初対面の次に会うのが苦手な人は、相手を笑顔にしたい人です。
あなたが頑張らなくても、あなたには魅力があるということを受け入れていきましょうね。
みなさんは、初対面は楽しく話せるのだけれど、その次に会うのが苦手だと思うことがありませんか?
婚活パーティーやお見合いで楽しく話せたのに、次に会うことを考えると気が重いとか、
初対面で意気投合して友だちみたいになったのに、そのあと相手の姿を見つけたら、気がつかなかったことにしようと素通りしたり、隠れてみたり。
今日は、初対面の次に会うのが苦手な心理と、対処法をご紹介します。
◇ 初対面の次に会うのが苦手な理由
初対面の次に会うのが苦手な心理的理由として代表的なのは、「初対面のときほど好かれる自信がない」というものです。
そもそも自分に自信がないといえるかもしれませんが、初対面に場を盛り上げようとか、良い印象を持ってもらおうなどと頑張ったのかもしれませんね。
誰でも第一印象は良くしたいと思いますからね。
すると、次もあんなふうに頑張れるかわからないし、頑張ってもうまくいくかわからないという不安を感じるのかもしれません。
・好印象を得るために頑張ってしまう
初対面のときは誰でも好印象をもってもらいたいと思うことが多いでしょうから、普段より大袈裟な態度を取りやすいかもしれませんよね。
たとえば、いつもならクスッと笑うくらいのところで満面の笑みをつくるかもしれません。
相手の話を(たいして興味がなくても)興味深げに聞き入るふりをするかもしれません。
自分から一生懸命に話題を提供するかもしれません。
たくさん気を使って、たくさん考えて、好印象を得るために頑張った分、次に会ったときに同じようなことはできないんじゃないかなと、ふと頭をよぎるかもしれません。
初対面のときにメイクもバッチリ、服も一番良いものを着て、美容院にも行ったとすると、次に会うときもそれと同じ程度くらいには頑張らないとと思うかもしれないですよね。手が抜けない!と焦るかも。
同じようには頑張れないとしたら、初対面のときのような好印象はもう持ってもらえないと感じませんか。
せっかく初対面はうまくいったのに、次に会ってがっかりされるのは嫌だな。そんな気持ちになってもおかしくないですよね
・期待に応えなければ。
初対面がうまくいったときほど、次に会ったときに相手の人は、あなたに笑顔を向けて近づいてくるのではないでしょうか。
それは、初対面が楽しかった、あなたとの時間が単に楽しかったからだと思うのですが、それを相手の期待ととらえてしまうことがあるのです。
その期待とは、また次も楽しませてほしい、良い気分にさせてほしいなどと思われているように感じてしまうのです。もちろんそんなことを相手は言ってないのですが、相手が期待しているように思ってしまうのですね。
すると、期待に応えなければならないと思いやすい人ほど、また頑張らねばと感じるのがつらいし、そんなに期待通りにはうまくいかないんじゃないかと不安に思ってしまうかもしれません。
私たちは人を喜ばせたいという思いを誰もがもっていると思うのですが、逆に言うと、私たちは人を落胆させることが嫌いなのです。
初対面のように相手を笑顔にはできないんじゃないかと思うと、相手が自分と会ってがっかりするところを見るくらいならば、会いたくないとも考えられます。
◇初対面の次に会うのが苦手なことを卒業するための対処法
初対面の次に会うのが苦手だという思いを卒業したいならば、対処法として、初対面は好かれようとするより、「相手の良いところはどこだろう」という視点をもってみてはいかがでしょうか。
私たちは「好かれたい」と思うと「好かれなかったらどうしよう」という怖れを感じるものです。
その怖れにより頑張りすぎたり、次に会うのが怖くなったりしてしまうのですね。
しかし、「相手の良いところはどこだろう」という視点で相手と向き合うならば、そんな怖れは感じづらいといえるのです。
好かれようという思いでする行為を心理学では補償行為といいます。自分では足りないと思うと、私たちは何かで補わなければならないと感じて、補償行為をするのです。
でも補償行為は、やってもやってもまだ足りないような気がして苦しくなってしまうのですね。
そんなときは、好かれようとするのではなくて、逆に好きになろうとすると気持ちが楽になるようです。「相手の良いところはどこだろう」というのは、相手に関心を向けて好きになる(人としての愛情を傾ける)行為といえると思います。
きっと、好かれるために頑張るのとは異なり、穏やかな気持ちで相手と時間をすごせるのではないでしょうか。
良いところを見つけたら、お相手の方にそれを伝えてみてもいいと思いますよ。
◇2回目以降に楽しく会う秘訣
2回目以降に楽しく会う秘訣は、あなたは頑張っても頑張らなくても、あなたという魅力をもっていることに気づこうとすることです。
初対面でうまくいったのは、あなたが印象を良くしようと頑張ったからという面もあるかもしれませんが、それだけではないはずです。
頑張って好かれようとしなくても、あなたの魅力は相手に伝わっていますよ。
好かれる自信がないとしても、上で書いた「相手の良いところはどこだろう」という視点を続けていくと、徐々に「私がこんなに人の良いところを見ているのと同じように、誰かが私のことも温かく見てくれているはず」という自信につながっていくと思います。
ご参考になりましたら幸いです。
(完)