相談者名 | 秋 |
私は新卒で入った会社を1年で適応障害になり退職しました。 しかしそれが強すぎるせいか、仕事のことばかり考えてしまいしんどくなってきて、ゆっくり休むことができません。 せっかくここで頑張りたいと思えた場所に出会えたので自分のこの性質とうまく付き合っていく方法が知りたいです。 働くことは責任がつきものだと思いますが、その責任を持つということが怖いですし申し訳なく感じます。 働くこと意外はとても幸せな人生を送っていると思います。 アドバイスをいただけますと幸いです。 | |
カウンセラー | 安池泰子 |
秋さん、ご相談ありがとうございます。 秋さんがここまで丁寧に状況を書いてくださったことから、「働きたい気持ち」「頑張りたい気持ち」「でも、しんどさに押しつぶされそうな気持ち」が同時に存在していることが伝わってきました。 長い回復の時間を経て3年ぶりに正社員として復職され、しかも未経験の職種に挑戦されているというのは、本当に大きな一歩であり、とても勇気のいることだったと思います。 その一歩を踏み出した秋さんだからこそ、「頑張りたい」「役に立ちたい」という想いが強くなり、その想いが大きすぎるあまり、心がしんどくなってしまっているのではないかと思います。 そのしんどいと思う気持ちは秋さんが弱いから感じるのではなく、秋さんのように責任感が強く、真面目で周囲の期待に応えようと思えば思うほど、『未経験の職種+正社員復帰+フルリモート』という環境では、心に負荷がかかりやすくなってしまいます。 フルリモートは“仕事が終わった感”が出にくいので、オンオフの切り替えがとても難しいと思います。 例えば…… 秋さんが取り入れやすいルーティーンを見つけてみてくださいね。 反芻思考は、秋さんの性格の問題などではなく、ストレスが高まった時に脳が危険を回避しようとする防御反応として自然に起こることです。 反芻思考の中に、本当はこうするべきだった(あの時に出来なかった自分はダメだった)という「自分責め」がこっそり隠れています。 ミスや失敗をした時に出した解決策は、その時に秋さんの考えうる限りのベストな答えを出し失敗を乗り越えて成長したからこそ、あの時に、こうしたら〜など他の考えや、答えとしてのアイデアが浮かんでくると思うだけでも受け止め方が変わりますので、反芻し続けたり、しんどく感じることが減っていくでしょう。 それでも反芻が止まらない場合は、今後(未来)の対策会議として反芻タイムを意図的に作り、1日に10分だけ時間を設けて、スマホのメモ帳に残してみたり、気になったことをメモに書くことで、脳が「考える場所は確保した」と認識し、考え続ける負担が減ります。 > 働くことは責任がつきものだと思いますが、その責任を持つということが怖いですし申し訳なく感じます 相手に迷惑をかけたくない、失敗したくない、期待に応えたいという気持ちが強くなると、責任に対して「重さ」を感じやすくなります。 今までのお仕事状況などを踏まえた上で、未経験でも正社員として秋さんに働いてほしい、いまの秋さんで十分に価値があるから迎え入れたということです。 未経験で入社して間もない状況ではミスや不安があるのは当然のことです。 「期待に応えたい」「迷惑をかけたくない」秋さんの気持ちはよくわかりますが、新人だからこそ、迷惑をかけてもいいし、ミスをしてもいいんです。 秋さんはとても頑張り屋さんなのが伝わってきました。 秋さんが“ここで頑張りたいと思えた場所と出会えた”と感じられている会社でこれから長くお仕事を続けるためにも、100%の力をすべて出し切るように頑張るところを60%の力で安定させていくことを目標にしてみませんか? 未経験なので、最初から出来ないのは当たり前です。 少しでもお役に立てたら幸いです。 | |