イタリア人の夫やその家族にいらいらする

> 最近すごくいらいらすることが多く、自分をコントロールできなくて悩んでいます。

お母様にあたってしまいそうだと気にされていたようですが、もう会われたんでしょうか。
どこにも持って行き場のない感情を抱えて、いっぱいいっぱいになってしまわれているようですね。
こんなときには、コントロールすることはかえって逆効果です。

同じ言葉を話せる日本人同士でも、家族と同じ会社に勤めていれば、それはそれはたくさん気を遣います。
そこに言葉の違いや文化や習慣の違いが重なってくると、どんなに好きで行った国だとしても、
ストレスを感じて当たり前、なんの不思議もありません。
よく今まで頑張ってきましたね。そろそろ力を抜いていいと思いますよ。

> わかってるんだけど、どうしても攻撃的になって、素直に言葉が受け取れません。本当にやさしくて、面倒見のいい義父さんで、こんなにお世話になってるのに、私はどうしてこんな態度をとってしまうのかと思って、自己嫌悪しています。

> 本当にやさしいいい人なのですが、彼女の絶対的善と一緒にいると息苦しくなって、すごく劣等感を感じてしまい、いらいらしてしまいます。彼女が私に兄嫁の文句を言うので私はいい嫁でなければならないと気負いしているのかもしれません。

ゆきさんは、ご家族のやさしさに気付いてらっしゃるんですね。
でも、自分自身をどこまでも追い立てている、自分に厳しいもうひとりの自分が心の中に、
ず～っといるんじゃないでしょうか。
そして、家族のやさしさにほっと一息つきたくても、それを許さない自分が、
「気を抜くな！！甘えるな！！」とまくしたてる・・・
誰よりも自分を責めていらっしゃるんですよね。
そしてヘトヘトに力尽きそうになっているからこそ、たとえそれがやさしさだったとしても、
まるで傷口に触れられるように、痛く感じてしまうんですね。

どうしてやさしさが素直に受け取れないのかというと、
ゆきさんの心の中は、すでに辛い気持ちでいっぱいに膨らんでしまっているからです。
私たちは我慢をしすぎて、痛みで心が一杯になると、どんな愛情ももらえなくなってしまいます。
まずは、自分はへとへとに疲れてしまっていることを、誰よりもゆきさん自身が認めてあげましょう。
ひと時も、くつろげる時間が、ほっとできる時間がなさすぎたのではないでしょうか。
それぐらい緊張した状態が強いられてはいませんでしたか？

> でも、愛情はすごく示してくれて私がつらくしていると彼もすごくつらそうです。私は自分のことで悩んでいて、彼の愛情にこたえることができない状態なのです。また、自己嫌悪。

一番、理解してもらいたいし、グチもいっぱいぶつけたくなるのがご主人ですよね。
泣き叫びたくもなると思います。
でもそれも我慢してはいないでしょうか？

家族の一員として、会社の一員として、嫁として、
「しっかりしなくちゃいけない」
「迷惑をかけちゃいけない」
「頑張らなくちゃいけない」
「愛情に応えなきゃいけない」
この「～いけない」に追い詰められてしまったら、私たちは心の中で孤独感と寂しさでいっぱいになってしまいます。
どんどんひとりぼっちになってしまう・・・

> 実家の母に話しても、慣れると腹も立たなくなるというだけで、何の解決にもなりません。心配をかけたくないので打ち明けられないのもあります。
> 自分がいやになっていやになって、消えてしまいたいとおもってしまいます。

ゆきさんは消える必要はありません。
ただ「～いけない」という、ゆきさんを苦しめている、追い詰めている気持ちを、
逆にどこかに追いやってしまいましょう。

> どうしたらいいんでしょう。もう、いらいらしたくないし、自分を好きになりたいんです。

「～いけない」のかわりに、ゆきさんが今「したい」ことはなんでしょう？
たくさん眠りたいですか？
家族のいないところで、ゆっくりとしたいですか？
日本語で思いっきり、しゃべりまくりたいですか？
なんでもいいんです。
ゆきさんが、ず～っと閉じ込めてきた自由なゆきさんの気持ちを聞いて上げましょう。
そしてそれを我慢せず、ご主人やお母様に話してみましょう。

私たちは自分が苦しい時には、その苦しみを見せる事を躊躇してしまいますが、
逆に、もしもその苦しい気持ちを打ち明ける事で、少しでも楽になれるなら、
聞いてあげたいって思いますよね。
愛情に応えようとする必要も、心配をかけないように気を配る必要もありません。
ただ、自分が「楽になりたい」と思ってみてください。
そしてそのために助けられることを自分に許してみましょう。

ゆきさん自身が「これはちょっとわがままかな・・・」と思うぐらいが、ちょうどいいはずです。
ご主人を困らせたっていいんです。
今まで頑張ってきたご褒美に、ゆきさんの”好き”や”したい”を望む事を自分に許してあげましょう。
どうしても身近な人たちに話せないときには、ぜひ私たちにお話しくださいね。
ひとりぼっちはもう終りにしましょう。