手放しメディテーション

あなたがしがみついているもの。
あなたが手放したいもの。
多くの人は、それを嫌って遠ざけようとしてしまいます。
元の恋人を忘れたいから嫌いになろうとしたり、
自分の性格のいやな部分を直そうと嫌悪してみたり、
会社を辞めたいがために愚痴や悪口を連呼してみたり。
でも、手放しとはそこから「卒業」すること。
しがみついてしまっているその部分を自由にしてあげること。
もし今のあなたに慢性的なしんどさや疲労感、倦怠感があるとするならば、
あなたはどこかでその感覚にしがみついてしまっているのかもしれません。
いつも失恋ばかり、いつも失敗ばかりならば、あなたは失恋や失敗にしがみついてしまっているのかもしれません。
まずは、あなたが手放したいもの。
手放したい誰か、
もしくは観念、
パターン、
感情。
何かひとつを思い浮かべて見てください。
そして深呼吸を何回か繰り返しながら、イメージの世界に旅立つことにしましょう。
 
あなたはカゴの中に小鳥を飼っていると思ってください。
長い間、あなたがかわいがっている小鳥です。
どんな色で、どんな鳴き声をするのかも想像してみてください。
そして、その小鳥の名前は、あなたの手放したいものです。
アキラ君を手放したい方、その小鳥の名前がアキラです。
苦しみを手放したい方、その小鳥の名前は苦しみです。
そして、えさをやったり、眺めたりしてみてください。
一緒に遊んであげてもいいですね。
 
さて、あなたはそのカゴの入り口を空けて、その小鳥を取り出してみましょう。
出来るだけ優しく、傷つかないようにその小鳥を両手に包んでみてください。
そして、窓の近くにゆっくり歩み寄ります。
その窓は大きく開け放たれ、気持ちの良い風があなたの側を吹き抜けて行きます。
あなたはそこで両手をまっすぐ前に伸ばします。
小鳥を包んでいる手の先に風を感じてみてください。
そして、その手をゆっくりと開いて、小鳥を手のひらの上に乗せてあげましょう。
その小鳥はそこから大きな空に向かって飛び立って行きます。
あなたは大空で歌う小鳥の姿をただ眺めていて下さい。
そして、その小鳥が大空を舞った後、そのまま飛び去ってしまうのか、
はたまたあなたの部屋に戻ってくるかは小鳥に任せてみましょう。
いつでも戻って来れるようにまどを少しだけ開けたまま、あなたは部屋の中に戻りましょう。
 
from 根本 裕幸 , Counseling Service
 

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