コミットメントについて

こんにちは、平です。

講座の後などに「コミットメント」に関することを教えて欲しいという質問をよく受けます。

あまりにもよく質問されるので、この際「コミットメント」をテーマにしてみたいと考えました。

「コミットメント」をわかりやすい日本語に訳すと、「決める」「決断する」ということになりますが、パートナーシップでは、本当に「コミットする」ということは、「この人と一生やっていくんだと腹をくくる」ことだと言った方がわかりやすいかもしれません。

パートナーシップでは、2人の関係性が進んで、2人がある程度の親密感があるところにたどり着くと、ひとつの大きな疑いのわながやってきます。

「本当にこの人でいいのか?」「もっといい人がいるのではないか?」と考えたり、「一生、この人が自分を愛してくれる確証はあるのだろうか?」と疑いを持ったりすることがあります。

私たちは、これを「もう戻れない地点」と呼んでいます。
「もしこれ以上、彼との間に親密感を感じてしまったら、彼があまりにも魅力的すぎるので、彼の奴隷になってしまうのではないか?」とか、
「もしこれ以上彼のことを好きになって、万一ふられてしまったら、ボロボロに傷ついて、立ち直れなくなってしまうのではないか?」と

感じてしまう・・・そんなときに、この疑いがやってくることが多いようです。

パートナーが本当に私のことを愛しているのだろうか?という疑問を抱くときに、コミットメントの問題が起きていることが多くあります。

しかし、あなたが「パートナーは、本当に私のことを愛してくれているのかしら?」という疑いを持ったその瞬間から、あなたはパートナーを愛することをやめてパートナーのあら探しをはじめてしまうのです。

あなたが疑いのわなにはまってしまい、愛を止めているわけですから、あなたは、パートナーに対して「あなたのことを愛していないこの私をあなたは愛せるのかしら?」と感じてしまい、「きっと私を愛しているはずはないわ」とますます彼を疑ってしまいます。

そして、そのときのあなたは、自分ではまったく自覚がないかもしれませんが、かわいげのないことをしてしまったり、言ってしまったりしているのです。

そして、それが原因となって、2人の間にケンカが起きたり、つまらない空気が2人を支配したり・・・2人の関係がどんどんロマンスとは反対方向に行ってしまうのです。

私たちは、「あなたが十分愛してくれたなら、私もあなたを愛する準備はあるわよ」と愛することに条件をつけてしまうことが多いようです。

「コミットメント」とは、「愛し抜く」とも表現できます。

「もう戻れない地点」に来たとき、私たちは、「今後も相手を愛そうか?それともここでやめておこうか?」と考えます。

「別れるなら今しかない。これ以上進むと別れられなくなるかもしれない」と迷います。

しかし、コミットメントがあれば、彼や彼女がどんな状態であったとしても、「この状態のパートナーをどう愛そうか?」と発想がクリエイティブになります。

「パートナーから去る」という選択がないため、「どう愛したらいいのか?」とあなたが考え始めるようになります。

そして、それがあなたのまったく新しい魅力をつくり始めるのです。

私どもに寄せられる恋愛のご相談には、「最近、彼が愛してくれない」とか、「彼が私に冷たい」というものがありますが、そのときには、このコミットメントの力学のお話をよくします。

「彼が、悪いのよ」と彼を責めているときには、あなたが彼を愛していないことに気づいていますか?

男女関係が、いつまでもロマンスに包まれるためには、私たちは、お互いに変化をしていく必要があるのです。

20代と30代、40代、50代では、愛し方がまったく違います。

特に、年齢が上がれば上がるほど、私たちは、肉体的な愛し方から、精神的な愛し方に変化していきます。ロマンスがより大事になっていくのです。

「冬のソナタ」で、ヨン様は中年の女性たちをとりこにしました。

ヨン様は、ロマンスを求めていた、そして、ロマンスが足りなかった女性のハートに、ロマンスがいかに大事なものかを教えてくれたのだと思います。

一般的に、30代の日本人の夫婦は、父親と母親という役割に支配されてしまうため、ロマンスを求める夫婦は、とても少ないと思います。

しかしながら、子育てからだいぶ手が離れる40代こそが、実は本当にロマンスが楽しめる世代だと個人的に考えています。

その頃になると、男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが調和し、若いときのように恋を急いだり、情熱的になりすぎることなく、本当にすばらしいものや、美しいものに気づいたり、普遍的な愛情に気づいていけるのです。

パートナーのことをくたびれた中年と見るのではなく、内面的な美しさにフォーカスするとてもよい時期なのです。

日本人にはとても少ないのですが、子供が成長し、親の手から離れていったこの時期こそが、もう一度、夫婦やカップルで人生のすばらしさを分かち合うとてもいい時期なのです。

みなさんも、将来そんな夫婦やカップルになっていっていただきたいと願っています。

 

では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。