心をオープンにすると、自由や楽さを感じることができます。
 今日は簡単なメディテーションを使って、自分の心を楽にしてあげましょう。
  
 まずは自分の今の呼吸に注目してみてください。
 そして、そこから少しずつ呼吸を大きく深くしていきましょう。
 深呼吸をあと5回したら、ちょっとイメージの世界に入っていきます。
  
 あなたは今椅子に座っている、と思ってみてください。
 でも、あなたの両手と首、お腹のところがベルトのようなもので固定され、何か目隠しをされているようです。
 しかも、何か鎧のようなものを着せられていて、ちょっと手足を動かすとがちゃがちゃと鎧が擦れる音が聞こえてきます。
 ちょっとその音に耳を傾けてみてください。
  
 それに頭からすっぽり鎧をかぶせられているようで、呼吸もままなりません。
 そこから抜け出そうとあがこうとするのですが、がちゃがちゃと音がするだけでちっとも楽になりません。
 少し焦りにも似た気持ちがやってきます。
 そして、思いきり力を振り絞って何度もチャレンジしてみるのだけど、やっぱりダメでした。
  
 そうすると、少しあなたが諦め加減でいると、向こうから足音が聞こえてきます。
 どんな気持ちがするでしょう?
 自分を殺しに来たのではないか?
 暴力を振るいに来たのではないか?
 そんな気持ちになるかもしれません。
  
 でも、そのままじっとしている他なく、その足音がどんどん近づいてくるのを、ただ感じてみて下さい。
 すると、その足はあなたの目の前で止まりました。
 沈黙がしばらく続きます。
  
 そうするとカチャっと音がして、鎧の隙間から少し風を感じます。
 その風は少しずつ強く広く感じられるようになり、あなたの肩や膝に感じていた鎧の重たさがすーっと引いていきます。
 あなたから少し離れたところで、鎧を投げ捨てる音を聴いてみてください。
 頭にかぶせられていた鎧が外され、呼吸も自由に出来るようになりました。
 次に足の固定が外れて、続いてお腹が、手が自由になっていきます。
 ちょっとベルトが当たっていたところがしびれているので、手足をぶらぶらさせていると、その人の手が、その部分を優しく揉んでくれます。
 そうして、最後に目隠しを外されました。
 そして、そこで大きく深呼吸をしてみてください。
  
 さて、あなたの目の前にいるのは誰でしょうか。
 もしかしたら、あなたが心の中で一番信頼している人(達)かもしれませんね。
 from 根本 裕幸 / Counseling Service