| まるでだめおさんこんにちは。 初めまして。ご相談を担当させていただく大谷です。
 よろしくお願い致します。
 人を好きになるということ、特に恋愛のシーンではびびっと来るという感じが特徴です。
 よく、運命を感じたとか、赤い糸で結ばれていたとか言いますね。
 頭であれこれ考えて好きになるものではないのです。
 人間は生物ですから、本能として子孫を残すようにプログラムされています。
 子孫を残すために、お互いに惹かれ合う「恋に落ちる」というプロセスがあるの
 です。
 一般論になりますが、男性は子供が安全に産めるかどうか女性の腰のくびれに着
 目し、女性は今までの経験から子供と私をちゃんと守ってくれるかという部分に
 着目するという研究結果もあります。これは考えてそうなっているのではなく、
 生物としての本能的な部分なのですね。
 もちろん、惹かれ合う関係は、この生物的な本能が全て支配しているわけではあ
 りません。
 例えば、お父さんを思わせる男性とよく似た人を相手に選ぶ女性や、助けずには
 いられないと感じてパートナーを選ぶ男性など、様々な心理的なパターンもそれ
 に加わってきます。
 「この人が好き!」というきっかけは様々ですが、頭で客観的に考えるのではな
 く、そこに直感的なトキメキがあるのが恋愛での「人が好きになる」という感覚
 なのです。
 この直感的な動きを遮ろうとするのは、恥ずかしさをはじめとした様々な心の抵抗です。
 何らかの心の抵抗があると、理性をもってそれに対処しようとします。
 「生物的な自分は低次元の自分」とか「なんでそこまでしないといけないの」な
 どという、惹かれる部分を敢えて打ち消すような感じ方や考え方が台頭してきて、
 この恥ずかしさなどの抵抗を作り出すのです。
 小学生ぐらいの時に、好きな女の子にいたずらをするという男の子がいなかったでしょうか?
 これは、好きという気持ちをどう扱っていいのかわからなくて、また怖くて、敢
 えて自分の中で好きな相手を否定して安心したいという行動なのです。これを心
 理学では「反動形成」といいます。
 まるでだめおさんには、どうやらこのような異性を「好き」になる事への心のブレーキが強く働いているようです。
 この心のブレーキを外すためには、先ずは、女性以外でOKですので、まるでだめおさんが好きなものについて(例えば、食物でも、ゲームでも、エンターティ
 ナーでも何でも)理屈抜きで好きという事を感じてみてください。いい悪いの判
 断はしないで、ただ、好きという感じを味わってみるのです。これは、「好き」
 を本当に認め感じるための練習です。
 そうすると、何となく頭の中で、あるいは体中でいい気分を感じることができて、
 それが以前よりどんどん増幅していくことが感じられると思います。
 それができたら、次に、「自分は女性を好きになると何を感じるのだろう?」
 「あるいはどうなってしまうことを怖れているのだろう?」との視点から、自分
 の心の中を見つめてください。そうすると、様々な感情が動き始めると思います。
 この感情一つ一つについて、「僕はどうしてそれを感じるのだろう?」と、また
 自分自身で心の答えを探してみてください。
 きっと、何らかの理由が見つかると思います。
 最後に、人を好きになることは、自分を好きになることでもあります。ぜひ、まるでだめおさんの心の内にある自己否定を手放して、「完璧ではない人
 間としての自分」を認められると楽な生き方ができるのではないかと思います。
 回答がお役に立てれば幸いです。ありがとうございました。
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