。

この時、なんだか心はとっても軽くなったし、自然と笑えてきて、笑顔になれました。私と息子、私と母がいた場所の空気も、軽くてあたたかいものになりました。笑いの力ってすごいですよね。

この時、どうしてこんなに、あたたかい気持ちになったのか。

それは、誰も、誰かを責めていなかったからです。
誰も、わるくなかったし、これまでも、これからも、わるくないんです。これでOKなんです。

誰も責めない、自分のことも責めないって、ほんとに大切なことです。
自然と笑うことができてしまうんですから。

息子は、今でも時折、悶絶していますけれど、自分に合った学校に行き始め、母は、いっぱいいろんなこと忘れちゃったけど、にこにこしながら、天国に行きましたよ。

受け入れがたいあれこれを、開き直って、あきらめて、受け入れた時、こんなふうに、誰も責めずに笑っていられるようになる、そして、前に進むことができるんですね。

みなさんのお役に立てることがあれば、うれしいです。
子育て、応援しております。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

来週金曜日は、いしだちさカウンセラーがお送りします。
どうぞお楽しみに。

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「自分らしく自分の人生を生きることに、もっとこだわってもいい。好きなことをもっとたくさんして、もっと幸せになっていい。」 そんな想いから恋愛・夫婦関係などのパートナーシッップを始め、職場、ママ友などの人間関係、子育てに関する問題など、経験に基づいたカウンセリングを提供している。