悪い人ではないとは思うけど、「なんか苦手なのよね。」と感じてしまう相手っていますよね。
職場の後輩、先輩、上司や取引先の担当者など、仕事としてはそれなりに回っているけど、連絡をしたり、何かを頼んだりするのは少しとっつきにくい感じがしておっくうになってしまいます。
仕事ですから、淡々とこなしていくこともありですが、「なんか苦手」「おっくう」「できればあまり近寄りたくない」なんて気持ちを抱えているとしたら、ちょっとしたストレスにもなってしまいます。
ほんの少しでもそんな気持ちが軽くなるように、その相手との関わり方を見直してみましょう。
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◎その相手を苦手と感じるのは?
1) 相手が何を考えているのかわからない
私たちは初対面の人に話しかけた時、相手の受け答えの反応や印象が良ければ「良い人そう」「話しやすい人」と感じてホッとします。
反対に、声をかけてもチラっとこちらをみただけですぐに横を向いてしまったり、ぶっきらぼうな答え方をされると、怖そうと感じたり、どう話をづづけていいのかわからず困ってしまう場合もあります。
何度かその相手と関わることがあっても、自分の思ったような反応と違うことが続く、必要最低限のことしか話してくれないとなると、「やっぱり苦手なだな」とあらためて思ってしまいます。
相手が何を考えているかわからないと感じると、どう関わっていいかよくわからないため苦手意識になりやすいのです。
わからないってことは心は怖さを感じますからね。
2) 今までに出会った嫌な人に似ている。
もし今まで出会った人の中に、あんたがものすごく嫌な思いをした相手がいるとすれば、目の前の人がその嫌な相手を思い出させるのかもしれません。
どこかが何かがその嫌だった人と似ていると感じると、「きっと(この人も)嫌な人だ。」と心は思ってしまい、良い印象にはなりません。
たとえ外見が似ていなくても、雰囲気、声、話し方など、自分では気づかない程度のことを心は感じ取っているのです。
◎苦手意識を減らすために
1) あまり自分のことを話さない、意見を言わないような相手
私たちは自分の感覚と違い過ぎてよくわからないと感じます。
相手のことを知りたいと思っても、相手はなんの情報も与えてくれないので、とっかかりがないわけです。
あなたが誰とでも気さくに話ができる人であれば、話さない人の気持ちを理解しがたいかもしれません。
また、話をしてくれない=自分は距離を置かれている、嫌がられている?と感じてしまうのであれば、相手の対応によって苛立ちや怒りを感じることもあるかもしれません。
そんな時は、その人は自分とは異なるタイプの人間であるのだから、自分と感じ方や考え方が違うということを認識してみましょう。
相手の対応はあなたから見ると、もしかすると「人と(仕事上だけであっても)付き合うのにそんな態度はありえないだろう。」と思うこともあるかもしれません。
人付き合いを避けている、人と付き合いたくないと思っているように見えるかもしれません。
けれども、相手の心中は実際はわからないのです。
もしかすると、その人は、もっとうまく話したいのに出来ないことで悩んでいるかもしれないし、もっと人と距離を縮めたいのにどうしていいかわからないのかもしれないのです。
全くそのように見えない態度を相手がとっていたとしても、「もしかして・・・」と相手を別の角度から見てみると、違う一面に気づくこともあります。
2) 過去の嫌な相手と似ている人
まったく別の人なのにどこか昔嫌な思いをした相手を思い出すので、きっとこの人もあの嫌な人と同じに違いない、と無意識に相手を重ねていることがあります。
嫌だな、苦手だなと思う気持ちは、目の前に今いるその相手に対するより、昔に感じていた感覚の方が実は大きいということがあるのです。
たとえば、子どもの頃にお父さんがいつも大声で怒っているのを見て怖かったという気持ちが強かったとすれば、たとえその相手が今自分に怒っているのでないとしても、大声で怒る人をみただけで無意識にその時の感覚があがってきて嫌悪感や怖さを感じることが起きるのです。
もしそうであるなら、今目の前にいる人と過去の嫌な人は別な違う人であると再認識して、今自分が感じている気持ちに過去の感覚がたくさん含まれているのかもしれないと考えてみると、怖さや嫌な気持ちが少し軽減されるかもしれません。
実際に目の前の人をもう一度見直すことで、見え方が変わることがあるのです。
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苦手な人、どうしても好ましく思えない相手がいると、私たちは気が重くなったり、避けたい気持ちになりがちです。
その気持ちは人間ですからあってもいいと思うのですが、そのような感情を持ってしまう自分を「こんな私はダメだ」と責める気持ちがあると、それがより私たちをしんどくさせてしまいます。
もしあなたが、職場や趣味・サークルなどの仲間と、それなりの親しいきもちでやりとりが出来るといいなと思っているなら、相手の態度や反応を気にせずに「私が声をかけたいからかけている」くらいの気持ちでやりとりすればいいのです。
「〇〇さん、おはよう」「〇〇さん、今日はいいお天気だね。」とか、あなたが少し近づいてみようという思いを持って声をかけてみてはいかがでしょうか。
その相手が「私に近づいてくる人はいない」と思っているなら、戸惑うかもしれませんし、「何??」と怪訝な顔をするかもしれません。
でも、相手の反応は気にしなくていいのです。
あなたが、何度も何度も相手の扉をノックしてみようと思えばいいだけです。
もちろん、あなたの気持ちが乗らない時にはムリにやってみる必要はありません。
出来る時に出来ることを、継続的にやってみるのです。
相手の反応が変われば嬉しいことですが、あなたが自分がやりたいからやっているだけという気持ちであれば、相手の反応はそれほど気にならなくなってきます。
そうなれば、あなた自身の苦手だな、嫌だなと思う気持ちが薄くなり、以前のように悩むことも減ってくるでしょう。
あなたが気分よく人と関われるヒントになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。