カオリンさん、はじめまして。 担当させていただく、吉村ひろえと申します。 よろしくお願いします。カオリンさんのご相談内容を拝読して、カオリンさんが娘さんやご主人をとても愛していらっしゃること、ご自身が「変わりたい」ととても意欲をお持ちであること、そして酷くご自身を責めていらっしゃるのだな、と感じました。 カオリンさんが怒りを使わずに、娘さんやご主人とコミュニケーションが取れるようにお手伝いできればと思います。 カオリンさんは、昔から怒りっぽい性格だったのですね。 結婚して娘さんを出産されてからは更にキレやすくなったとのこと。 「怒りは感情の蓋」という言葉があります。 カオリンさんは一見 『自分の思い通りにいかないと腹が立って、汚い言葉をわざわざ選んで怒鳴ったり』 して、怒りを発散しているように見えます。 しかし、怒りは感情の「蓋」ですのでその「蓋」を開けると怒りでは無い、なにか違う感情がある、ということになります。 その感情は蓋をするくらいですから、見たくない・感じたくない感情になります。 自分の思い通りにならない時、どんな感じがしますか? なんだか自分が無視されたような感じかも知れませんし、自分のことなんかどうでもいい扱いをされたように感じるかも知れません。 怒鳴る時はどうでしょう? 怒鳴らないと相手に気持ちが伝わらない、言うことを聞いてくれないと思っているのかもしれません。 物にあたる時、自分ではどうしようもない、と無力感を感じているのかもしれません。 この様な事を感じると、寂しさや悲しみが溢れそうになり思わず怒りで蓋をしてしまう。 寂しさや悲しみを感じるのはあまりに辛く、心が傷つかないように怒りで守ろうとするのですね。 カオリンさんは娘さんやご主人に、本当は怒ったり怒鳴ったりしたいのではなく『わかってほしい』『助けて欲しい』『愛してほしい』のではないでしょうか? 怒りを感じた時、「私はどうしてほしいと思っているのだろう?」と自分に問うてみて下さい。 そんなこと考える隙もなく怒ってしまうかもしれませんが、それでも「どうしてほしかったのだろう?」と後からでも自分に問いかけてみて下さい。 そして、どうしてほしかったかがわかると、「お願い」してみてください。 「ママはお片付けしてほしいから、おもちゃをなおしてね」「私は今日は忙しくて疲れているから食器洗いを手伝ってくれたらうれしいな」など。 最初は上手くいかないかもしれませんが、少しづつ自分の気持ちを見ることが出来るようになります。 怒りの感情は誰しもが持つ感情です。 怒ってしまうことは誰にでもあることですので、怒ってしまった時は「それほど、私は悲しかったんだ、寂しかったんだ」と、怒った自分を責めるのではなく受け容れてあげてください。 『昔から怒りっぽい性格』と感じていらっしゃるということは、もしかしたら小さいころから寂しさや悲しみなどを我慢してこられたのかもしれません。 あまりに我慢しすぎると、自分が寂しさや悲しみを感じているということすら気づけないこともあります。 我慢しすぎた感情があると、なにか常にイライラしやすかったり怒りっぽくなります。 怒りの蓋の下にある感情を解放してあげる、というのも穏やかなコミュニケーションを取る方法のひとつです。 よかったらカウンセリングなども利用されてくださいね。 ご相談ありがとうございました。 |